茫然自失
【漢字】茫然自失
【読み】ぼうぜんじしつ
【意味】呆れ果てたり、我を忘れるくらい言葉が出ない。
【例文1】鍵をかけ忘れ泥棒に荒らされて茫然自失になる。
【例文2】原爆資料館での写真を見て茫然自失となる。
【例文3】大震災で家を失い茫然自失になる。
茫然自失をテーマにした記事
茫然自失となった被災地の光景
2011年3月に起きた東日本大震災があった数ヶ月後に、私は被災地を訪れました。
父の実家が岩手にあり、内陸部であるため津波などの被害はなかったものの、住んでいる親戚や祖母の様子をみるため東北へと向かいました。
父は普段から友人たちとお祭りなどで炊き出しを行なっており、そのような設備も持っていたため、今回の震災でも岩手の沿岸部などで炊き出しを行なっていました。
そこで知り合った方々への挨拶を兼ねて私も沿岸部に立ち寄ったのですが、そのときの光景には衝撃を受けました。
市街地の建物は1階部分が骨組みや外壁を残してごっそりと無くなっており、2階の窓ガラスが無くなっている建物もありました。
がれきなどの多くは撤去されていましたが、集められたがれきが街の中央にうずたかく積み上げられていました。
沿岸部の建物はまるっきり無くなっており、土台部分でここには家が建っていたということがようやく分かる程度です。
海まではかなりの距離があるにも関わらず、高くそびえ立った堤防意外には見渡すかぎり何もない光景を見て、自分が暮らしている場所とのあまりにも大きすぎる違いを感じ、本当にここは日本なのかと、まるで海外の紛争地の光景を見ているようでしばらく茫然自失としていたことを覚えています。