正正堂堂

【漢字】正正堂堂
【読み】せいせいどうどう
【意味】態度や手段が正しく立派な様子。
【例文1】我が子の選手宣誓が正正堂堂としていて立派だった。
【例文2】両チーム正正堂堂とした勝負だった。
【例文3】入学式で正正堂堂歩く。

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正正堂堂と勝負するのは本当に良いことなのか

子どものころ親からよく「正正堂堂としなさい」と言われていました。
ズルはダメだよという意味もあるし、対等であることを道徳とすべきだし、特に異論はなく育ったのですが、社会人になり家庭を持った今感じることは
「本当に正正堂堂と勝負するのって良いことなのか」ということ。
テストや試験なんかだったら当然正正堂堂としていなければならないし、そうでなければ成り立たないけれど、社会に出てみるとアンフェアなことで溢れているのも現実だったりしますよね。
失敗を人のせいにして知らんぷりしたり、他人を陥れて自分が出世したり、気の弱い人にばかり仕事を押し付けたり。
大人になればなるほど「正正堂堂」としていられなくなってくる気がします。
そんな風に思っていた折、毎年恒例の夏の甲子園が始まりました。私も母校が予選の決勝まで進んだので、地元の試合会場まで足を運んだんです。
そこで目にした光景に胸が震えました。
必死にボールを追いかけこれまでの練習の日々の集大成を試合にぶつける球児たち、負けて涙するその帽子の下でも、戦った相手への敬意は忘れないスポーツマンシップ。
なんだか忘れていた大切なことを思い出させてくれたような気がしました。
大人になればなるほど、楽しようとしたり、ズルしようとしたりするけれど、でもみんな昔は「正正堂堂」、勝負事にも、人間関係にも、フェアにそれと向き合ってきたんですよね。「正正堂堂と勝負する」これは大人になったからこそ、常に心にあり続けなければならない言葉なんだなぁと思いました。