遠水近火を救わず

【漢字】遠水近火を救わず
【読み】えんすいはきんかをすくわず
【意味】
【例文】

遠水近火を救わずをテーマにした記事

一人暮らしで感じた「遠水近火を救わず」の重み

「遠水近火を救わず」という言葉は、遠くの水では近くの火事の火を消すことができない、ということから、遠くの親類は近くの他人に及ばない、という意味で用いられます。一人暮らしで感じた「遠水近火を救わず」の重み "「遠水近火を救わず」という言葉は、遠くの水では近くの火事の火を消すことができない、ということから、遠くの親類は近くの他人に及ばない、という意味で用いられます。類義語として、「遠くの親戚より近くの他人」という言葉が有名ですよね。
私には以前、これを痛感した出来事がありました。私の住んでいる地域は豪雪地帯で、毎年除雪作業に大忙しです。しかし、一人暮らしを始めた時は、その作業に苦戦してばかりでした。今までは家族が雪かきをほとんど行ってくれたため、そこまで負担は感じなかったのですが、その終わりのないような除雪作業は慣れない私にとって、とても厳しいものだったのです。
そうした時に救いの手を差しのべてくれたのが、近くに住むおじいさんでした。雪かきに苦戦する私を見るに見かねて、自分の家そっちのけで私の除雪作業を手伝ってくれたのです。さらにはタイヤが雪で埋まってしまった時も、脱出するために後ろから押してくれて、感謝の気持ちでいっぱいでした。
改めて地域の輪を重んじることの大切さを思う瞬間でもありました。まさに「遠水近火を救わず」という言葉を体で感じました。
その後もそのおじいさんには事あるごとに助けられています。