言うに事欠いて
【漢字】言うに事欠いて
【読み】いうにことかいて
【意味】もっとマシな言い訳があるだろうに、他にも話題があるだろうにという意味。
【例文1】彼氏の前で失敗談をするなんて言う事欠く友人に腹が立つ。
【例文2】苦し紛れに言うに事欠いて大の大人がみっともない。
【例文3】言うに事欠いて過去の経歴をしゃべる。
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言うに事欠いて
言うに事欠いてという言葉、最近はさっぱり聞かなくなってきましたが、時代劇などで聞いたりしますね。日本で昔から習慣的に使われている慣用句です。
意味は、「言うことを口に出すとき、相手が聞いてどんな思いをするのか注意もしない」ことです。事を欠く行為そのものであるわけです。
昔の人はよくぞこの言葉を使われていたと思いますね。
こういう人、最近多いのではないでしょうか。現代の悪癖なのか、相手のことを思いやらず、相手を貶めたり、辱めたり、侮辱したり、笑いものにしたりしても平然としている人が増えている気がします。
実際確信してやるのと、言葉の意味を意識しておらず悪気がない人とでは、罪の重さは違いますが、どっちにしても非常識で、相手の気持ちをないがしろにしていることは同じですね。
例えば、家族を不幸で亡くした人にさらに死の話をするとか。とある大臣が言った「女性は産む機械」発言とか。とある女優が何気なく言った「底辺の」女性の問題発言。
もっと他に言い方や話題があるだろうに、よりによってわざわざ最低な内容を持ち出すなんて、人として最悪な行為です。ブログも炎上します。相手の気持ちを傷付ける言葉は、それだけで命取りです。
言うに事欠く、という言葉が人間に必要な言葉だと昔の人は常識を持っていたのです。この言葉が廃れてきたのは、嘆かわしいことです。今からも後世に残るように、使ってみましょう。人に注意を促すときには、この言葉を最初に持ち出せば、言う側も言うに事欠くことはないでしょう。