洛陽の紙価を高からしむ

【漢字】洛陽の紙価を高からしむ
【読み】らくようのしかをたかからしむ
【意味】著書の評判が良く、本が売れること。
【例文1】賞を取ったので、洛陽の紙価を高からしむ。
【例文2】人気芸人の著書が洛陽の紙価を高からしむ。
【例文3】有名人が出版する本は洛陽の紙価を高からしむ。

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「洛陽の紙価を高からしむ」という故事を知っていますか

故事ことわざは分かりやすいものから読み方が難しいものまで様々なものがあります。

「洛陽の紙価を高からしむ」という故事を聞いたことがある方はあまりいないのではないでしょうか。
まず、正しく読むことが難しい故事ですよね。「らくようのしかをたかからしむ」と読みます。意味は、著者の評判が高くて、発売された本が飛ぶように売れることです。店頭に並んで購入される本やベストセラー作家の本などが当てはまるのではないでしょうか。
語源は265年~420年の中国晋王朝の時代までさかのぼります。今から1600年ほど前の事柄が元になっています。晋王朝の時代、斉という国の詩人である左思が魏・呉・蜀三国を元にした詩歌を作成しました。いわゆる三国時代です。三国志の物語で三国を知っているという方も多いのではないでしょうか。この書物は初めは注目されなかったのですが、張華という人物が賞賛して以来、晋の首都では人気が高くなり人々が争ってこの書物を書き写しました。そのため紙の値段が高騰したことから「洛陽の紙価を高からしむ」という故事がうまれたと言われています。
テレビや雑誌で話題になった本が飛ぶように売れているのを見たら、「洛陽の紙価を高からしむ」という故事を使ってみてはいかがでしょうか。あなたの評価がワンランクアップするかもしれませんよ。