罪はない

【漢字】罪はない
【読み】つみがない
【意味】悪気はない。無邪気である。
【例文1】親が犯罪者であっても子どもに罪はない。
【例文2】犯罪者の子どもに罪はないと言うけれど、白い目で見られるのが現実。
【例文3】罪はないとかばう。

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「罪がない」子どもたち

「罪がない」とは「無邪気である、責任がない」という意味です。子どもには罪がないという言葉はよく使われます。例えば第二次世界大戦中の日本では、軍国教育が行われ、子どもたちは「進軍ラッパだトッテチッテター」などと書かれた教科書を使い国語を習っていました。また、天皇皇后両陛下のお写真を納めている御影廟という白い箱のようなものが各小学校の入り口付近に設置され、そこでは帽子を取って一礼し、しかも人の息がかかるのは失礼だからと息をとめて通ったという話を聞いたことがあります。子どもたちの大半が、日本の勝利を疑わず、男の子は軍人や兵隊になることを希望し、女の子は銃後の守りを固める良妻賢母を理想として育っていたのです。ところが敗戦を迎え、状況は一変します。今まで使っていた教科書は、教室で先生の指示のもと、自分たちで黒々と線を引いて、戦争について触れてある部分や、進駐軍にクレームをつけられそうな箇所は塗りつぶすことになったのです。その日を境に日本人の価値観は大きく転換させられます。大人は事情がわかっていますから、無理にでも対応しますが、子どもたちは混乱したことと思います。それでも、子どもゆえの順応性は発揮され、進駐軍のジープを見れば「ギブミーチョコレート」と言って走って追いかけるようになるのです。本当に子どもたちに罪はない。そして私たちは二度と繰り返してはいけない歴史なのです。

罪はない子供

私が教育実習に行った際に、高校生とたくさん接する機会があったため、いろんな若い意見を聞くことができました。そこには、教員側と生徒側に多くの意見違いがありました。ちょうど、学校祭期間で準備があったりしました。しかし、教員は授業数が間に合ってないという理由から、学校祭の準備に当てられた時間も授業に当てるということがありました。もちろん、生徒側からはブーイングの嵐でとても授業という雰囲気ではない中で、授業が進んでいきました。後々、先生方に聞いてみたところ、要は学校にも進度がありそれをやらなければ国からの通知が来るとのことでした。どうしても公務員という立場上、しょうがないことかなとも思いましたが、そこで罪がない生徒たちの大切な思い出を作る時間を減らしてしまうのはかわいそうかなと思います。ましてや、高校という一番キラキラしている時期の貴重な時間を割くのはもったいないです。勉学に励むことも人生において、価値が高いものですがそれ以上に大切な時期を過ごした仲間や思い出は人生の中でも有数のなくならない資産です。そういう時期にできた仲間に助けられることもあります。勉学以外にも学生生活で手にいれることができるものが多いので、そういったことにもしっかり目を付けてほしいです。