ない物ねだり
【漢字】ない物ねだり
【読み】ないものねだり
【意味】ない物を無理に欲しがること。
【例文1】ない物ねだりであと10cm身長がほしい。
【例文2】彼女のような頭脳がない物ねだりで羨ましい。
【例文3】髪の長い短いの意見はない物ねだりだ。
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お互いない物ねだり
のくせ毛と量の多さににコンプレックスがあった私は、直毛の友達を羨ましく思っていました。
肩にあたると外側に跳ねてしまうくせ毛だったので小さな頃から髪の毛を肩より短く切る事はありませんでした。いつも胸くらいの長さでちょっとうねった髪の毛を一つにくくっていました。髪の量が多い事も嫌でした。梅雨の時期や雨の日には広がってまとまってくれません。
いつも美容院に行くとすけるだけすいて髪の毛の量を減らしてくださいとお願いしていました。
そんな時知り合いの美容院に行く機会があり、いつもの様にお願いすると、できない。と言われました。こんなスカスカの髪の毛だとまとまるものもまとまらないよ。と、私の美容院に通って髪の毛をキチンとケアしてほしい。と言われ、少しでも髪の毛がまとまるならと思い通い始めました。通い始めて一年たたないうちに自分の髪の毛が綺麗になって行くのがわかりました。同じ美容院でのカラー剤というのもあって痛みが減った事と、髪の量にしてもすかずに伸ばし、重さで広がりを抑える事を教えてもらいました。乾かし方でくせ毛も綺麗なパーマの様に見えるやり方も教えてもらい、直毛の友達にもその美容院をお勧めしました。
そこで初めて聞いたのは、直毛すぎて、髪の毛のアレンジがほぼできない、してもすぐに真っ直ぐに戻ってしまうという髪の毛の悩みでした。パーマをかけても1週間持たずにとれてしまうなど、私の髪の毛では考えられない事でした。
私はずっと友達の髪質に憧れていましたが、友達もまた私のくせ毛でアレンジのしやすい髪質に憧れていたそうです。お互いないものねだりだね。と2人で笑い合いました。
ない物ねだりは大人でもあります
ない物ねだりという言葉はご存知かと思います。
意味は、そこにない物を、無理を言ってほしがる、ねだることです。
ねだるは、感じでは「強請る」と書きます。まさに、ない物ねだりは、漢字の意味どおり、ない物を強く要請することを言います。
どのような場面で使うでしょうか。
例えば、子供のない物ねだりは多いですね。テレビでみたお菓子やゲーム、オモチャをみて、欲しいという場合はありますが、泣きながら欲しいと訴えると、それはない物ねだりになります。
このような子供の行動に対して、子供の成長の過程において仕方がないことですし、親としては諭してあげる必要があると理解しています。
一方、子供だけではなく、大人もない物ねだりをしている方が決して少なくはないと思います。
例えば、企業のトップにはない物ねだりをする方が多いのではないでしょうか。
企業の事業規模を拡大するにあたり、その企業にない職種の事業を統合していく手法は、まさにない物ねだりによるエゴに見えることがあります。
このない物ねだりにより、事業は拡大しても業績がついて来ず、やがて企業が衰退していく場面を何度か見たことがあります。
このように、ない物ねだりは決して子供に限ったことではないのです。
良くも悪くもない物ねだり
わたしには、娘が一人います。
が、今は独身でシングルマザーをしています。
毎日、仕事に家事に育児にと時間に追われ、自分の時間はほとんどなく、体が休まる暇もありません。
世の中の親は皆さんそうだと思うのですが、日々の暮らしで、ない物ねだりをどうしてもしてしまったりします。
平日は、それこそ毎日仕事や家事育児で過ぎていくのですが、遊びたい盛りの子供を休日遊びに連れて行ったりするときなんかに思います。
遊園地に行っても、動物園に行っても、映画館に行っても、どこに行っても休日はパパ、ママ、子供の家族連れで溢れています。
外食するにしても、いつも二人きり。
子供には一切そんな顔や態度を見せなくても、内心少し寂しく思ったり切なく感じたりすることがあります。
子供がグズっても、体力的にずっと抱っこすることもできず、肩車もしてあげられない。
男手は必要だなぁと感じることもしばしば。
子供の行事にも、母であるわたし一人で心細かったり。
子供の成長を共に分かち合う人がいないのは寂しいものです。
ですが、旦那の浮気の心配や、喧嘩や悩み事は一切ありませんし、洗濯物の量や食事の量も負担がなく、
何よりも旦那がいないのでわりと自由にママ友や昔からの友人と子供を連れて遊びに出かけられますし、
いつ家に友人を呼んでも文句を言う人がいません!
友人の話なんかを聞いていると、家事や育児に協力的ではなかったり、大きい子供のように手がかかるだけだったりという話を聞くと、
旦那がいないのって楽だなぁと感じることもしばしば。
そういう悩みがなくていいなぁ、なんて言われることもありますし、
結局何が良いのかなんてわかりませんが、ない物ねだりはどこの家庭にもあるようです。