敷居が高い
【漢字】敷居が高い
【読み】しきいがたかい
【意味】敷居が高いとは、「あそこの高級料亭は庶民には敷居が高くて入りにくい」と自分のレベルとは違いすぎると間違われて多用されている言葉ですが、正しくは過去に何か迷惑をかけた事があり、そこに行きにくいという意味である。
【例文1】恩師に10年以上も便りを出さずに、同窓会に行くのは敷居が高い。
【例文2】友人にお金を借りたままで敷居が高い。
【例文3】昔、親に反抗して実家に帰省するのは敷居が高い。
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日本人の過半数は「敷居が高い」を間違って使っている
「敷居が高い」この言葉を皆さんは普段どんな風に使っていますか?
「あのお店、なんだかすごく敷居が高い感じがするよね」恐らく、こう言われても違和感がないと思う方も多いのではないでしょうか。
ほとんどの人は、高級すぎたり上品すぎてお店などに入りにくい時などに、この言葉を使う人が多いと思います。
でも実はこの使い方、本来の意味とは大きく違った、間違った使い方なんです。
では本来の意味はどんなものなのかというと、「相手に対して不義理な行為をしてしまったせいで、行きにくいこと」を指します。
相手へ少し失礼なことをしてしまうと、次に会うのが気まずくなったり、なんとなくバツが悪くなったりしますよね。
そういった時に使うのが、この「敷居が高い」という言葉というわけです。
でも、間違っていようがなんだろうが通じるのも事実。無理に使うのを控える必要もないと思いますが、日本人として正しい日本語を心得ておくのは無駄ではないですし、
目上の方と話す際や、逆に正しい意味で使っている人の言っていることを理解するためにも、分かっていて損はないですよね。
ただ一番困るのは、正しい意味を知らないまま相手の使い方を間違っていると思い込んで指摘してしまうことです。
恥ずかしいやら、申し訳ないやら・・・なんてことにならないように注意しましょう。
それこそ、次に会う時に「敷居が高く」なってしまいますからね。
ことわざ「敷居が高い」を間違えて使ってませんか?
一般的な会話の中でもよく使われている「敷居が高い」というフレーズ。みなさんはこれを正しくお使いでしょうか?敷居とは建物や部屋の入り口のところで、外側と内側の境目に使われている水平材のことです。この部分が高いという表現から、「入りにくい・入りづらい」という意味に取られています。これもあながち間違いというわけではなく、方向的にはそれで正しいのですが、本来の意味とは異なったバックグラウンドを持って使われている場合がよく見られるのです。
この「敷居が高い」ということわざですが、みなさんは例えば「あのレストランは高級すぎて、自分には敷居が高い。」とか、「今は昇進試験を受けるなんて、とてもムリです。自分には敷居が高すぎる。」などの形で使っていると思います。その際これらには「自分にとってはハイレベルすぎるので、分不相応」という意味が込められています。
しかしこの使い方は、実は間違っているのです。本来は、何か失礼なことをしてしまったり、不義理をしたなどという背景があっての「入りにくい」という意味になります。ですから「あれほどお世話になったにもかかわらず、10年間電話の一本もかけなかった。だから敷居が高くて、今更会いにいくのもはばかられる。」という使用方法が正しいのです。
あのお店は高級すぎて敷居が高い?
「敷居が高い」は誤用ランキングのワースト3に入ると言われているほど誤った使い方をされている方が多く、平成20年に行われた文化庁の「国語に関する世論調査」では正しい使い方の「相手に不義理などをしてしまい、行きにくい」と答えた人は全体の42.1%、誤った使い方の「高級すぎたり、上品すぎたりして、入りにくい」と答えた人は全体の45.6%と誤った使い方をする人が正しい使い方をする人を上回っていました。50代以上では正しい使い方を選んだ人が多く30代以下では誤った使い方を選んだ人が多いという結果が出ました。「敷居が高い」の正しい意味は義理を欠くことやご迷惑をおかけすることがありその人の家に行きにくいことです。「敷居」は家の門の内側と外側を分けるために敷かれた横木のことで尋ねにくくなっている家はこの敷居が高く感じられるから入りにくいという意味です。誤って使われている自分には合わないとか難しいことを表現するには「ハードルが高い」「レベルが高い」「分不相応」などが相応です。お店が高級すぎて入りにくいときは「あの店は私には敷居が高いです」でも意味はわかってしまいますが「あの店は私には分不相応です」や「あの店はレベルが高いので私には入りにくいです」が正しい言い方です。