手足を伸ばす

【漢字】手足を伸ばす
【読み】てあしをのばす
【意味】ゆっくり休む。
【例文1】温泉にでも入って手足を伸ばしてこよう。
【例文2】両親に手足を伸ばしてもらうように温泉旅行をプレゼントした。
【例文3】旅館で手足を伸ばす。

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「手足を伸ばして寛いでください」と言える人物になりたい。

長年、私が好きな言葉に、手足を伸ばす、というものがあります。
いかにも、伸びやかで、いかにも寛いだ雰囲気の漂うなかなか素敵な言葉です。
そして、憧れていながら、今日という日まで、なかなかできていないこと、
それは、この言葉を人に掛けることです。
そもそもこの言葉は、心からリラックスした状態をいうのですから、簡単には使えません。
大人になると、人はそうそう、リラックスできるものではありません。
ましてや、目上の方に、手足を伸ばしてください、などとは言えません。
そういう私はかつて、お世話になった短期滞在のお宿で、お宿の主からこう言われたことがあります。
「ここをあなたの実家だと思って、どうぞ手足を伸ばして寛いで生活してくださいね」。
こう言ってもらったときの、何とも言えない、気恥ずかしいような嬉しいような、そういう心持を、今でも覚えています。
大人になると、いえ、大人でなくても、実家だから手足を伸ばすというのは実は恵まれたラッキーな人だと思います。
でも、手足を伸ばすと誰かに言うとき、「ご実家だと思って」と添えられる場面は、多いものです。
「手足を伸ばして寛いでくださいね」。そんな言葉を掛けることができて、
なおかつ、そういう場所も、同時に提供できる自分になりたい。
これは私の目指す姿なのですが、この言葉を使うときに、「ご実家」を添えられるかどうかは、まだ、答えが自分の中でも出ていません。
ここのところ、若者を初め、居場所については、小さな子も、ご高齢の方も、本当にさまざま苦悩も抱えている人が多いと、毎日のように耳にします。
そんなことを思うと、
「一人旅に来た。手足を伸ばして心から楽しむぞ。」そんな使い方が、一番、誰にとっても良いのかなと、思います。
「手足を伸ばす」。やはり、心地よい言葉です。あなたは、この言葉を、どんな場面で、誰に使ってみたいでしょうか。