眼鏡にかなう
【漢字】眼鏡にかなう
【読み】めがねにかなう
【意味】目上の人に評価される。
【例文1】新人ながら、戦力になるので上司の眼鏡にかなう。
【例文2】英話が話せる彼女はフロント業務に眼鏡にかなって配属される。
【例文3】テキパキと作業をこなし眼鏡にかなう。
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豊臣秀吉が織田信長の眼鏡にかなう瞬間
「眼鏡にかなう」とは目上の人に認められ気に入られることです。「眼鏡にかなう」ことで大出世した有名人のひとりが豊臣秀吉です。彼は貧しい農民の子どもだったと言われています。戦国時代は農民とはいえ、ひとたび戦になれば兵として駆り出されていましたから、兵として出世することを願っていたことは予想できます。秀吉はまだ木下藤吉郎という名前を名乗っていた17歳のころに、縁あって織田信長に仕えることになります。藤吉郎は草履取りといって、信長の下足番をしていた時に、雪のちらつく寒い冬のある日、出かけようとした信長の足元に、自分の懐に入れて温めておいた草履をさっと出して、草履が温かいことに気が付いた信長は彼の気働きを大いに誉め、その後重用するようになります。藤吉郎が信長の「眼鏡にかなった」瞬間でした。その後も彼は、清洲城の普請奉行、台所奉行などの面倒な仕事を自分から引き受け成果を挙げ、織田家の中で存在感を示していきます。人たらしと評されるほど、人心を掴み取り入るのが上手であった彼は豊臣秀吉と名前を替えてからも、着実に出世していきます。そして、信長が本能寺の変で明智光秀により絶命した時には、すぐさま弔い合戦に打って出て、明智を倒し、天下の覇者として君臨することになるのです。その後の栄華も、あの日、あの瞬間がなければあり得なかったのかもしれません。