柳は緑、花は紅

【漢字】柳は緑、花は紅
【読み】やなぎはみどり、はなはくれない
【意味】柳緑花紅(りゅうりょくかこう)ともいう。春になれば緑の新芽が生え、紅い花が咲くように自然のままのを受け入れる。
【例文1】日本の四季は柳は緑、花は紅が楽しめる。
【例文2】桜が散ってしまった。柳は緑、花は紅だ。
【例文3】柳は緑、花は紅の季節は短い。

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「柳は緑、花は紅」と「世界に一つだけの花」

「柳は緑、花は紅」は「やなぎはみどり、はなはくれない」と読みます。漢詩だと「柳緑花紅」となります。意味づけは微妙に異なる場合がありますが、共通しているのは「ありのまま」と言うことだと思います。また、「柳は緑、花は紅」のあとに「柳は緑、花は紅、真面目(しんめんもく)」と続けて、更に「ありのまま」を強調する場合もあります。柳の緑はいいとしても、花は紅だけでなくいろいろな色があるではないかと思う方もあるかもしれませんが、あくまで紅は象徴であり、白でも黄色でも紫でも良いのです。つまり一種の「見立て」と考えれば良いのだと思います。
似たような言葉には「薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク」という言葉もあります。今、検索するとゲームの題名になったせいかゲームの話題しかでてきませんが、北原白秋の詠んだ詩の一節です。こちらも解釈はいろいろありますが、やはり「ありのまま」が良いと言っているのだと思われます。薔薇の木にひまわりが咲いたり、シクラメンが咲いたりすれば、珍しいので話題にはなると思いますが、それはただ珍しいだけであって本来の姿ではなく、本来の姿こそが一番美しいのです。