虎の巻

【漢字】虎の巻
【読み】とらのまき
【意味】要点をまとめたり解説した参考書。
【例文1】この虎の巻はわかりやすい。
【例文2】受験対策は虎の巻を読む。
【例文3】虎の巻のお蔭でバッチリだ。

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素粒子物理学の虎の巻

虎の巻とは秘訣が書いてあるような教則本や参考書のことを言います。物事に対してとても分かりやすく書いてあるアンチョコのようなものです。
最近私が読んだ本でとても興味深い本がありました。物理学者、私はこの人を天才物理学者だと思っているのですが、多田将さんの書かれた「すごい実験」や「宇宙の始まり」などの本です。細かく言うと素粒子物理学の本で、素粒子を研究することで宇宙がどうやってできたのか?なぜ人間がこの宇宙に存在するのか?という学問です。多田将先生の専門はニュートリノ振動の研究です。
なぜこの多田先生の本がお薦めかというと、今まで読んだどの物理学の本よりも理解しやすいのです。多田先生自身が高校の物理学で落ちこぼれて?どうやったら自分の頭で理解できるのか?説明されたことを自分のアタマで絵に描ければ理解出来たということなんじゃないか?と気付きます。
それを踏まえた上でご自身が物理学の説明をするときには難しい数式は一切使いません。その物理現象をイメージしやすいように時にはガンダムを使って、時には面白いシチュエーションに例えて分かりやすくそして楽しく教えてくれます。そして頭でイメージするにあたりそのスケール感、大きさなど的確にイメージできるようにするとき、ここぞと言うところで数字を使います。
多田将さんの書かれた本はまさに物理学本の虎の巻だと思います。