新しい酒は新しい革袋に盛れ
【漢字】新しい酒は新しい革袋に盛れ
【読み】あたらしいさけはあたらしいかわぶくろにもれ
【意味】新約聖書より新しい思想を表現するにはそれに応じた形式が必要。いつまでも古い形式にこだわってはいけないという教え。
【例文1】新しい酒は新しい革袋に盛れと言うし、これからは膨大な量をパソコンで管理する。
【例文2】写真の保存は増える一方。アプリで新しい酒は新しい革袋に盛れ。
【例文3】手書きは遅い。新しい酒は新しい革袋に盛れの時代だ。
新しい酒は新しい革袋に盛れをテーマにした記事
「新しい酒は新しい革袋に盛れ」という言葉と社会全体の衣替え
大手製造会社の隠ぺいやデータ改ざん問題など、ものづくりの現場で相次ぐ不正が発覚し、品質に対する国内外の信頼が揺らぐ事態に発展しています。
不正発覚後も改ざんを行う工場があるなど、企業のトップと現場の間では対応に温度差があり、他の企業での同様の不正が見つかっていることから氷山の一角なのではないかという不安の声も広がっています。
同様の不正が1社だけではなく日本を代表する複数の企業の間で行なわれていたことが明るみになったことで、高度経済成長などを経て日本を支えてきた日本の技術力や品質というものが、少子高齢化社会に突入したことによる働き手が不足などもあり、さまざまな場面で食い違いやほころびが見え始めているのではと感じています。
「新しい酒は新しい革袋に盛れ」とは、新しいことを行う際には新しい形式でもってやるべきであるという意味のことわざですが、長時間労働が問題となり「働き方改革」という言葉が聞かれるようになりましたが、それでも生産性だけは維持しようとする矛盾のような構造の中で発覚した今回の不正問題を見ていて、時代が移り変わっても古いままの革袋を社会全体で新しい革袋に取り替えるタイミングに来ているのではないかと思います。
福祉関係は新しい酒は新しい革袋
昔老人ホームと言ったら町の措置で入所していました。老人ホームと言うか養老院と言われていた時期がありました。高齢者は老人ホームに入れられると言う思いがありました。老人ホームも山奥のひっそりとした所にほそぼそとあったようです。日本は超高齢社会になり、2000年に介護保険制度が出来ました。その頃から老人ホームが変わりました。新しい酒は新しい革袋に盛れです。今までのやり方では高齢者の受け入れ先がありません。多くの企業が老人ホーム経営に乗りだしました。そして老人ホームは措置の時代から介護保険制度の施行で契約の時代になりました。今までの老人ホーム経営ではもはややっていけません。新しい酒は新しい革袋に盛れであり、主役は高齢者になりました。老人ホームは知恵を絞って多くの気持ちになります企業が参入しました。そして今では過去の老人ホームのイメージは払拭されて、新しい酒は新しい革袋に盛れで各企業は競って高級老人ホーム経営をしています。今では高齢者の産業は大きく成長しました。各企業は高齢者獲得に色々工夫して高級ホテル以上の法人もあります。入居金が1億と言ったところも出てきています。この業界は新しい酒は新しい革袋に盛れです。