虫が知らせる

【漢字】虫が知らせる
【読み】むしがしらせる
【意味】何か嫌な予感がする。
【例文1】雨がひどくなって今日は虫が知らせるからバイクの運転は控える。
【例文2】ネックレスがちぎれ何だか虫が知らせているようだ。
【例文3】出がけにヒールが折れ虫が知らせる。

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不意に感じた「虫が知らせる」に伴う祖母との臨終の立会い

私は当時、大学生でした。大学が実家より遠かった為、片道1時間程電車に乗っていました。ある日、大学方面行きの電車に乗っていたところ、途中で眠りこけてしまいました。目が覚めた頃には電車は既に折り返し運転をしており、実家方面に向かっていました。時計を見ると、とても授業開始時間に間に合わなさそうだったので家に帰ることにしました。
今思えば電車で眠り込んでしまったこともある意味「虫の知らせる」だったかもしれません。その後、帰宅した時に母に「大学の授業は?」と聞かれたので授業開始に間に合わなかった旨を話し、渋々了解を得ました。この時、私はふと、病院に入院している祖母のことが気になり「せっかくだから祖母の洗濯物を取りに行ってくるね」と母に伝えて家を出発しました。祖母と対面した時に、びっくりしたことは一週間前までは元気な様子だったのが、今では目の前で息も止まりそうな状態だったことです。すぐに看護師と主治医に報告したところ、「今日・明日が寿命かもしれません」と宣告されました。両親に急いで連絡し駆けつけてもらい、祖母の最期を看取りました。もしかしたら、入院していた祖母は死ぬ直前に私や両親に会いたかったのかもしれません。その日の朝に行きの電車で眠り込む「虫の知らせ」がなければ祖母の臨終に立ち会えなかったと思いました。