欲も得もない

【漢字】欲も得もない
【読み】よくもとくもない
【意味】欲も得も考えている余裕すらない。
【例文1】徹夜で帰宅後、欲も得もなく眠り込んだ。
【例文2】会社が倒産して欲も得もない。
【例文3】婚約が破談になり欲も得もない。

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欲も得もない行動を不審に思う我が身の浅ましさ

正直に言いますと、自分はかなり疑り深い人間です。
そのくせ注意は疎かで小さな失敗談には事欠かないくらいです。
理系の証明問題などを繰り返し解くうちにさらに疑り深くなった気がします。
良問だか何だか知りませんが、人の注意力を殊更に細かく突いてくるあたりには出題者の悪意すら感じられることもありました。
とにかく失敗しては疑い、騙されては疑い、何の問題がなくても無用に疑って、疑ることに長けた人格が形成されました。
人が人を騙そうとするのは、大抵が騙すことで利益が得られるからです。
ネットの宣伝にしろ、スーパーの広告にしろ、都合が悪いことは意図的に記述しない、小さく細かく目に付かないように書くなど工夫しています。
いずれの方法も悪意以外の何物でもないのですが、騙すことを生業とする人間からすれば法律で罰せられない限りやめることはないでしょう。
そのような世知辛い世の中にあって、欲も得もない純粋な善意から出る行動など存在自体が疑わしいと言わざるを得ません。
徳を積むためとか、修行の一環ですと理由付けしてくれたほうがまだ納得できそうです。
何も対価を要求しないサービスなんで全く信用できません。
どれだけ疑り深いんだと言われそうですが、これまでの人生経験の結果に出来上がった人格なので変更は不可能です。
不当な対価を後から要求されることを心配するくらいなら、相応の支払い(返礼)を済ませたほうが安心できると思っています。