内柔外剛

【漢字】内柔外剛
【読み】ないじゅうがいごう
【意味】内心気は弱いが、外見は強そうに見える。
【例文1】彼はガタイがよく強面だが、内柔外剛だ。
【例文2】横着なのに先方が乗り込んで来ると内柔外剛だ。
【例文3】見た目が内柔外剛で損をする。

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愛すべき「内柔外剛」ってありですか。

「内柔外剛」とは「内面は気が弱く小心者なのに、外面では強がって威勢よくみせること」です。言葉にしてしまうと、特別威張っているイメージがありますね。でもこれは程度の差こそあれ、日常の中で誰もが取っている姿勢なのではないでしょうか。例えば「男、一旦家を出れば七人の敵がいる」など昔は言われましたが、今では女性の社会進出が目覚ましいので、男性に限りません。「誰も一旦家を出れば7人の敵がいる」わけです。「7人の敵とやり合って帰ってくる亭主を優しく迎えるのが妻の仕事だ」などと妻の心構えを説かれたのは、はるか昔のこと。それでも社会に出れば7人とは限りませんが、敵味方相混じり、やりあって帰宅することになります。だからこそファンキーモンキーベイビーズの「ヒーロー」で背中を向けて改札を抜けていくお父さんの姿が家で見せるよりも勇敢に見えるという意味の歌詞が共感を得るのです。まさしく「内柔外剛」ですが愛おしく感じます。病気の時に弱気になっていても、見舞客に励まされると「頑張るね!」とカラ元気でも出しますよね。そうやってカラ元気でも強気を装うことで病に打ち克つパワーも出てくるのです。この「内柔外剛」も健気に感じます。只々、気持ちと裏腹に威張り散らしている人のような「内柔外剛」は願い下げですが、愛すべき「内柔外剛」は案外あちらこちらに散らばっているのかもしれません。