登竜門

【漢字】登竜門
【読み】とうりゅうもん
【意味】ここを通過すると出世すると言われている。
【例文1】ミスコンテスト優勝者はアナウンサーの登竜門だ。
【例文2】M-1チャンピオンは売れっ子芸人の登竜門だ。
【例文3】パリコレは一流モデルの登竜門だ。

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登竜門を突破することが一流の証なのか

例えば、ミュージシャンが一流になる目安として武道館公演があります。他にも「若手への登竜門」という言葉が存在する通り、一流と世間から見られるために乗り越えなけれなならない壁のようなものを「登竜門」だと言うのだと思います。
「何々ができないから一流ではない」という風潮が世間で未だにあると私は考えています。小説家だって何かのコンテストに入賞することが新人作家にとって登竜門だと思われていますし、ある有名人を納得させれば一流という、馬鹿げている登竜門も存在しています。
時代が進むにつれてそうした登竜門は無くなってきていると考えています。武道館公演だって結成1年未満の有名でないアーティストが簡単に公演をしていますし、インターネットで小説を掲載して読者に評価されれば、それはもう一流と見なされることがあります。
一流を目指す方は、昔からある評価などの形に惑わされてしまうことがあり、別に武道館やコンテストに入賞することが全てではないということです。プロになった方でもインターネットで細々と同人作品を作っていた方もいるので、一概に登竜門を突破することが重要ではないことが分かります。このことからも将来的に「何々の登竜門」という言葉は失われるかもしれませんね。

登竜門とは

登竜門の登竜とは、中国の黄河上流にあり、竜門山を切り開いてできた非常に流れの速い所です。この急流を上りきった鯉は龍になるという伝説があり、登竜門と呼ばれるようになりました。このことから、難関を突破して大きな飛躍を遂げることを言うようになったのです。
また、この言葉が使われるようになったのは後漢書という中国の書物が元になっています。その書物のなかの李膺伝からのものです。どのような話かというと、李膺という非常に実力のある人物がおり、その人に認められると、出世間違いなしと言われていました。ここから、李膺に認められることを、鯉が竜門を上って龍になるという伝説に例えられたのです。現代では、~の登竜門と言うように使われています。例えば、芥川賞を受賞することは文壇における登竜門だというように使います。
文学に限らず、いろいろなオーディションなども登竜門と言えるでしょう。また、東京大学に受かることが、高級官僚の登竜門ともいえます。
中国においては鯉という魚がとても力強いとされていたのでしょう。それが、滝を登って龍になるのですから、とてつもない努力が必要になります。また、鯉の滝登りという言い伝えもありますが、登竜門と同じような意味合いです。5月人形に良く見られますが、男の子の力強い成長を願ったものなのです。