貧すれば鈍する
【漢字】貧すれば鈍する
【読み】ひんすればどんする
【意味】生活が貧しくなれば、精神や才気まで失われていく。
【例文1】職を失い貧すれば鈍する。
【例文2】収入が減り貧すれば鈍する。
【例文3】妻子が出て行き貧すれば鈍する。
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貧すれば鈍する、鈍すればさらに困窮しそうです
「貧すれば鈍する」とは、才覚がある人物も生活に余裕がなくなれば元々の才能を発揮しきれず衰えを見せるという意味の言葉です。
追い詰められた状態で真価を発揮する人も稀にいますがそれは火事場の馬鹿力のようなもの、常にそのような働きが出来るものでもないでしょう。
失敗すればさらに状況が悪化するとなれば、大抵の人は無難な安全策をとるか無謀な博打に打って出るかのどちらか、すなわち鈍する状態です。
そして何の打開策も無く連綿と続く貧困に喘ぐ生活を続けることになるのです。
貧困から抜け出すキッカケなどそう簡単に巡ってくるものではありません。
簡単に窮地から脱する方法があるならばそれはそもそも窮地ですらないのでしょう。
貧乏人はあれこれ工夫して節約したり節減したりするなか、金持ちはさらなる富を手に入れるために豊富な資金で金を増やす方法を模索するのです。
全く競争にすらならない、およそ絶望的な状況では諦めて貧乏に慣れるより他ないように思えます。
そして一度貧乏に慣れてしまえば、再起をかけるような気概が欠片ほども起きません。
まさに転がり落ちるように零落する道を辿るのですが、元から貧乏だった側からすれば憐れむほどのこともない程度の不幸です。
今の貧乏に苦痛を感じているくらいならば、まだ間に合います。
とりあえず衣服や礼儀に気が回るくらいの、人間としての最低ラインは保っておきたいものです。