取るものも取り敢えず
【漢字】取るものも取り敢えず
【読み】とるものもとりあえず
【意味】必要な物も持たずに慌てて行動する様子。
【例文1】友人が事故に遭ったと聞き、取るものも取り敢えず現場に駆け付けた。
【例文2】隣の家が火事で取るものも取り敢えず飛び出した。
【例文2】地震発生で取るものも取り敢えず非難する。
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取るものも取り敢えず行こうとしたけれど…
大学をもうすぐ卒業するというころ、私は就職活動まっただなかでした。そんなある日、朝に就職活動用のビジネススーツ姿で学校へ向かって歩いていると、いきなり足もとがガクッとなる感じがして、急にバランスを崩してしまいました。
足が痛いと感じたのでよく見てみると、なんだか靴の様子がおかしいのです。安いものを買ってしまったせいもあったのですが、なんとヒールがぽろっと折れてしまっていたんです。当日は別に実際に企業を見に行ったりするわけではなく、学校の決まりでスーツを着ていかなくてはならなかったのですが、遅刻を心配して取るものも取り敢えず学校に向かおうかと考えました。
しかしやはり靴が壊れてしまってはどうしようもないので、仕方なく帰宅することにしました。
私の家はあまりお金がないため、変わりのビジネス用シューズも持っておらず、その日は結局欠席することに。学校にも電話で事情を説明して、担任の先生にも納得してもらったと感じていました。
ところが、後日学校に行ってみると、周りの友達からとんでもない噂を聞いたのです。担任の先生が、私が靴のヒールが折れて学校に行けなくなったと言っていたのを、「ぜったいウソだよねー」と言って笑っていたというのです。
あまりにも腹が立ったので、抗議しに行ったら謝罪してもらえました。