夜目遠目笠の内

【漢字】夜目遠目笠の内
【読み】よめとおめかさのうち
【意味】女性の姿は夜見た時、遠目から見た時、かぶり物をしている時は多少なりとも綺麗に見える。
【例文1】夜目遠目笠の内だなんて失礼しちゃうわ。
【例文2】夜目遠目笠の内だと言われ複雑な心境だ。
【例文3】誰かわからなかったよ。夜目遠目笠の内だ。

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「夜目遠目笠の内」ではないけれど「見返り美人」を描いた菱川師宣について

「夜目遠目笠の内」とは夜に見かける女性、遠くに見える女性、笠を被っている女性は実際よりも美人に見えるという例えです。美人画で有名な画家のひとりが菱川師宣。「見返り美人」の絵で有名ですね。菱川師宣は父菱川吉左衛門と母オタマの間に、7人兄弟の第4子長男として、千葉県鋸南町に生まれました。生家は紺屋と塗り箔という刺繍業を営んでいて、師宣も16歳まで家業を手伝っておりましたが、小さい頃から絵を描くのが好きだったそうです。一念発起して江戸に出立。狩野派や土佐派の画風を学び、独自の画風を掴み取ります。彼は絵本の挿絵を描いていましたが、鑑賞用絵画としての木版摺りの一枚絵を手がけるようになり、絵画文化の大衆化に貢献しました。これが後の浮世絵版画のもととなりました。つまり、菱川師宣は浮世絵師の先駆けということですね。菱川師宣のお墓はJR保田駅の傍にあり、記念館が国道127号沿いの海側に建てられており、資料などを展示してあります。ここの「見返り美人」の絵は当然のことながらレプリカです。ここのおもしろいところは、土足厳禁で畳の部屋に靴を脱いであがる資料館です。ドライブに疲れて少し休みたい時にはちょうどいいかもしれません。ただ、拝観料は取られますが。