堂に入る
【漢字】堂に入る
【読み】どうにいる
【意味】学問や技術が優れている者に尊敬の意を表す。
【例文1】師匠の陶芸作品は堂に入る。
【例文2】堂に入るスピーチだった。
【例文3】堂に入る芝居だった。
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堂に入る、室に入る、次は天井裏にでも上がりますか
約2500年前の古代中国に生きていた儒教の始祖・孔子という人物の言葉に「堂に升りて室に入らず」があります。
弟子の成長を評しての発言で、建物には登ったが室内に入るには至っていない、つまりある程度の上達はしたが奥義には届いていないという意味です。
堂に入るは、技前や所作が違和感なく身についていることを表現することばなので、室にも入っているのかも知れません。
堂に入るという言葉は、あくまで違和感が無いくらい熟達しているという感想なので、奥義や免許を与える指導者的な立場でなくとも使って構わないようです。
もう20年以上昔の世紀末的時代に流行した拳法漫画では、盛んに奥義や秘奥義、果ては究極奥義までが飛び出しました。
究極奥義に至っては部屋に入るどころか、もはや天井をぶち抜きそうな勢いです。
奥義という言葉は、武道や文道の師匠が弟子に与えられる認可などで技そのものを指すわけではないようです。
極意や本質、コツなどの言葉が近い意味を持っています。
全ての奥義を伝授されれば免許皆伝、その皆伝の上に極伝もあるらしいですが、世間一般には公開されることは無いのでしょう。
ゲームであれば経験値やパワーゲージをためて出せる技が奥義ですが、並大抵の努力程度では堂に入るどころか建物の前でうろつくのが精一杯です。