箔が付く
【漢字】箔が付く
【読み】はくがつく
【意味】箔が非常に高価であったことから、値打ちが高い。貫禄がある。
【例文1】彼は入社1年目からすでに箔が付いている。
【例文2】次の作品も箔が付くだろう。
【例文3】遺作として箔が付く。
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名前に箔が付く
「箔が付く」は、評価や価値が上がること、貫録が付くという意味を持ちます。使い方として「あの名作を作った映画監督は名前に箔が付いた」など、物事や事柄の評価が不動のものになる場合に付け足される言葉でもあります。
名前に箔が付くと「あの監督の作品だから名作に違いない」と思われるので、想像以上のプレッシャーを生んでしまうことや、良いイメージを連想させる言葉なので、より大きな期待が掛けられることがあると感じます。
もちろんそのような悪いイメージだけでなく、作品が最大に評価された敬称という意味で解釈できますし、これから先の人生で箔が付いたことにより、仕事がスムーズに行える地位が確立されたとみて良いでしょう。それだけ名前に重みや尊厳が生まれたとも言えます。世界的に活躍する「巨匠」と呼ばれる映画監督たちも、作品が高く評価されたから名前に箔が付いたと思います。
普段私たちが生活する場面では滅多に使用されない言葉で、誰かが生み出した物が大変素晴らしいと評価される時に、その作品の後世の影響力を考えて採用される言葉ではないでしょうか。そういった意味合いから考えても、何だか高貴で日頃から簡単に使用できるような言葉ではないようです。
資格は箔が付く。それはメッキかもしれません。
「箔がつく」とは値打ちが高くなる、貫禄がつくという意味です。
私がその言葉を初めて聞いたのは学生時代です。
資格を取得する度に「これで履歴書に箔がつくな」と言う先生がいました。
商業高校だったので卒業後就職する同級生が多い中、
しばらく遊びたかった私はフリーターになってしまいました。
いつかは正社員で働こうと思っていたので、フリーターやっている間でも色んな資格取得にチャレンジしました。
資格は持っていれば持っているほど就職に有利になる。という言葉を覚えていたからかもしれません。
PC関係、英語、簿記や医療事務等の事務関係…自分にできそうな資格は手当たり次第勉強して取得しました。
その結果、履歴書の欄では足りないほどの資格の武装ができました。
実際に面接でも「すごいたくさん資格持ってるね」と褒められ、採用されました。
しかし、いざ働いてみて実感したのはテキストと実務経験は違うということ。
昔取得した資格の知識なんて記憶が風化してしまっていました。
資格で箔をつけたはずでしたが、金箔ではなくメッキだったためすぐにはがれてしまいましたとさ。
知識を自分のものにするにはメッキではなく、本物の金箔(努力)をつけなければと痛感しました。