上を下へ

【漢字】上を下へ
【読み】うえをしたへ
【意味】本来、上にある物が下へ、下にあるものが上にあることから混乱した様子をいう。
【例文1】メダリストの凱旋パレードに街中が上を下へ大混乱となった。
【例文2】デパートでは半額セールがあり、客が上を下へ押し寄せ大混雑だ。
【例文3】俳優が空港に現れファンが上を下へ大騒ぎする。

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大騒ぎ状態を表す言葉は「上を下へ」「上や下へ」「上へ下へ」のどれが正解?

日本人の多くが間違って使っている言葉の一つに、「上を下へ」という表現があります。「上を下への大騒ぎ」というような使われ方をしますが、その意味は、「ひどく入り乱れて大混乱、大混雑している状態。多くの人があわてふためいている様子」ということになるでしょう。
例文を拳げるなら、「花火大会は大変な人出だった上に、にわか雨が降り出し、会場は上を下への大騒ぎになった」というように使われます。
この「上を下へ」という言葉、文化庁の「国語に関する世論調査」によると、間違って使っている人の方が、実は多数派なのです。よく誤用されるのが「上や下への大騒ぎ」という使い方。「自分も『上や下へ』と言っている」という方も少なくないでしょう。
ほかにも、「上へ下への大騒ぎ」という誤用をする例も少なくありません。
正解は「上を下へ」ですが、これはつまり、「本来は上にあるべきもの、上にあったものが下になってしまう」というところからできた言葉です。上下が逆転してしまうほどの混乱ぶりを表現したと考えれば、
「上のものを下へ」と覚えると、正しい使い方ができるに違いありません。