虫が好かない
【漢字】虫が好かない
【読み】むしがすかない
【意味】ハッキリした理由はないけど、なんとなく気に入らない人にいう言葉。
【例文1】あの人はどうも虫が好かない。
【例文2】彼女は何でもできるので嫉妬心からか虫が好かない。
【例文3】息子の彼女がどうも虫が好かない。
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虫が好かない人にはできるだけ近づかない
「虫が好かない」とは、理由はないけど何となく合わない相手などに使われる言葉です。
私にも虫が好かない相手がいます。
その人は職場の同僚ですが、とても丁寧な話し方で上品な人です。親切な人でもあるので、周りからすごい好かれているわけではないけど、でも嫌われたり悪く言われることはほぼないといえるような人です。
その相手を私はなぜ虫が好かないと思うのかよく考えてみました。
まず、話し方が虫が好かないのです。
丁寧を通り越し、バカ丁寧なので、同僚相手にここまで丁寧にされるとバカにしてるのかと思っています。
更に何をしても言っても相手は常に「ありがとうございます」と言います。
お茶をこぼされてもなぜか「ありがとうございます」と言うのでそれもまた虫が好かないのです。
そして、その人は初対面の人に対しても、異常に褒め称えます。「仕事が良くできるし丁寧だから」と褒めますが、あって5分で何を知っているのだろうと、それもまた虫が好かない。
結果、丁寧さに違和感や嘘臭さを本能的に感じ取って
イラッと虫が好かないと思う気持ちにつながっているのだと思います。
その場合、本能的に感じていることなので本当に相手と合わないので、嫌いな人より虫が好かない人のほうが、実は根深く仲良くなれるケースはかなり低いので、割りきってできるだけ関わりを持たないようにしたほうがいいと思いました。
「虫が好かない」のは体の中の虫のせい?
何かよく分からない原因や理由で感情や心理状態が動かされること「虫が好かない」「虫の知らせ」「虫がいい」「虫の居所が悪い」「腹の虫がおさまらない」と表現します。これは中国の道教の考え方の影響です。道教では「三尸」といって人の体には上尸(じょうし)・中尸(ちゅうし)・下尸(げし)の3匹の虫が棲んでいると考えられておりこの3匹の虫は人の行動を監視し庚申の日になると眠っている人の体を抜け出しその人が犯した罪を天帝に告げ口に行き寿命を短くされると言われていました。人々は庚申の夜は眠らずに精進潔斎して夜を明かしたそうです。この三尸には平安時代に日本に伝わるとそれぞれ3匹の同類がいるとされ合わせて9匹の虫「三尸九虫」が人の体内にいて病気を起こしたり感情や意識をコントロールしていると広く信じられていました。日本でも庚申の夜には人々が集まって飲んだり食べたりして夜を明かしていたそうこの集まりは「庚申待ち」と呼ばれていました。「庚申待ち」は江戸時代に盛んに行われていたようです。虫にまつわる言い回しはこのことが由来となっているそうです。医学や心理学が発達していない時代では感情や意識の変化など自分では抑制できない心の動きを説明するために虫の存在が利用されていたようです。