傍(岡)目八目
【漢字】傍(岡)目八目
【読み】おかめはちもく
【意味】他人の囲碁を傍で見ていると、対局者よりも冷静に先手が読めるもので、当事者よりも第三者の方が、冷静に判断できる。
【例文1】バイク事故を起こした本人よりも、目撃者の証言が岡目八目である。
【例文2】あとになって友人の言う通りにすればよかったと岡目八目だ。
【例文3】空き巣に入られパニックになり、子どもの記憶の方が岡目八目だ。
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「傍目八目」は将棋の対局でもあります
「傍目八目」は囲碁から出た言葉です。他人の囲碁を傍で見ていると、実際に対局しているときよりもずっと手が読めるということから、転じて局外にあって見ていると物事の是非、利益、不利益が明らかにわかることを指します。将棋の世界ではありますが、今回引退された、加藤一二三九段がもう少し若い時に編み出した、「ひふみんウオーク」が「傍目八目」に通じていると思われます。将棋の対局中に、次の一手が浮かばなくなった加藤一二三九段。そこで、相手の棋士が部屋から出ていかれ、自分だけになった時間を利用して、自分の席を外れ、相手の側へ回り込んで将棋盤を覗き込んだところ、自分の手のどこに弱点があるかや、相手の次の一手がわかったそうです。相手の手の内がわかれば、自分はそれに対処し、弱点を補う手を打てばいいのです。つまり相手の席側に回り込むことで、別の視点から棋譜を読むことができ、最上の一手に繋がったのです。そして、今、注目の藤井聡太四段が先日の手合わせで、相手が席を外し、部屋の中に自分一人になった時、この「ひふみんウオーク」をしている姿がテレビで公開されました。不正がないようにカメラが仕込まれていることは想像に難くありませんが、加藤一二三九段の前例がなければ、不穏な動きと見られたかもしれませんね。