見るに忍びない

【漢字】見るに忍びない
【読み】みるにしのびない
【意味】あまりにもひどい状態で見ていられない。
【例文1】見るに忍びない汚い部屋だ。
【例文2】見るに忍びない事件現場だ。
【例文3】太って見るに忍びない体系になる。

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羽振りが良かった知人の現在の姿は見るに忍びない物があります。

とある知人、彼女を良く知っていたのはまさにバブル絶頂期。仕事で会う機会が多く、朝から晩まで働きまくっていた私に「大変ねえ」と上から目線でいつも言っていた彼女は、絵にかいたようなバブリーな生活を送っていました。彼女の努力ではなくご主人のビジネスがあたった、ただそれだけなのに、まるで自分の力のようにふるまっていた彼女。当時はちょっと羨ましいなあ、という気持ちがなかったと言えば嘘になるけど、どこか危さを感じていました。バブルがはじけてすっかり会う事もなくなっていたのに、ふとした事で再会する事になりました。久しぶりにあった彼女は、噂には聞いていたけど、すっかり老け込んでしまい当時の輝きはゼロでした。当時も輝いていたわけではなく、お金に物を言わせて輝いているように見せていただけだったけど、今は見る影もなく、覇気がなさ過ぎて驚きました。それなのに、まだ虚勢を張って、一生懸命に当時の事を語ったり、今でも何不自由なく暮らしていると豪語する姿は、本当に見るに忍びないものがありました。着ている物は当時の物を引っ張り出してきているので時代に合っていないし、持っているバッグもそうです。あれだけ指に輝いていた宝石類は全て無くなっていたのを女性陣は見逃しませんでした。帰り道、何か空しい気分になったのは言うまでもありません。