取らぬ狸の皮算用

【漢字】取らぬ狸の皮算用
【読み】とらぬたぬきのかわざんよう
【意味】まだ狸を捕らえてもいないのに皮を売るたとえから先の計上をしている。
【例文1】フリマの売り上で取らぬ狸の皮算用でバッグを買おう。
【例文2】取らぬ狸の皮算用をあてにする。
【例文3】取らぬ狸の皮算用で期待が膨らむ。

取らぬ狸の皮算用をテーマにした記事

取らぬ狸の皮算用的思考にならないように気を付ける

私は何か目標を立てて実行する時に、先に計画を立てます。
計画を立てていくことで、具体的に目標に近づくことができます。

しかし、いつもそこで良くないことは、計画を立てた時点で、成功を勝手にイメージしてしまい、摂らぬ狸の皮算用になってしまうことがあります。

実際、計画を立てても3日坊主どころか、翌日には計画倒れになってしまうことも少なくありません。
計画を立てた時はもっともモチベーションも高まっていますし、まだ何も始まっていない時から、この方法が最善だと思い、すでに気持ちの中では成功したと思ってしまいます。

実際に計画よりもそれを実行していく方が、かなり大変なのですが、どうしても安易に結果を考えてしまいがちです。

実際に何かに取り組んでいる時は、その大変さが良く分かるので、楽観的に捉えることは少ないかもしれません。
しかし、何もやっていない時はどうしても頭の中だけでシミュレーションが勝手に進んでしまうので、つい摂らぬ狸の皮算用になってしまいがちです。

特に収入を見込んでいたのに、結果的にそれがなかった時などは、まさに取らぬ狸の皮算用的な失敗だと思います。
先に借金をして、先の収入を当てにするよりも、今あるお金の中で何とかやりくりするほうが堅実ですし、失敗も少なくなると思います。

取らぬ狸の皮算用はまずは狸を取るところから

私の主人は、よくも悪くもとっても楽天的です。何かチャンスの予感がすると、基本的に全てうまくいった前提で話が進んでしまいます。
例えば、会社で営業をしていて、大手の会社から問い合わせがあると、「あの会社から受注できれば、売り上げは1億!ボーナスも100万は上乗せしてもらえるかも…」という具合で、まさに取らぬ狸の皮算用ばかりしています。それが実現すればいいのですが、大抵の場合は詰めが甘くてチャンスを逃すことが多く…そのたびに大げさに落ち込むので、こちらも慰めるのに一苦労。
主人の実家に行った時にその話題になったのですが、その性格は昔から変わらないようで、いつも家族でも笑い草になっていたようです。その時姑さんが、「あなたも狸だと思ってたら…」と謎の発言。聞いてみると、私と1回デートしただけの頃に、「あの人と結婚したら式はどこで挙げよう」などと言って、誰も本気にしていなかったそうです。まんまと取った狸になったと知って、私は赤面してしまいました。
彼の前向きな性格はとても素敵なのですが、そういう妄想をしている暇があったら、もっとできることがあるのでは?と思ってしまうこともあります。
まずは狸を取るのが上手くなってほしいとこっそり願っています。