角を出す

【漢字】角を出す
【読み】つのをだす
【意味】お芝居で女の霊が角を出して鬼になることから、女性の嫉妬や焼きもちを意味する。
【例文1】飲み会で遅くなると妻が角を出す。
【例文2】女性が多い職場で彼女が角を出す。
【例文3】他の女の子と喋ると彼女が角を出す。

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角を出す嫁さん、角隠しは効果切れか

嫉妬などの暗い情念で鬼の形相になった女性を表現して「角を出す」と言い、角が生えるのを防ぐ呪いとして「角隠し」が出来たとも言われます。
結婚するに当たって、角を生やすことなく淑やかな女性になることを表現しているという説もあります。
どちらにしろ隠し封印していた角が見えている時点で詰んでいます。
地獄の鬼も裸足で逃げ出す般若面のような形相をした女性が繰り広げる修羅場は、ドラマでも迫力がありますが、実際だと恐怖の具現化です。
自分の縄張りを本能に根ざして主張しているのでしょう、同姓に対する容赦ない攻撃と裏切り者への怒りは底知れません。
三十六計逃げるにしかず、ほとぼりが冷めるまで時間がたてば何とかなる、などと考えるのは大間違いです。
放っておかれる間にも怒りは増幅されていくものです。
女友達や親兄弟まで巻き込めばさらに理論武装されて勝ち目がなくなるどころかより重い判決が下されます。
なんだかんだで事が収まったように見えても心休まる日々は返ってきません。
許したわけでも忘れたわけでもなく、ただ表立って角を出していないだけなのです。
何の気なしに微笑む表情にまで、「ニヤリ!?」などという不穏な特殊効果を幻視してしまいそうです。
角を隠しているどころか、その身に獣を潜ませているのではないかとすら考えてしまいます。
平和な日々を送りたいならば、角隠しの効果が必要になるようなことは絶対に避けるべきだと忠告しておきます。