暖簾に傷が付く
【漢字】暖簾に傷が付く
【読み】のれんにきずがつく
【意味】店の出入り口にかける布で、暖簾の多くに店名が書かれている。店にとって不名誉な出来事をいう。
【例文1】食中毒で営業停止という暖簾に傷が付く。
【例文2】暖簾に傷が付いて赤字が続く。
【例文3】暖簾に傷が付いて存続できない。
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暖簾に傷が付いたらどう対処すればいいのか
どんな時代にも大小に関わらず企業の不祥事によるニュースは世を沸かせています。もちろん企業だけではなく自治体や警察といった行政機関における記事も目にします。最近だと日本原子力研究開発機構の研究開発センターでの放射線物質被ばく事故でしょうか。放射性物質、プルトニウムが人体に対してどのような影響を及ぼすかはわかりませんが、作業員の方々への健康被害が少ないことを祈るばかりです。そういったそれまで築き上げた信用や格式を下げるような行いを暖簾に傷が付くといいます。
今回の場合は原子力機構の対応によって信頼を落とす結果となりました。暖簾とは実際に店に店名や商品名を記した布製品というだけではなく、その店が長年に渡って積み上げてきた歴史や取引先、仕入先との信頼関係、顧客からのご贔屓などの意味もあります。もちろん一切の失敗をせずに切り盛りするというのは夢物語です。ですが、予想できる範囲のミスに対してどういった取り組みをしていたか、起こってしまった問題に対してどう対処していくかが肝心なのだと思います。ましてや被ばく事故ともなれば健康に襲いかかる影響も計り知れません。今後同じように繰り返さないようどういった対策が取られるかが暖簾の傷を回復させる方法なのではないでしょうか。