一期一会
【漢字】一期一会
【読み】いちごいちえい
【意味】一生のうちで出会う人との出会いを大切にする。
【例文1】旅先での一期一会を大切にする。
【例文2】一期一会を求めて一人旅に出る。
【例文3】ここで出会ったのも一期一会だ。
一期一会をテーマにした記事
一期一会の大切さ
一期一会の気持ちは常に持っていたいものです。
それは人との出会いだけではなく、毎日の日常生活にも言えることだと思います。
以前の私は先のことばかりを考えてしまい、今をあまり大切にしてきませんでした。
しかし、未来は今の積み重ねです。
今を一つ一つ大切に生きることが、未来を良くしていくためにも必要なことです。
その為にも目の前のことに集中して行うことが必要です。
もちろん、大事な時には目の前のことに最大限注意を払っています。
それ以外の時には先のことや過去のことばかりをつい考えてしまいます。
特に過去のことは上手くいかなかったことばかりが、頭をよぎってしまいます。
その為未来も希望的観測ができないこともあります。
しかし、良く考えてみれば、今を充実させていくことだけが、過去の記憶を良いものにしますし、未来への希望的観測も立てやすくなるのだと思います。
そのことにもう少し早く気がつけば人生も変わっていたのかもしれません。
たらればばかりの人生では、やはりそれは中身のないものになってしまうでしょう。
人との出会いも偶然ではないのかもしれません。
より良い人と出会うために、また素晴らしい一期一会になるためにも、今、この瞬間を大事にしていきたいと思います。
一期一会の出会い
私は以前、保険営業の業務に携わっておりました。毎日お客様にお電話し、アポイントメントを取って、ニーズを聞き出し、ご案内してからご契約を頂く仕事でした。私はなかなか契約が取ることが出来ず、上司に怒られる毎日に嫌気がさしておりました。契約を取ってくるまで帰ってくるなと言われた日もありました。何くそという気持ちでお客様に向かいようやく契約を貰えたときは本当に嬉しかったです。しかし、その喜びも束の間で私は契約がそれ以降殆ど取れませんでした。そんな私が保険営業の仕事を辞める事になったときに直属の上司に言われた言葉が今の私の原動力となって、新しい仕事に就いています。私の今の仕事はウェディングプランナーです。店舗に来店されるご夫婦やカップルのお二人とどのような結婚式をしたいのかを話し合い、希望をヒアリングして詰めていく業務に携わっています。お幸せそうなお二人様の様子を見ていると絶対に結婚式を成功させたい気持ちになります。そんな時にいつも思い出すのは上司の言葉でした。「お前とお客様は一期一会の出会い。だからこそ、お客様に自分が出来る精一杯の仕事をしろ。そしたら、どっちもハッピーエンドになれるだろ。」と。今日もこの言葉を胸に一期一会の出会いを大切にしてお客様も私もハッピーエンドになれるように精一杯仕事に向かいます。
人生は正に一期一会。人生を変えた恩師の存在。
恩師といっても会社の上司です。人事異動の多い職場ですので、上司が2,3年で変わっていきます。いろいろな上司を見てきました。その中で、最初は最悪の印象でしたが、別れるときにはこれ以上にない上司と思えるようになった方を紹介します。
その上司は、仕事をしない。いつの間にか席にいないと思ったら出かけている。二日酔いで酒臭い。と、上司とは言えないどころか、社会人としてどうなんだというレベルでした。組織内でも自由人で有名で、もっと上の人間からの評価は最悪でした。「こりゃ大変だ」と覚悟を決めていましたが、しばらくたつと考えが変わりました。
仕事は確かにしません。書類を通す時も本当に見ているのかと思えるほどのスピードで回ってきますし(ハンコ押すだけでした)、日中も他人にちょっかいを出しているだけです。しかし、この上司の場合、他の上司、しいては会社員の上司として大切なものを持っていました。
ある仕事でミスが発覚しました。当事者は「自分の責任」と自分を追い込んでいました。案の定クレームも発生しました。当事者が平謝りしているところ、この上司は「俺がハンコ押したんだ。全責任は俺にある」と、謝罪の電話リストを当事者から取り上げ、自ら電話をし始めました。今の上司連中はこういう場合逃げ出す人が多い中、意外な行動でした。
そして、これはたまたまなのですが、上司不在の状況(居ても仕事しないし)が多いので、自然と今までの仕事スタイルを変化させる必要性が出てきました。毎日の書類とのにらめっこから、他部署、部下、バイトなどとのコミュニケーションをとる必要も出てきて、逆にその次のステップに上がるためのいい練習になりました。
数いる上司連中の中で、真に信頼できる上司はこの方が一番でした。まさに一期一会。この方との出会いが今の私を作り出しました。