上の空

【漢字】上の空
【読み】うわのそら
【意味】ぼんやりして何も手につかない様子。
【例文1】デートのことばかり考えて授業は上の空だ。
【例文2】眠くて授業が上の空。
【例文3】スマホばかりいじって返事は上の空。

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男心と上の空

私が小さい頃、母はよく父に向かって「全然話聞いてない!」と怒っていました。男性は同時に2つの物事を行うのが苦手だと言われています。だから車の運転中に話しかけられると返事をするのが難しいという人が多いのですが、逆に女性は料理をしながらテレビを見つつ友達と電話でお喋りが出来てしまうという、同時進行の達人が結構います。学生時代はクラスメイトの男の子と話していて、特に同時進行が苦手だとは思いませんでした。しかし私も結婚し夫と毎晩話すようになると、生返事をしながら上の空な事がままあり、やはり女性とは違うと感じるようになりました。テレビを見ている時に話しかけても、ほぼ100%一回で返事が返ってきません。テレビの世界から戻ってくるのに少し時間がかかるようです。そして恐らく、このように他の事をしながら人の話を聞くのが苦手というだけでなく、私達女性の話は特に男性は集中して聞きづらいのだろうとも思うようになりました。中身の濃い話ではなく日常の取り留めのない話、特に話の中で何か解決すべき問題が提起されるわけでもなく淡々と続き、かと思えば突然全く関係のない話題へ飛んでいく…最初は上の空の夫にイライラする事もありましたが、最近では男性と女性は違うのだ、と思い直し大事な話さえきちんと聞いてくれれば良いと思うようになりました。仕事で疲れて帰った夫には、食事中に上の空になる時間も少し必要なのでしょう。