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手作り言葉辞典について

手作り言葉辞典では、ユーザーが疑問に思って検索してきそうな言葉の を載せています。 検索して調べてきそうな言葉とは、ここでは「ことわざ」「慣用句」「四字熟語」「故事成語」の4つになります。 それぞれの意味は下記の通りです。 古くから言い伝えられてきた、教訓または風刺の意味を含んだ短い言葉。生活体験から きた社会常識を示すものが多い。 二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表すもの。 漢字4字で構成される熟語。 故事をもとにしてできた言葉。特に、中国の故事からできた語。 Powered by 手作り言葉辞典

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南船北馬

【漢字】南船北馬 【読み】なんせんほくば 【意味】中国の南の地は川や湖が多く移動手段は船を使い、北の地は山が多く馬を利用することから、絶えず旅をしている。 【例文1】定年後は自由気ままに南船北馬だ。 【例文2】休日の楽しみは友人と温泉・グルメの南船北馬だ。 【例文3】南船北馬の旅に出る。 南船北馬とは絶えず自由に旅をしていることを言います。昔は旅行をするにも旅行会社に行って申し込みをしなければなりませんでした。今はインターネットがあるのでとても便利です。宿泊施設の申し込み、電車、飛行機などのチケットも全てネットで申し込むことが出来ます。あまりに簡単に申し込みが出来るので本当に旅館の予約が出来ているのか?不安になることもあります。 先日娘と二人で修善寺温泉の方に一泊旅行を計画しました。ネットで旅館を予約して、特急電車の指定席をネットで予約しようと思ったら、JRの路線の関係で東京から通して修善寺までは購入できないとのことでした。仕方なく事前に最寄りの緑の窓口で特急券と指定席のチケットだけ取っておきました。 いざ旅行当時です。地元の駅の改札でふと「特急券を持ってくるのを忘れた!」と気付きました。家に戻ってチケットを取ってくると特急の出発時間に間に合いません。仕方なくもう一度買いなおす方向で行きました。 旅行の予約、電車のチケットも簡単にインターネットで購入でき、ほとんど手ぶらで旅行に行ける時代になり、ついついチケットを家に忘れてしまった自分に腹が立ちました。南船北馬でいつでも簡単に旅行が楽しめる時代ですが、くれぐれも大事なものをお忘れないようにとい感じですね。

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難色を示す

【漢字】難色を示す 【読み】なんしょくをしめす 【意味】受け入れる事が難しそうな顔つきをする。 【例文1】難色を示す顔つきで契約は無理そうだ。 【例文2】難色を示して商談不成立。 【例文3】金額提示に難色を示す。 難色を示すという言葉の意味は、文字通り難しい顔を表すことをいいます。 難しい顔ということは、不快な気持ちを示すことですが、このような状況としては、広義的に相手から受けた提案や意見に対して、受け入れをしかねる雰囲気を出してしまう状態のことをいいます。 人柄は顔の雰囲気からとよく言われることがありますが、まさに難色を示すという言葉に関連している内容といえます。 人は、顔に気持ちが出てしまうように、ある意味表現が豊かであることがわかります。 私もその1人なのですが、少しこの癖は直したいと思っています。 顔に態度や気持ちがでるというのは、自分が感情をコントロールできていないことを示します。 仕事上でこのような態度をしてしまうと、相手には失礼になり誰も相談をしてくれなくなります。 これは仕事上においては損です。 一方では、感情や態度が全く表れない人もいます。 いわゆるポーカーフェイスです。 ただ常にこのポーカーフェイスをしていると、人間味が無いように思われてしまいます。 なかなか加減が難しいのですが、顔に気持ちを出すのは時と場合によると思いますので、自身をきちんとコントロールしていきましょう。

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難攻不落

【漢字】難攻不落 【読み】なんこうふらく 【意味】攻めるのが難しく、なかなか要望を聞き入れてもらえない。 【例文1】先方の業績を考えてこちらの意向で契約する事は難攻不落だ。 【例文2】不安定な職のため結婚の許しが難攻不落だ。 【例文3】彼女との交際は難攻不落だ。 難攻不落とは攻撃する事が難しく意見を聞き入れてもらえないことをいいます。 簡単にいえばガードが堅いてことです。 親になって性格が変わったというか、娘の事を想う気持ちが強くなり私も難攻不落になった気がします。しかし、世の父親は誰でもそうじゃありませんか? 娘が彼氏を連れてきてただでさえショックなのに結婚したいだなんて言い出したら世のお父さん最初は寝込みます。娘が結婚する相手は最低限でも経済力がある男にしかやれません。(あまり考えたくはないけど一応考えてみました)娘には日ごろからお母さんとよく話をしているようで、妻から聞いた話では一番大切なのは経済力だと話していることを聞きました。よしッこれで第一関門はクリアだ。あとは娘のことを思ってくれて私のように家事を分担してくれる男が現れたら難攻不落解禁といたしましょうか。しかし今の時代子どもが先にできて結婚するパターンも多くみられ、そうなるとどんな状況でも結婚を許さざるを得ないのでしょうかね・・一足先に45歳でおじいちゃんになった同僚がいますが、頑固な友人でしたが、本人たちが産むと決めた以上は見守るしかないといって折れましたが、いまではすっかりデレデレおじいちゃんです。

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難癖を付ける

【漢字】難癖を付ける 【読み】なんくせをつける 【意味】小さな欠点を大げさに責める。 【例文1】難癖ばかり付けるクレーマー。 【例文2】難癖を付ける客。 【例文3】味付けが濃いと難癖を付ける。 先日テレビを見ていたら、クレーマーのことについての話題を取り上げていました。 中には些細なことに難癖を付けてくる常連のクレーマーがいるようです。 まさか、クレームを付けることで金品を要求して、それで生計を立てているわけではないと思います。 自分の中に溜まったストレスをクレーマーになって難癖を付けることで、解消している人が多いのかもしれません。 しかし、それはやられた方にしてみれば、とても迷惑な話です。 中には本当にクレームが必要な商品やサービスもあります。 何でも噛んでも難癖を付けて、それで自分がスッキリしたとしても、多くの人が不愉快に思うでしょう。 特にサービス業なのでは、そうした困ったお客さんがいるものです。 私は今までサービス業を経験してきませんでしたが、それでも接客をしていると、時々クレーマーのようなお客さんもいました。 そういう人はたいていブラックリストに載っていて、独自の接客マニュアルのようなものがあるようです。 人を相手の仕事はなかなか大変だと思いました。 クレーマー出なくても難癖を付けてくるような人には要注意です。 単にその人が細かすぎるのか、神経質なのかはわかりません。 世の中には様々な人がいるものです。 できるだけ難癖を付けるような人には関わらないでいたいものです。

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名を馳せる

【漢字】名を馳せる 【読み】なをはせる 【意味】有名になる。知名度が上がる。 【例文1】その昔、彼が番長で名を馳せていたなんて信じられないよ。 【例文2】名を馳せる進学校に通う。 【例文3】ミスコンで優勝して名を馳せる。 私の同級生には、いろいろな職業についた人がいますが、スポーツ関係の仕事をしている人もとても多いです。 ただ、その中であまり喜べない人がいます。地元のチームでプロのアスリートをやっている元同級生なのですが、女子に対する嫌がらせがひどい人でした。 彼とは中学のときに一緒だったんですけど、女子がお腹が痛いと言っているだけで、すぐに「アレだろう」と決めつけたり、水泳の授業を休んでいる子に、どうして欠席しているのかとしつこく問い詰めたりしていました。 それから、体操着から透けて見えた下着の色を言ってきたりするので、女子からは本当に嫌われていました。その人の彼女や友達も、不良とか性格の悪い人が多かったです。 そんな人がスポーツ選手になっていたことを知ったのは、大人になってからのことで、たまたま彼の名前を見つけて写真でも確認して、やっぱりこの人なんだと分かりました。 すごく苦手な人で、私も学生時代は不快な思いをさんざんさせられてきました。 そういう人が名を馳せるというか、活躍しているのを知ってしまうと、何だか複雑な心境にならざるを得ません。 大人になってから友達になった人の中にも、昔のいじめっ子が世界的に活躍していて複雑だと話している人がいたので、ときどきあることなのではとは思いますが、やはり良い気分ではありません。

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名を残す

【漢字】名を残す 【読み】なをのこす 【意味】後世まで名前を残す。 【例文1】新記録達成の偉業を成し、世界に名を残す。 【例文2】4連覇達成で名を残す。 【例文3】衝撃デビューを飾り名を残す。 世の中には名を残している人がいます。漠然としていますが、名声がある人が沢山います。私が思っているのは名を残す人は必ず、壁にもぶち当たりますし、失敗もしています。時には恥もかくでしょう。悪いことをしている人だっています。それで名を残しているのです。あのエジソンだって、何千回も失敗を重ねて電球のフィラメントを発見しました。そして名を残す人になった訳です。分野を帰ればイチロー選手もそうです。あれだけ名を残した、今でも現役で頑張っていますが、何度も凡打を繰り返した上にあれだけのヒットの量産記録をもっているのです。名を残した人は確かにずるいこともして名声を得た人間もいますが、大体はとてつもない努力をして名を残した人が大半を占めています。私も名を残すとは言いませんが、毎日の積み重ねで人間として成長していきたいと思っています。私はコツコツ型です。要領も良くないし、覚えも悪いから今出来ることを頑張るしかないのです。名を残すことは恐らく出来ないと思いますが、せめて、名を残した人を見習って恥ずかしくない年をとった時にはこの人生でよかったと思えるように頑張りたいと思います。

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名を成す

【漢字】名を成す 【読み】なをなす 【意味】世間に名前を知られる。 【例文1】大賞を取って作家として名を成す。 【例文2】初出場初優勝で全国に名を成す。 【例文3】SNSが炎上して名を成す。 日本のプロ野球だけではなく、大リーグでも実力を発揮しているイチローは、天才と言われていますが、名を成すまでには、かなり努力をしていたと知りました。 特に、高校時代やプロに入ってしばらくの期間に、人一倍の努力をしていたらしいです。 小学校から中学にかけては、天才という評判が高く、高校時代は人がいない真っ暗なグランドでひたすら素振りをしていたとイチローの同級生が話しています。 プロに入ってからは、しばらく結果が出ない時期があり、振り子打法にしてから記録に残る活躍が始まって、今や大記録を実現しています。 今の活躍や年俸などを見ると凄さと羨ましさを感じますが、名を成すまでの努力を考えると、羨ましさより学ぶ気持ちの方が出てきます。 成し遂げるには、夢や欲だけではなく実現の為に、それ相当の努力が必要だと思います。 私もイチローを見習って理想を実現する為に努力していきたいと思っていますが、気持ちが弱い点があって挫折しやすいタイプです。 夢を実現した人は気持ちが強いと思うので、私は夢を追う前に気持ちを強くする努力を、先にやっていこうと思います。 イチローは、野球の凄さを見せてくれるだけではなく、考え方なども魅せていると思います。 午後8時から9時にかけてよくバーに行くのですが、そこで様々な分野で大成功を収めている方々に出会いました。 職種や環境はそれぞれ異なれど、彼らの信念をご教授いただいているうちに、ある共通の行動意識を発見することができました。 それは、我々一般人が「当たり前」と思っている時間の使い方を徹底的に省いているということです。 多くの成功者が、毎日同じ場所に勤めに行っていないことが分かりました。 同じ場所で働いていても浮かぶアイデアや可能な作業量は限られています。 今の時代はスマホやタブレット、ノートパソコンさえあればどこでも仕事ができるので、他県に行って異なる文化に触れたり、人脈を増やしながら労働しているようです。会議はチャットアプリで行なっているようです。 働く場所は社内がメイン、会議はいつも会議室といった狭い考えを打ち破り、より有益な時間を過ごしつつ働いていることに感激しました。 どうしてそのような発想ができるのかを伺ってみると、ほとんどがこう答えます。 「やりたいことをやりたいから。」 つまりは、やりたいことが沢山あるが、時間が少ない。 よって今「普通に」行なっている作業から無駄な時間を探して徹底的に省いていく。そして生まれた時間を用いてやりたいことをする。 自己満足の追求は、究極の効率化に辿り着き、それはやがて多方面からのスキルの吸収を生産し、大成功へと導かれるのでしょう。 これが現在のより正しい時間の使い方、働き方なのかもしれません。

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名を捨てて実を取る

【漢字】名を捨てて実を取る 【読み】なをすててじつをとる 【意味】名声や名誉よりも実益を得る。 【例文1】名を捨てて実を取るで俊足だが、中学までは地元の学校に進学する。 【例文2】実績はあるが、名を捨てて実を取る。 【例文3】エリートの息子が家業を継ぐため名を捨てて実を取る。 私が今まで知り合った人の中には、名誉の方を優先している生き方の人もいました。 私もそういう時期が全くなかったと言えば嘘になります。 多少、不自由な生活をしていても、名を挙げることを最優先したいと思うこともありました。 しかし、そのことで本当に食べるものにも困ってしまうような状態になってしまいました。 やはり、まずは「名を捨てて身を取る」選択をして、生活を安定させることが大切なのではないかと思います。 そのためにやりたくもない仕事をしなければいけないこともあります。 そのような生活が長く続いてしまうと、徐々に自分自身がどこかへ行ってしまうような気がします。 生活ありきだけで働いていると、自分自身がどこかへ行ってしまうのだと思います。 しかし、生活のためだけの仕事だとしても、それと名を挙げることとは別だと思います。 どんな生活をしていても、自分を見失いで目的に向かって進んでいくことはできます。 私は今まで仕事イコール自分の夢や目標、という枠にとらわれ過ぎていたのかもしれません。 自分の夢や目標は有名になることでも名誉あることを行うことでもありません。 自分の好きなことを続けて、それが世の中に役に立つことならば、目立たない縁の下の力でも良いのだと思います。 会社で働いていたら、出世して会社内でも名を上げたいですとか、学生であれば将来は大物になって有名になりたい、と考えている人もいるかもしれません。しかし名誉ばかりを求めてしまって、結局中身が無ければ意味が無いのではありませんか。口先だけで上手いこと出世したとしても、周りの人はそういうところも見ています。出世させてくれた上司には気付かれていないかもしれませんが、部下には中身が無い人だと思われていることでしょう。それを考えると、本当に名誉は必要なのでしょうか。 もちろん名誉を求めることは悪いことではありません。人から称えられるような行動を行った人は、やはり名誉を与えられて然りでしょう。しかしときには、実績を上げても名誉が与えられない場合もあるかもしれません。むしろ名誉が与えられないと分かりつつも、実質的に利益となる行動をとることもあるでしょう。ですがこうして何か実績がある人は、たとえ何かの肩書きが無くとも、周りからは『頼りになる人』だと思われるのではありませんか。 実績が無くて仮初の名誉だけあっても、ひょっとすると満足するかもしれません。しかし名を捨てて実を取るというように、名誉を捨ててでも実績を上げることによって、人の信頼を勝ち取ることはできます。もしかすると人に大事なのは、名誉があろうがなかろうか、実績があるかどうかなのかもしれませんね。

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名を汚す

【漢字】名を汚す 【読み】なをけがす 【意味】地位や名声の評判を悪くする。 【例文1】体罰問題でスポーツ強豪校の名を汚す。 【例文2】食中毒問題で店の名を汚す。 【例文3】不祥事問題で会社の名を汚す。 「名を汚す(けがす)」とは「名誉に傷をつける、評判を落とす」ことです。日本人の苗字はたくさんの種類があっておもしろいですね。NHKの「日本人のおなまえっ」という番組ではその様々ある苗字の由来やルーツを紹介してくれる番組です。たとえば「佐藤」とか「伊藤」などと「藤」のつく苗字の方は「藤原鎌足」が大元で、藤原氏の末裔であることが多いようです。伊勢に任務として下った藤原氏の一族が「伊藤」を名乗り、加賀に下った藤原氏の一族が「加藤」と名乗ったとか。また、渡辺姓の由来は平安時代のヒーロー渡辺綱(わたなべのつな)だそうです。平安時代、源満仲は天下守護のために剣を二太刀作らせました。筑前国三笠郡の出山というところに住む唐の鉄細工が八幡大菩薩の加護を得て二尺七寸の太刀でありました。満仲が有罪の者を切らせたところ、髭まで切ったことから髭切と名付けたといわれる髭切の太刀がそのうちの一つです。髭切はその後、満仲の嫡子である源頼光の代に頼光四天王の筆頭である渡辺綱に貸し出され、綱が一条戻橋で鬼の腕を斬り、名を鬼丸と改められたと言われています。この他にも渡辺綱は大江山で紅葉狩りに来た人を次々襲っていた酒呑童子という鬼も退治したことで知られています。自分の名前の由来を調べることが名を汚さぬ第一歩かもしれませんね。

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名を借りる

【漢字】名を借りる 【読み】なをかりる 【意味】表向きの口実にする。 【例文1】病気という名を借りて行事を欠席する。 【例文2】姉妹の名を借りて応募する。 【例文3】自主退職と名を借りる。 名を借りるという言葉については、私はあまりよい印象がありません。 例えば、友人の名を借りてイベントに申し込みすることや、会社の名を借りて慈善事業やCS活動をすることで売名行為をするといったことが挙げられます。 特に、慈善活動に関して、仮に売名行為をしているとすれば、大変遺憾な出来事であると思います。 最近では企業かスポーツ活動や、東京オリンピックへの協賛、さらには自然保護に関する活動に対して積極的に支援をしていっています。 見た目は素晴らしいのですが、中身が伴っているかは疑問です。 お金を出して、企業のシンボルマークが活動のパンフレットやホームページに掲載されているだけで、その企業に勤めている社員は何もやらない、といったこともざらではないでしょうか。 お金を出して企業を宣伝しているだけではないでしょうか。 もっと慈善活動をすべき分野はたくさんあります。 特に子どもたちのスポーツ活動への支援は大変少ない気がしております。 さらに、スポーツ活動をする子どもの数も減少傾向にあり、以前は各地にあった少年野球チームも統廃合が進んでいます。 魅力あるスポーツをもっと広げるための活動は沢山ありますので、このような活動に対して企業は協賛していくべきです。 「名を借りる」とは「他人の名義にする、表面上の口実にする」という意味です。最近よく聞く言葉に「名義貸し詐欺」というのがありますね。「この債権は必ずもうかるのだが、一人5口までと決まりがあって自分は買うことができません。名前だけ貸してもらってこれが買うことができれば、一週間後には売り払って儲かった分を必ず返すから名前だけ貸して下さい。絶対迷惑はかけませんから」と言って電話があるのです。もし「ええ、名前だけなら」などと言おうものなら、次の電話で「名義貸しは犯罪だ。警察のブラックリストにも載ってしまった。これを取り消すにはこちらの弁護士に依頼して消してもらうしかない。そこに載っていることがわかれば、家族が会社を辞めさせられたり、孫の就職や結婚にも影響がある。消すには今すぐお金を振り込んでもらうしかない。」と畳みかけて不安を煽り、お金をだまし取るという手口です。また、他人名義で携帯電話を買うとか、とにかく今、「名を借りる」というと悪いことがつきもののイメージです。しかし、ちょっと違う場面での「名を借りる」があります。老舗の酒蔵などでは当主が継ぐ名前というのがあり、千葉県の小泉酒造では「小泉平蔵」という名前を代々継いでいます。「この名をお借りしてこの名に恥じない酒造りをする」というのが代々当主のポリシーです。悪いことばかりではない「名を借りる」ですね。

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名を惜しむ

【漢字】名を惜しむ 【読み】なをおしむ 【意味】名声が汚れるのを残念に思う。命より名誉を大切にする。 【例文1】名を惜しまれつつ引退する。 【例文2】不祥事が明るみに出る前に名を惜しんで辞職する。 【例文3】会社存続のため辞職して名を惜しむ。 日々の生活で思うことは、信頼を築くのは長い時間がかかるけど、失うのは一瞬だということです。 特に日本人に多いと思うのですが、失敗を強く恐れる風潮があります。 私もその一人です。 自分の名を惜しむあまり、好きな行動ができなくなっています。 なんというか、無難な行動になってしまうのです。 これは人からどう思われているかが、気になってしょうがないからです。 人の目をきにするのが、悪いことばかりではないと思いますけどね。 そのおかげでモラルやマナーの良い行動をすることができるからです。 何事も極端なのが良くないだけで、それ自体は普通だと思います。 昔から武士は命を惜しまずに、名を惜しむという言葉があります。 それだけ、武士には誇り高い人が多かったということですね。 私自身はかっこいい生き方だなと思いますが、自分にそれができるかどうかは分かりません。 そもそも、その生き方が良いのかも分からないです。 社会人になって思うのは、自分のプライドを捨ててでもやり遂げないといけないことがあるからです。 自他人のために生きるのも素敵な生き方の一つだとも思います。 自分を犠牲にしてでも、家族のために生きる父親はかっこいいと思います。 何が良いかというのは人それぞれですね。

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名を売る

【漢字】名を売る 【読み】なをうる 【意味】名前が広く知れ渡るようにする。 【例文1】キャッチコピーを付けて商品の名を売る。 【例文2】SNS拡散で名を売る。 【例文3】路上ライヴで名を売る。 今私がやっている仕事は、主にインターネットで名前が出る仕事です。多くの人に知られるようになればそれだけアクセスも増えますし、仕事に良いメリットが増えます。そのため、自分の名を売るためには結構努力をするようにしています。 その代表的なものがブログです。最近はブログから有名になる人が増えますよね。特に、何かのことに集中している人はそういう傾向になると思います。例えば料理なら料理など何かに特化している方が人気が出やすいものです。これは読者の気持ちになって考えてみると簡単です。自分とフィーリングが合えば良いのですが、色々な話題を出されると飽きてしまうんですよね。 例えば、料理のレシピを検索してたどり着いたブログなのに、オシャレのことや子育てのことが書いてあったら…オシャレに関してはそれぞれ趣味が違いますし、子育ても子育て経験の無い人からすると身近な話題ではありません。自分にとって身近な話題でないと、読んでいてつまらないと感じて飽きてしまうわけです。 そのため、私はとある分野に特化したブログを複数持っています。おかげで、最近は知名度も上がってきています。元々芸能人でも何でもないので、こういう人間が名を売るためには本当にブログのサービスは便利ですね。

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名を揚げる

【漢字】名を揚げる 【読み】なをあげる 【意味】良い評判で有名になる。 【例文1】初舞台で名演技の名を揚げる。 【例文2】名を揚げる絶好の機会がやってくる。 【例文3】2連覇達成で名を揚げる。 夏の風物詩といえば色んなことを思い浮かべることが出来ますが、高校野球、甲子園と真っ先に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。 高校球児にとって、甲子園に出場することはかけがえのないものです。日々、甲子園出場を目指して練習に尽力している高校球児が多いと思います。しかし、この中でプロを本気で目指している球児はあまり多くないのではないでしょうか。プロ野球の世界に進むことを本気で目指している高校球児にとってみれば、甲子園出場はプロのスカウトの目に留まるようなチャンスであり、名を揚げることが出来るとっておきの舞台ではないでしょうか。自分自身の実力を全国の人に知らしめることが出来る絶好の舞台でもあります。簡単に言ってしまえば、甲子園は高校球児にとって就職活動の最適な場と言っても過言ではないと思います。 甲子園に出場する前はあまり評判が高くなかった選手であっても、甲子園出場後に評価を上げ、ドラフト会議で上位指名される選手が現れることが多いです。逆に、前評判の高い選手が甲子園出場後に評判を下げてしまい、ドラフト会議で下位指名、最悪の場合だと指名漏れということもあります。 夏の風物詩である甲子園、プロを目指している球児たちにとってみれば、活躍によっては名を揚げることが出来る絶好の機会と同時に評価を下げてしまう怖い機会であるということは間違いないと思います。

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鳴りを潜める

【漢字】鳴りを潜める 【読み】なりをひそめる 【意味】物音を立てずに静かにする。 【例文1】鳴りを潜めて深夜に帰宅する。 【例文2】バッシングを受け鳴りを潜める生活を送る。 【例文3】鳴りを潜めて忍び込む。 鳴りを潜めてどこにいるのか一番気になっているのが秘書に「このはげー」と暴言を吐いて一躍時の人となった豊田議員です。同じ女性として本当に怖い!家族がいてお子さんもいるからご家族の心中お察しいたしますという感じです。きっと家でもあんな感じでヒステリックに怒っているのだろうな。 ビートたけしが著書の「テレビじゃ言えない」で禿の定義について書いていたのが本当に面白かったのを思い出します。禿の定義は眉毛から髪の毛の生え際までの距離じゃないか?というのです。生え際が後退しておでこが超広くなってしまった人が「俺は禿げてなんかいない!」と言い切るにはどうしたらいいか?「そういう奴は眉毛を全部剃っちゃえばいいんだよ!そして後退した生え際ギリギリのところ、おでこの上の方に眉毛を描いてさ、俺はまぶたが広いんだ!禿じゃねえ!っていえばいいんだよ」 もう大爆笑でした。この秘書さんもそうやっていれば豊田議員に罵声を浴びせられることもなかったのにな~今頃豊田議員はどこで鳴りを潜めているのでしょうかね?

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鳴り物入り

【漢字】鳴り物入り 【読み】なりものいり 【意味】大げさに宣伝する。楽器や演奏で賑やかな様子。 【例文1】鳴り物入りが気になって入店してみた。 【例文2】鳴り物入り品だったが、大した事なかった。 【例文3】値段の割には鳴り物入りだ。 「彼は鳴り物入りで入社したが、働きだしてみたら大したことがなかった」とか、「あの選手は鳴り物入りで入団したけど、結局、鳴かず飛ばずで終わった」という使われ方をする「鳴り物入り」という言葉。 もともとは歌舞伎の「鳴り物」からきている言葉です。歌舞伎では太鼓や笛などの楽器類のことを鳴り物と称します。ですから、鳴り物入りというのは舞台をにぎやかにはやし立てる鳴り物が入っているように、にぎにぎしく登場することや、大げさに触れ回るという意味になるでしょう。 そして、例で示した通り、「にぎにぎしく登場したけど、前評判通りではなかった」と言うように、否定的な意味に使われることが多いようです。 ところで、私が気になるのは、おおげさにはやし立てたのは、本人ではなくその周囲の人だということ。 スポーツ選手が「鳴り物入り」で登場する場合、その鳴り物を鳴らしているのはマスコミですよね。会社に鳴り物入りで新人が入ってくるとき、鳴り物は職場の人たちが鳴らしているわけです。 つまり、本人が「自分はこんなに実力がありますよ。将来有望ですよ」とアピールして入ってきたわけではありません。マスコミや周囲の人が勝手に過大評価して迎い入れ、その後、「なんだ、大したことないじゃないか」と突き放すようなところがこの言葉にはあるような気がするのです。 それでは「鳴り物入り」と言われた人がかわいそうです。 甲子園で大活躍した選手が鳴り物入りでプロ野球にドラフト1位で桁違いの契約金をもらってプロ野球に入団します。我々も鳴り物入りで入ったのだから当然に活躍すると当たり前のように、また、大きな期待を寄せています。そうした中で以外にも鳴り物入りで入った選手は期待外れで活躍しない場合があります。どうしてでしょうか。当然入団後に怪我をして消えていく選手もいますが、プロ野球は超一流の集団その中で期待外れの選手もいて、活躍できなかった何人もの選手を見てきました。ピッチャーでいうと速球派の投手は今や150㎞のスピードボールを投げる選手はたくさんいます。いくら高校野球で150㎞でバッターをバタバタと三振に斬っていてもプロ野球はのバッターはいとも簡単に150㎞の直球をホームランにします。と言うことは高校野球時代の栄光を捨てることが必須です。過去の栄光はプロ野球に入ったら通用しませんから。一流集団の中で1軍でレギュラーを?んでいくには、身体をつくり、人の何倍もトレーニングや練習をしていかなければなりません。そうした中であまり努力なるものをせずに天性のセンスだけで野球をやってる人たちは今まで見ていると必ず潰れていくようですどんな世界も同じですが、努力に勝る天才なしです。 野球ファンなら誰もが楽しみなイベント。 わたしはドラフト会議が大好きです。 いつか会場であの空気を味わってみたいと思っています。 夏の高校野球を盛り上げてくれた高卒ドラフト候補、大学で着々と実力を上げた大学ドラフト候補、即戦力必須の社会人ドラフト候補・・・ソフトボールの選手などの変わり種も楽しみです。 自分の贔屓球団が誰を指名するのか、お気に入りのあの選手はどこの球団に指名され、どこが交渉権を獲得するのか。見応えはたくさんあります。 毎年この時期になると思うのですが、プロ野球はスカウト次第だとつくづく実感します。 重複指名をされて鳴り物入りで入団してきたドラ1の中にも日の目を見ることのないままプロ野球界から去ることもあります。 かと思えば育成枠で入団した全くの無名選手が侍ジャパンで大活躍することもあります。 全てはスカウトの見る目によるのだと思います。 選手の潜在能力や才能、適正を見極める力があっての育成力、だと思うのです。 いくら育成力があるチームに入団しても、素質がなければ成長はできません。 育成するコーチ陣や首脳陣も凄いけれど、スカウトの腕もまた必須でスカウトあっての総合力なのだと思います。 今年も楽しみです。

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ならぬ堪忍するが堪忍

【漢字】ならぬ堪忍するが堪忍 【読み】ならぬかんにんするがかんにん 【意味】どうしても我慢できないというのを我慢するのが本当の忍耐だ。 【例文1】あいつ手柄を横取りしやがって。でもここは、ならぬ堪忍するが堪忍だ。 【例文2】ならぬ堪忍するが堪忍で彼女は神対応だった。 【例文3】大人の対応でならぬ堪忍するが堪忍だ。 子どものころの私はカンシャクもちで気が短く、ちょっとしたことですぐに腹を立ててしまう性格でした。 そんな私に母がよく言っていた言葉があります。それは「ならぬ堪忍するが堪忍」。 「誰でもできるようながまんをするのが堪忍ではない。もうこれ以上がまんできないと思うようなことや、耐えられないようなことをがまんするのが本当の堪忍なんだよ。堪忍することができると、楽に生きられるようになるよ」 母はそんな意味のことを言っていました。その内容よりも、子どもの私には「ならぬ堪忍するが堪忍」という語調がおもしろく感じられました。なんだか、言葉遊びのようでおもしろく感じられたのです。 その後、「天災」という落語を聞いていて覚えたのが、「堪忍の袋を胸にかけ通し、破れたら縫え、破れたら縫え」という狂歌。「天災」という落語には気が短くてすぐに怒る人物が登場するのですが、その男を戒めるためにご隠居さんがこの歌を教えるのです。 先ほど調べてみたところ、「堪忍の袋をおのが首にかけ、破れたら縫え、破れたら縫え」という言い方もあるようですね。意味は全く同じでしょう。 この狂歌もいまだに耳に残っています。 ところでいい大人になった現在はどうかといいますと、どうも性格は子どものころとあまり変わっていません。いまだに怒りっぽく短気な性格なのです。少しはましになったとは思いますが、「ならぬ堪忍するが堪忍」は実践できていないようです。

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奈落の底

【漢字】奈落の底 【読み】ならくのそこ 【意味】徹底的に打ちのめす。これ以上はない境遇に出くわす。 【例文1】奈落の底に突き落とす。 【例文2】会社倒産で奈落の底に落ちる。 【例文3】貯金もなく奈落の底に落ちる。 奈落の底とはこれでもかというくらいに徹底的に打ちのめすという意味です。 奈落の底まで突き落としてやるというテレビでのセリフをよく耳にします。 わたしは一度ならまだしも二度奈落の底まで落ちました。 一度目は志望していた公立高校に落ちたことです。実力不足をなかなか受け入れる事ができなくて仕方なく、私立の滑り止めの高校に入学しました。あまり学校生活は楽しくなかったです。友達も作ろうとは思いませんでした。ただひたすら与えられた課題をやりこなしていました。 友達付き合いができない私は接客業や人と接すのは向いていなかったので、個人でもできるネット販売中心のサイトを立ち上げました。物作りが器用な私には合った職業でした。販売して5ヶ月くらいは順調でしたが、だんだんライバルも多くなってとうとうネット販売はやめました。二回目の奈落の底に落ちました。 今無職になり実家にこもっています。これではいけないと思いつつ、まずは自分を変えようと少しづつ外にでて社会の勉強をしています。積極的に自分から声をかけ社会を知ろうとしています。今考えているのは地域にあるボランティア活動です。町内会の清掃と老人ホーム訪問に募集しています。

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習うより慣れろ

【漢字】習うより慣れろ 【読み】ならうよりなれろ 【意味】人や本で習うより、実際経験して体で覚えた方が身につく。 【例文1】習うより慣れろと言うから明日から実践する。 【例文2】親方は習うより慣れろ!と言う。 【例文3】職人魂の父から習うより慣れろと教えられる。 私はよく人に教える機会が多い、バドミントンのサークルでは中堅より上(年齢も腕前も)、職場もそういう立場です。 しかし、私は人に指導をするのが得意ではない、仕事でも趣味でも自分のペースでしたいし人見知りをするタイプです。 以前は本当に苦手であったが、最近とある本から習うより慣れろからの指導というコラムをみてやっと指導のコツを掴んだ気がしています。 方針としては、作業や練習の前に教えるのではなく、ある程度させてから教えることが大切で必要以外なアドバイスをしない。それがいい指導というものでした。 結局、する前に色々教えても理解しないまま作業をするので何故上手くいってるのか、上手くいかないのかを理解しないで次の作業をしてしまうのはよくない。 だから、とりあえず最初に部下や初心者に教える際は口癖のように「習うより慣れろ」と言ってあまりアドバイスをしないようにしています。 自分で考える事を養わさせるという口実に習うより慣れろとアドバイスをしているのです。 しかし、バドミントンの場合は変な癖を付けて後々に損をするので、悪く慣れる前(変なフォームで上手くなる前に)アドバイスをしっかりしています。 人に教える事はその人の将来(趣味でも)を左右するので自分で判断させる事も大切であり、かつ身体が勝手に覚えさせる癖をつけることが大事ではあると思うからです。

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名もない

【漢字】名もない 【読み】なもない 【意味】世間に名前が知られていない。 【例文1】名もない画家が売れ始めた。 【例文2】名もない下積み生活を送る。 【例文3】名もない隠れ家食堂を見つけた。 若い頃安室奈美恵になりたいアムラーが流行り、その後アムラーの進化系であるコギャルが誕生。そのうちコギャルとは言わなくなりギャル系と言うようになり、今は本拠地渋谷からも絶滅してしまったギャルのみなさん。 なにを隠そう実はわたしもギャルでした。 そのギャルの頃、109系ショップの洋服ばかり着ていました。 友達が109系ショップではないプチプラのそこらへんのお店の洋服を着てきた時はみんなして「名もないショップかよー(笑)」とバカにしていました。 もちろん可愛くて安くてこの上ない洋服だから友達も購入しているのですが、わたしたちギャルは109系意外のものは買わないし買っちゃダメだし、そんなのギャルじゃないからー(笑)と思っていました。 あれからウン年。わたしも結婚し、出産し、ババアとなった今着用しているのは正に名もないショップのものばかり(笑) 洋服を買う度に思います。 あーわたしも名もないショップに手を出してしまった!と。 ババアなりに名もなくないショップもあるのですが、名もなくないショップは主婦には高嶺の花なのです。 名もなくないショップのものは子どもたちに購入します。 わたしの名もないショップの洋服も十分素敵だよ、とあの頃の自分に教えてあげたいです。

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なめくじに塩

【漢字】なめくじに塩 【読み】なめくじにしお 【意味】ナメクジに塩をかけると縮んでしまうことから、元気がなくしょんぼりしている様子。 【例文1】好きな子が転校してしまい、なめくじに塩となる。 【例文2】彼女にフラれてなめくじに塩だ。 【例文3】売り上げが赤字続きでなめくじに塩だ。 大都会で産まれ育ったわたしでしたが、家庭の事情で田舎に引っ越すことになりました。 引っ越してきた場所は学年に一クラスしかないようか過疎地で、小学校の周りは田畑で囲まれており、見たこともないようなふっといふっといミミズやどデカイかえるなどがおり、都会育ちのわたしはドン引きの毎日でした。 それでもグロい出会いばかりではなく、美しい出会いも多く、絵に書いたような可愛らしいつくしや綺麗な星空、鮮やかなレンゲ畑、黄金に輝く稲穂、触っちゃダメらしい彼岸花・・・ いい意味でも衝撃な出会いも確かに多くありました。 ある日、我が家のご近所さんのおうちにとても綺麗な紫陽花があり、気になっていたわたしはつい綺麗だなぁと思って触れてしまいました。 その時「ねちょ」っとしました。 ん?と思いよく見てみると わたしの指にはなめくじ(後ほど知った名前)・・・ それははじめましての「ねちょねちょ」で、恐らくサイズ的には特大サイズだと思われます。 ぎやーーーと泣き叫ぶわたしのところに駆けつけてくれたのはご近所のおばちゃんでした。 わたしの指先を見てダッシュで塩を持ってきてなめくじに塩・・・ その途端みるみる小さく縮んでいくではありませんか! いや、塩とかじゃなくてさ、とってよ・・・ きっとおばちゃんも触りたくなかったんだと思います。 その日はいろいろと衝撃的で食欲がなくなったわたしでした。

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波に乗る

【漢字】波に乗る 【読み】なみにのる 【意味】景気が良くなる。うまくいき始める。 【例文1】ネットショップ開設から1年。ようやく波に乗ってきた。 【例文2】居酒屋2号店も波に乗る。 【例文3】商売が波に乗る。 会社で新事業を立ち上げてみたら、その事業が波に乗ることもあるかもしれません。そのように勢いづいた場合は、業績を伸ばせるところまで伸ばしてみたいものですね。しかしこういうときこそ一度立ち止まってみて、問題が起きていないかどうかを確認すべきではないでしょうか。 なぜならもし問題が起きていた場合、早めに問題を片付けておかないと、後々に響いてくる恐れがあるからです。特に問題解決が遅くなれば遅くなるほど、事業の細かいところから綻びが出始めて、酷いときは取り返しのつかない状況になるかもしれません。取り返しのつかない状況になってしまった場合は、たとえ最初は小さかった問題でも、既に大きな問題になっている可能性が高いです。こうなると問題の後処理に追われて、事業の運営どころではなくなってしまいますね。しばらくは事業を縮小しないといけなくなるかもしれません。 このように物事がいくら波に乗るような勢いだからといって、そのまま物事を進めたくても、問題が起きていないかどうかを確認した方が良いでしょう。それがたとえ小さな問題であっても、放っておいたら後で大きな問題になる場合だってたくさんあります。もし小さな問題が見つかったとして、今は影響が無いにしても、その問題は片付けておくのが良いと思いますよ。

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涙を呑む

【漢字】涙を呑む 【読み】なみだをのむ 【意味】悔しくてたまらない様子。 【例文1】優勝候補が一回戦で姿を消し、涙を呑む。 【例文2】格下チームに惨敗して涙を呑む。 【例文3】逆転負けを喫して涙を呑む。 今週から、高校野球が甲子園で開幕します。 元球児の私としても年に一回の大イベントです。 目が離せません。 ちなみに私の母校は、県予選でとても良いところまで行ったのですが、惜しくも全国制覇を何度もしている強豪校に涙を呑む結果に終わりました。 ちなみにその強豪校は全国から選りすぐりの選手を集めているようです(試合前にベンチ入り選手の出身校もアナウンスされるのですが、県外の選手が多くいました)。 かたや私の母校は県内の中学校の出身者ばかりです。 これは今に始まった事では無く、私が在籍中もそうでした。 私のいた頃もある程度強い学校だったので、入部当初、誰が「野球推薦」で入部したのか話題になりました。 「あいつは1年でベンチ入りできたから推薦だ」とか、噂になった選手はいましたが、確認したところ、結局誰もいなかったんですね。 最終的に甲子園に行くことはなく、涙を呑む事となりましたけど猛練習の末、結構強いチームになりました。 噂によると、今は推薦制度もあるらしいですが、1学年6名だけだそうです。 後輩には甲子園に行って欲しいです。 けど甲子園に行くためには、優秀な選手を全国から集める必要があるのかな、と思いつつ、今のままで猛練習して甲子園に行って欲しいな、という気持ちもあります。

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涙に暮れる

【漢字】涙に暮れる 【読み】なみだにくれる 【意味】ひどく悲しみ泣いて過ごす。 【例文1】恩師の訃報に涙に暮れる。 【例文2】彼女にフラれて涙に暮れる。 【例文3】会社が倒産して涙に暮れる。 保険会社に就職した私は、会社の研修を受けました。 私の研修を担当した先輩はとても厳しく、仕事の細かい所まできっちりとしていない性格でした。 しかし仕事が終わると、私たちを飲みに連れて行ったりしてくれ、何度も励ましてくれたのです。 そんな一面を知り、教え方が厳しくても、ついていこうと決めました。 3ヶ月の研修を終え、私も社員として働く事になりました。 研修を終えてからも先輩は私の事を気に掛けてくれ、アドバイスをくれました。 私はこの先輩のようになりたいと頑張りました。一人前になったら告白しようと思い続け、ようやく一人前になったかなと思う頃、先輩が結婚を機に退職することになりました。続けてほしいと懇願しましたが、通勤時間の関係で無理のようでした。私は秘かに涙にあけ暮れる毎日でしたが、 最後の日は送別会で先輩に感謝の気持ちを述べ、夫婦茶碗をプレゼントしました。喜んでもらえてよかったです。今では素敵な旦那さまとの幸せを願っています。

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波風が立つ

【漢字】波風が立つ 【読み】なみかぜがたつ 【意味】家庭内の揉め事や世の中の騒ぎごと。 【例文1】夫婦の間に波風が立つ。 【例文2】嫁姑の間に波風が立つ 【例文3】社宅で波風が立つ。 人生の中で誰かと喧嘩をしてしまったり、または他人の喧嘩に立ち会うようなことはあるでしょう。いつもは仲が良い友人同士が、些細なことで意見の衝突をしてしまうときだってあると思います。このように波風が立つ可能性は珍しいことでは無いと考えられますが、大人であればなるべく人との衝突は避けたいと思う人が多いように見受けられます。ですので大人になると子供のときよりも、誰かと衝突する機会が減少するように感じます。 しかしたとえ波風が立つことがあったとしても、それをどう収めるかが大事ではないでしょうか。今まで仲が良かった者同士が衝突してしまう場合は、また何かの縁を作れば元の仲に戻れるかと思います。もちろんときには、人間関係が修復不可能になってしまうくらい酷くなることもあるでしょう。ですが喧嘩している本人たちが、以前のような仲に戻りたいにも関わらず、お互いに意地を張ってなかなか謝罪をしないようなこともあるかもしれません。そういうときはこっそり、裏から手を回してあげてみてはどうでしょうか。喧嘩していた本人たちが仲直りできたら、おそらく以前よりも強固な仲になると思います。波風を立てないのも平和で良いですが、ときには真っ向から相手とぶつかってみるのも必要かもしれません。

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生兵法は大怪我の元

【漢字】生兵法は大怪我の元 【読み】なまびょうほうはおおけがのもと 【意味】中途半端な知識や技術に頼るとかえって失敗する。 【例文1】無料につられて見習いにパーマをかけてもらったが、かかっていない。生兵法は大怪我の元だ。 【例文2】ネットだけの情報に捉われて生兵法は大怪我の元だ。 【例文3】聞いただけで実践に入るのは生兵法は大怪我の元だ。 事業であっても趣味であっても、幅広いことに手を出し過ぎてかえって失敗した、という経験のある人はいませんか。生兵法は大怪我の元というように、中途半端な知識で策を練って成功を狙ったとしても、逆に失敗してしまうということはあると思います。浅い知識だけで何かに臨むと、結局はその道について精通した相手の方が有利となってしまうため、成功をおさめることは難しいでしょう。 多芸は無芸ともいうように、たくさんの芸ができたとしても、それは鍛練が足りないものとなりやすいので、結局は一芸を極めた相手の方が有利になりやすいです。今の時代はインターネットが普及したため、欲しい情報はすぐに手に入れることができますね。しかしそれは他の人にも言えることです。もしあなたがインターネットですぐに手に入れた知識を用いて何か事業を興そうとしても、他の人だって同じことができるというわけです。 もし何かやりたいことがあるなら、インターネットだけではなく本を読んでみたり、あるいはその道のプロから話を聞くといった手段を用いて、充分な知識を得てから行動に移した方が良いでしょう。何か1つのことを続けるのは大変ですし、不安もあるかもしれません。ですがその分だけ得られるものも大きいですよ。

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怠け者の節句働き

【漢字】怠け者の節句働き 【読み】なまけもののせっくばたらき 【意味】普段は怠けて働かない者が休みだという時に限って張り切って動き出す。 【例文1】休日出勤は口うるさい上司もいないし、怠け者の節句働きではかどる。 【例文2】休日になると怠け者の節句働きで早起きする。 【例文3】普段は遅刻魔だが、デートとなると怠け者の節句働きで早起きだ。 節句は皆が休む時なのに、あえてそのような休日に働こうとする怠け者を侮蔑した表現が「怠け者の節句働き」なのだそうです。 ちなみに節句は年中行事を行う日のことで、代表的な五節句は、人日(1月7日)、上巳(3月3日)、端午(5月5日)、七夕(7月7日)、重陽(9月9日)です。 重陽の節句は、陽の数である9が二つ並んでいるので大変おめでたいのだそうですが、取りあえず菊の花を飾ったり菊酒を飲めば良いようです。 1月7日は七草粥、3月3日はひな祭り、5月5日は端午の節句でこどもの日、7月7日は七夕ということは誰でもご存知でしょう。 節句と節分は混同されそうな言葉ですが、節句は元々は宮廷で行われた公式行事の日、節分は暦の上での四季の始まり(立春・立夏・立秋・立冬)の前日に当たります。 どちらにしても普段の生活と離れた行事や儀式を行うので、怠け者であっても仕事に借り出されてしまいそうです。 押入れにしまい込まれたお雛様や五月人形を出して飾り付けるのも大事な仕事ではあります。 もっとも、お祭り男などと呼ばれるお祭り大好き人間や、場を取り仕切ることになれた隊長格の人が率先して仕事を進めれば、怠け者の出る幕はありません。 豆をぶつけられる鬼の役にすら我こそはと名乗りを上げる人がいる事は、怠け者の目にはどう映るのでしょう。 日頃からきちんと働いている人は、休日になれば自分を労うためにしっかり休息をとるでしょう。ところが世の中には不思議なことに、普段は仕事を怠けているにも関わらず、休日になると働くような人もいます。傍目から見ていれば、あまり良い気分にはならないでしょう。おおかた「休日に働くなら普段から働いてくれ」と思う人が多いのではないでしょうか。ひょっとすると「休日に働くことで、自分だけをよく見せようとするな」と憤慨する人もいるかもしれません。もしもこれが普段も休日も馬車馬のように働いている人であれば、周りからは「休日くらい休んでほしい」と思われるのではないでしょうか。 このことから言えるのは『普段働いていない人が休日に働くのは、周りを不快にさせる可能性がある』ということです。つまり仕事をする上で大事なのは『働くべき日に働いて、休むべき日にはきちんと休むこと』だとも言えるでしょう。毎日働き詰めの人がいると、周りの人も心配になってしまいますからね。自分が怠け者の節句働きだと思われないようにするには、仕事は仕事をすべき日に行い、休みの日は大人しく休んでおくのが良いでしょう。自分が思っている以上に周りの人は、自分を見ていたりしますから。

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名は体を表す

【漢字】名は体を表す 【読み】なはたいをあらわす 【意味】人名や物の名前はその実体を言い表している。 【例文1】華さん、名は体を表すというが、本当に華やかさがありますね。 【例文2】名は体を表すので産まれてくる子の名前はよく考えて付ける。 【例文3】名は体を表すので勝(まさる)と名づける。 キラキラネーム、というワードが世に出回るようになったのはいつ頃からだろう。物や人には必ず名前がつけられています。重要な役割を果たしているのが「名前」です。そもそも人の名前になんの意味があるだろうか、と考えを巡らせた時、真っ先に思い浮かぶのは「人生」です。名付け親が命を分け与えた時から私たちの「人生」の旅は始まっています。一つの命を通して意味は後付けされていく、それが人生だと個人的には思います。 人間誰しも、自分の名前の意味が何かしらあります。私の名前は「生まれてから死ぬ時まで賢く、浜の砂のように綺麗であるように」という意味で賢一です。キラキラネームに関して調べたついでに出てきた言葉が「シワシワネーム」。古風な名前を近代ではそう呼ぶらしい。私は現代の感覚で捉えるのなら、シワシワネームに当たる名前です。しかし名前は重要な役割を持ち、ほんの短い言葉であるのにその人自身を言い表すことができるというのだから、シワシワだろうと全く恥ずかしくありません。

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何食わぬ顔

【漢字】何食わぬ顔 【読み】なにくわぬかお 【意味】知っているにも関わらず、何も知らないといった顔つき。自分には関係ないという態度を取る。 【例文1】彼は都合が悪くなると何食わぬ顔でその場を去る。 【例文2】ルール違反しても何食わぬ顔でいる。 【例文3】詐欺師が何食わぬ顔で人を騙す。 何食わぬ顔をして、どこでもタバコを吸っている人がいます。どういうことでしょうか。これだけ喫煙が身体に悪く世間では副流煙の問題も大きく報道される時代になりました。このような無神経な人が最近多く存在します。電車に乗っていても、身体の不自由な人が立っていて、平気で座席に座っている人このような人が増えました。何食わぬ顔で座っているので、思わず注意をすると逆ギレされた経験があります。日本人として恥じるべきことではないでしょうか。後は2人乗りをして不安定でヨロヨロ走っている自転車と接触事故を起こしました。警察を呼ぶと車つまり私が悪いのです。道路交通法上しょうがないこともありますが、自転車の2人乗りのお兄ちゃんたちには本気で注意しました。本当に怒りがこみ上げてきます。何食わぬ顔でルールを守らない人たちが増えてきました。特に私達中高年に多いと思います。これから日本をしょって立つ子供たちにこのような何食わぬ顔で行動することは絶対にやめた方がいいと断言できます。しょせん、自分だけよければよいのでしょうか?私も何食わぬ顔で行動することが知らぬ間にあるかもしれませんが、気をつけて行動していきたいと思っています。 何食わぬ顔とは、きっとこういう事なんだろうと、思う事があったのです。それは、私が、上京して間も無い頃、知り合った女がいました。どこに行くのも、一緒で仲が良かったのですが、飲み屋に行くたび、私の財布が無くなるのです。初めは、どこかで落としたのかぐらいに思ってたのですが、(当時の私は、人を疑うという事をしりませんでした。)私は、本当に馬鹿でした。その女に、相談していたのです。財布事無くなるので、その度財布を買うのですが、「どんな財布買ったの?」と聞かれ見せていたのです。それだけじゃ無く、給料日すぐ財布が無くなるので、勿論生活苦です。女からお金を借り、給料日に返す。その繰り返しです。余りに財布が無くなるので、当時の彼氏に相談「あの女、絶対怪しい」でも、私は、疑いたくなかった。(女と同じ寮に、住んで居ました。困った事に、田舎育ちの為、鍵をかるける習慣が無かったのです。15分ぐらい大丈夫と思い、そのまま部屋を開けてしまうのです。その隙に盗みに来るのです。(とりあえず、お金を隠しては、いたのですが、女は何食わぬ顔で、言うのです。「お金は隠といた方が良いよ、私はここに隠してるけど、あなたは、どこに隠してるの?」ああああ本当にバカだ教えてた、だからあの短時間で盗んだ。でも、良い勉強になりました。

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七転び八起き

【漢字】七転び八起き 【読み】ななころびやおき 【意味】何回失敗しても諦めずに立ち直る。 【例文1】経営難に陥ったが、人生七転び八起きだ。 【例文2】3度試験に落ちたが、七転び八起きだ。 【例文3】お見合いで断られてばかりだが、七転び八起きだ。 打たれ強い人という人がいます。どんなに仕事で怒られても必ず立ち直って七転び八起きする人、見てて勉強になりますし、自分を成長させてくれます。人生は山あり谷ありです。そういったとき、堪え忍んでどんなに失敗しても立ち直るまさに七転び八起きではないでしょうか。福祉の仕事をしている自分ですが、時に体力的に精神的に谷底に突き落とされたような気分になることがありますが、それでも今に至って生きているのは自分でいうのもなんですが、これこそ七転び八起きです。七転び八起きする人には努力という言葉がついてきます。時に人間は打たれ弱い時もあります。そういうときにも自分に活を入れて七転び八起きして、まさに今を生きていると思います。福祉の仕事はとてもハードで力仕事です。腰を痛めることもありますし、まわりの仲間には自分を陥れようとする面々もいますが、そこは自分の持ち味の七転び八起きで、ギブアップをしないことが自分にもあると思います。しかし、他の見本となるような人を見ていて、凄いなぁとかよくこんなことに耐えられるなという人がいます。余程の根性があるんだと感じています。そういう見本となるような人を目標にして自分自身を成長させて行くことが素晴らしいことです。 「七転び八起き」とは何度失敗してもくじけず、立ち上がって努力すること。転じ て、人生の浮き沈みの激しいことのたとえです。七転び七起きではなく、一つ余計に起き上がるような前向きさをあらわすために「七転び八起き」と表現したとも言われています。さらに「八転び九起き」を信条とした人がいます。今の大同生命保険会社を立ち上げた創設者のひとり、広岡浅子です。NHKの朝の連続テレビ小説「あさがきた」のモデルになり話題になった女性です。彼女は豪商、三井財閥のお嬢様として何不自由ない家に生まれました。長じて加島屋に嫁ぎます。生家と同じ両替屋という商売をしている家でしたが、明治維新になり、藩に貸していたお金が返済されず、家は窮地に立たされてしまいます。そこで浅子が炭鉱経営に乗り出します。天性の商売人としての才能があったのだとは思いますが、相当な苦労をして、炭鉱を軌道にのせます。そしてその時の不遇な労働者や会社経営の難しさを目の当たりにしたことで、企業向けの生命保険会社を立ち上げることになるのです。また、女子教育にも力を入れ、あの「原始、女性は太陽であった。今、女性は月である・・」の一文で知られる、女性文筆家平塚らいてうも彼女の女子大学の出身です。彼女ほどとはいかなくても「七転び八起き」の精神でたゆまぬ努力を続けることで得るものは大きいのではないでしょうか。

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雪崩を打つ

【漢字】雪崩を打つ 【読み】なだれをうつ 【意味】雪崩のように大勢の人がどっと押し寄せて来る様子。 【例文1】バーゲンセールの開店時間と同時に雪崩を打つ。 【例文2】イケメン俳優の登場にファンが雪崩を打つ。 【例文3】ボヤ騒ぎで客が雪崩を打つ。 「雪崩を打つ」とは、大勢の人が移動することを指す言葉です。 ほかにも大勢の人が移動することをさす言葉は沢山ありますが、 雪崩のように多くの人が同じ行動を一度に取ることや、 行動や攻撃が一度に素早く行われることを言います。 雪崩打つ、雪崩を打って押し寄せる、と言い換えることもあります。 「たくさんの人が行動する」ことを指す言葉の中でも 特に勢いが激しく、かつ行動が迅速に行われる際に用いる言葉で 行列に並んでいる人が少しずつ移動したりすると言うより、 一斉攻撃を仕掛けたり、殺到したり、周囲の配慮を考えず行動したり、どっと押し寄せる際に用いられ 同義語に、猫も杓子も、皆が皆、我勝ちに、電光石火などがあります。 よく人が一斉に移動することを「なだれ込む」と言いますが、 この言葉もそれと似たような意味合いで、大勢の人々が一方向を動くことを「人雪崩」と呼ぶなど、人の行動や、大勢の人や沢山のものが一気に動くことそのものを雪崩に例える言葉も見られます。

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梨のつぶて

【漢字】梨のつぶて 【読み】なしのつぶて 【意味】つぶてとは小石をいう。小石を投げても跳ね返らないことから、手紙や連絡の返事がない時に使う。 【例文1】実家を離れて暮らす息子が梨のつぶてだ。 【例文2】男の子はマメに連絡をしない梨のつぶてだ。 【例文3】遠距離恋愛になり梨のつぶてとなる。 梨の礫の語源がとても面白かった記憶があります。日本語の粋とでもいった感じです。礫とは小石のことでそれを投げても返ってこないことから返事がないことを梨の礫というようになりました。返事が無いということで本来は無しの礫だったのですが、意味的におかしくなるので無しを果物の梨という漢字に当てたのだそうです。なのでkの慣用句には梨は音だけしか関係ないのですね。日本語では良く縁起の良くない漢字や言葉には他の縁起の良い感じを当てるということが良くあります。するめいかの「あたりめ」の名前の由来もそうです。もともと賭け事の合間に食べていた「するめいか」です。この「する」という言葉がお金を磨る=使い果たすという意味に聴こえてしまい何事も縁起を担ぐ勝負の世界では嫌がられていたのです。ならばいっそのこと磨るではなく当たりに変えてしまおうという無理なりな感じで、する・め→あたり・めになりました。言葉の語源っていうのは本当に面白いと思います。特に日本語にはそうった由来がある言葉が多いと思います。せっかくこういった粋な言葉がたくさんある国に生まれたのですから日本語の語彙力をつけていきたいと思います。何でもかんでも「ヤバイ!」で表現していてはダメだなと思います。 連絡に対してまったく返事が帰ってこない状況をさして「梨のつぶて」と言うわけですが、実際に梨を投げつける人など存在するはずもありません。 西洋梨であればべしゃりと潰れそうですし、日本梨でも多量の水分でばしゃりと飛び散って大変そうです。 そもそも高級くだもの(だと私は思っています)を放り投げる心が理解できません。 などと1人で思っていたのですが、実のところはまったくの筋違いな心配でした。 梨と無しをかけたダジャレ、というのがこの言葉の成り立ちのようです。 一応納得できる理屈ですが、何となく釈然としません。 食べ物は大事にあつかうものと子供の頃から何の疑いもなく思っていたためでしょうか。 投げつけたのが柿であればサルカニ合戦勃発です。 外国にあるトマトやオレンジをぶつけ合うお祭りも、どんな理由があっても勿体無いという感想が先にたってしまいます。 節分の豆まきは仕様がないにしても、アレは後でしっかり回収して食べるのですから例外と言えるでしょう。 返事がないを別の表現で表したいならば、音沙汰がないで十分だと思います。 メールによる連絡が一般に普及している現在ならば、既読がつかないことを気にすることはそれなりに発生します。 そのような場合は、返事をしないという選択をとったこともある意味一種の返答と受け取ることになりかねません。 礼儀として取りあえずは受け取ったことを知らせるメールは送るべきでしょう。

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情けは人の為ならず

【漢字】情けは人の為ならず 【読み】なさけはひとのためにならず 【意味】情けをかけるのはその人の為にならない。だから情けをかけてはいけないと多くの人が勘違いする言葉であるが、正しくは人に親切にすると巡り巡って自分にも良い報いになるという意味である。 【例文1】お年寄りに席を譲って、それを見ていた彼女が好感度が持てたと声をかけてくれた。情けは人のためならずだ。 【例文2】近所付き合いはお互い情けは人の為ならずだ。 【例文3】お金を貸した友人が職を紹介してくれた。情けは人のためならずだ。 「情けは人のためならず」という本当の意味を理解できていれば、この世の中はもっと良くなっていくのではないかと思っています。 私はこの言葉と徳を積むことが重なっていて、日々意識していかなければいけないことだと感じています。 私は一時期、かなり不運な状態が続いたことがありました。 その時、そこから抜け出す知恵もなく、ただ毎日をなんとかこなしているだけでした。 そのような時ネットだったか本だったか忘れましたが、この「情けは人のためならず」の本当の意味を知ることができました。 そこで半信半疑で意識して行うようにしていったところ、少しずつ状況が好転していきました。 しかし、私は良い状態になってくるとそれが足り前にように感じてしまい、ずっとこの状態が続くと勘違いしてしまっていました。 そのため、再び状況が悪くなっていってしまいました。 今は今までの失敗や成功などの経験を活かして、今後はごく自然に徳を積んでいくことができるようになりたいと思っています。 今まではつい見返りを期待してしまう自分がいました。 その為、思ったような見返りがないと、それに腹を立ててしまうこともありました。今考えるととても恥ずかしいことです。 情けは人の為ならずとは二つの取り方があります。 一つは情けをかけてしまっては、本当の意味で相手のためにはならないという意味と もう一つは、情けをかけてあげることは、人のためではなくまわりまわって自分のためになるんだというものです。 でも本来は情けは人のためにもなって、なおかつ巡り巡って自分の恩恵にもつながるといった人にも自分にもいいことだという意味のようです。 そもそも情けとはどういうものを指すのでしょうか? 情けとは人間味のある心、人を思いやる心という意味のようです。 私はもう少し悪い意味にとらえていました。 少し見下して、自分がうえの立場に立って何かをしてあげるといった人をさげすむ気持ちがあるように思っていました。 そのため人に情けをかけられることは、恥ずかしいことだと思っていました。 情けないも、本来は思いやりがない、無情という意味のようです。 でも、「自分はなんて情けない人間だ」とか「なんて情けないやつだ」と一般には使いますが、それは自分は思いやりのない人間だ、あいつは思いやりのないやつだといった意味よりも自分は人よりも劣っている、救いようのないといった使い方のほうが多いのではないでしょうか? まあ、思いやりも持てない人間は、人よりも劣っている、救いようがないということですかね。

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七度尋ねて人を疑え

【漢字】七度尋ねて人を疑え 【読み】ななたびたずねてひとをうたがえ 【意味】 【例文】 「七度尋ねて人を疑え」という言葉をご存知でしょうか? この言葉は、物が見当たらない時は自分で良く探してから人を疑え、という意味で、むやみに他人を疑ってはいけないという教訓に用いられます。 この言葉に私もドキッとさせられました。 今は一人暮らしをしているのでそんなことはないのですが、昔は実家で暮らしていたので、このようについ家族を疑ってしまうことがしばしばあったのです。 洗濯物を自分で片付けたくせに、それが見当たらないことを家族のせいにしてしまった、ということがいい例でした。 その時は洗濯物を畳んでくれたのは祖母と思い込んでいたので、つい焦りから祖母を責めてしまったのです。 改めてよく見てみたら自分しか片付けない場所にその洗濯物があり、自分で忘れないようにタンスにしまったことを思い出しました。 「七度尋ねて人を疑え!」とは言われなかったものの、「大切なものならちゃんと片付けた場所覚えておきなっせ」と方言混じりに怒られたのは今でも忘れないです。 今思うと、心当たりのないことで疑われて責められるほど、イライラすることはないですよね。 今後も「七度尋ねて人を疑え」という言葉を胸に、自分の所有物には責任を持とうと思います。

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なくて七癖

【漢字】なくて七癖 【読み】なくてななくせ 【意味】欠点がないような人でも多少は癖があるもの。 【例文1】自分のなくて七癖は気づきにくいもの。 【例文2】なくて七癖と言うけど3つはある。 【例文3】なくて七癖は無意識に行うもの。 私の友人は自分には癖がないと言ってはいるのですが、私はこの友人の癖をたくさん知っています。 まず一つ目は誰にでも分かる癖で、話し始める時にえ~を付ける所です。 え~これがこうなってとか、え~私は何々とか、やたらとえ~を付けるのです。 気になってこの癖の事を友人に話してみたら、しばらくの間はえ~を言わなくなりました。 しかし時間が経つと徐々にまたえ~を付ける様になり、今では元のようにえ~を連発するようになってしまいました。 これは癖で言っても直るとは思えないので、もう指摘はしていません。 二つ目の癖としては、やたらと鼻の頭を指で触る事です。 会話をしている途中に何度も鼻の頭を指で触るので、落ち着いて話が出来ない事があります。 この癖も以前指摘した事があるのですが、言ってしばらくの間はやめる物の、時間が経つとまた触り始めるので、言っても直る癖ではないようです。 また三つ目の癖としては、ウソをついている時に目が泳ぐ事です。 口ではもっともらしい事を言うのですが、目が泳いでしまっているので、直ぐにウソをついていると分かってしまいます。 この癖を友人に話してしまうと直されてしまう恐れがあるので、何も言わずに面白がっています。 なくて七癖と言う様に、癖がないと公言している友人にもこれだけの癖があり、癖がない人なんてこの世にはいないはずです。 「なくて七癖」には続きがありまして、「あって四十八癖」とつながるのだそうです。 似たような言葉に、「人に七癖我が身に八癖」というのもあります。 習慣化された行動の傾向とでも分析すればよいのでしょうか。 ある意味では、日常の訓練の末に最適化された行動とも考えられなくもないです。 しかし、癖と呼ばれる範囲にある行動は、他人からすれば耳目に留まるだけで不快感を煽るものが多いです。 列挙するのも不愉快なのですが、思いつくまま挙げてみます。 頭を掻く、髪をいじり続ける、首や肩などをコキッと鳴らす、顎を撫で回す、片肘をつく、貧乏ゆすりをする。 本人は無意識にしているのかもしれませんが、時として他人目には煩わしいものに映ることがあるので辞める努力が必要そうです。 口癖は、意識的に使う人もいますが、思考を放棄して多用する人が多いように見受けられます。 正直に言って、テレビなどであれば出てきた瞬間にチャンネルを変えられかねないくらいに不快な場合ものあります。 食後の晩酌や喫煙も習慣化されているなら癖に入りそうです。 酒関係の癖で言えば、笑う・泣くですめば被害は少ないですが、暴言・暴力が頻発する酒癖の悪い人間には絶対に関わるべきではありません。 人間の根本的な部分、本性が表に出た状態の行動が癖なのですから、簡単に直るわけがないのです。 虚言癖や盗癖などの社会的に完全アウトな犯罪行為も癖と表現されるあたり、癖の闇は深いと言えます。 将棋界では中学生14歳の藤井聡太君の大活躍でとても注目されています。将棋を知らない人でも気になって藤井4段の対局がある日は仕事が手につかないなんて人も多いと思います。しかし将棋は長丁場ですフルで戦うと10時間にもなるというから驚きです。藤井聡太君の癖というのが勝利を確信した時に相手をチラ見することです。本人は意識しているのかは分かりませんがなくて七癖なんでしょうね。もしかしたらこれは癖ではなくて藤井聡太君の心理的な作戦かもしれません。 箱根駅伝の山の神の一人である柏原竜二君も勝負をかけるときに相手の顔をチラ見する癖がありました。柏原君の場合はチラ見というよりはにらみつけるという感じでした。前を走っている相手を一気に抜き去るときもありますが、しばらく並走してタイミングを見計らってスパートをかける時もあります。その時の柏原竜二君の癖がチラ見なのです。相手が弱ったタイミングを逃さない戦法なのです。 こういった勝負事は実力以上に運が物を言う世界です。運を自分に呼び寄せるためには心理的な駆け引きも重要になってきます。これからますます注目される藤井聡太君。チラ見の他にどんな七癖があるのかそちらの方も楽しみです。

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泣く子も黙る

【漢字】泣く子も黙る 【読み】なくこもだまる 【意味】泣いている子どもも黙るほど怖い存在感。圧倒的な力を持つ者に対して使う。 【例文1】我が部署に泣く子も黙る部長が異動でやってきた。 【例文2】泣く子も黙る部長は妻にだけは弱いみたいだ。 【例文3】泣く子も黙る上司は一人娘にだけは弱い。 以前勤めていた会社の部長は泣く子も黙る鬼部長でした。部長が同じフロアに入ってくるだけで課の雰囲気はピリッとしたものになり、特に課長などはうっすらと汗を浮かべている始末です。鬼部長は特に理不尽に怒るというわけではなく、理路整然とできていないことを指摘して、それを達成するよう確約を迫るということで恐れられていました。年齢は五十過ぎで能力的にはもう一つ上にいける器だと言われていましたが、上に部長のことを気にいらない偉い人がいるため部長止まりということでした。 私は十年間勤め人をしていたのですが、趣味でやっていた曲作りであるアイドルグループに楽曲を使って貰ったところ予想外のヒットとなり少なくない副収入が入るようになっていました。私は悩んだ末に、学生時代からの夢だった作曲専業になるために会社を辞めることにしました。そのことを聞いた部長が飲みに誘ってきたのです。よく顔は合せていたのですが、仕事の上で直接何か命令をされたことはありませんでした。今回辞めることで何か怒られるのではないかとびくびくしていたのですが、部長はただお酒をおごりたいだけのようでした。話を聞くと部長も大学時代はバンドを組んでデビューを夢見ていたことがあったらしいのです。鬼部長の意外な一面でした。そして、何か困ったことがあればいつでも戻ってこいという言葉を貰うことができました。

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泣く子と地頭には勝てぬ

【漢字】泣く子と地頭には勝てぬ 【読み】なくことじとうにはかてぬ 【意味】何もわからない赤ん坊と権力者には何しても勝ち目がないので、結局従うしかない。 【例文1】家を追い出されては行くあてもなく結局、妻と泣く子と地頭には勝てぬ。 【例文2】ほんと、泣く子と地頭には勝てぬでグズったら敵わない。 【例文3】泣く子と地頭には勝てぬでは乳児が最強。 泣く子と地頭には勝てぬという言葉がありますが、子育てをすると泣く子に勝てないというのを体感します。こちらが何を言ってもわからないくらいの幼子になると、母親が少しでも見えなくなると大泣きし追いかけてきます。それがこっそりお手洗いや洗濯、料理をしている必要に迫られている時間でもお構いなしです。ちょっと待っててねなんて聞いてもらえた試しがありません。こちらのお腹が痛かろうが、揚げ物をしていようが乳を求めおもつ交換を要求し抱っこをしろと泣きわめきます。生理現象なのでさすがに我慢ができないので抱っこをしながら用を足しますが、まったく落ち着きません。揚げ物は子どもが大きくなるまで諦めました。天ぷらが食べたいです。家事は寝ている間にさっさとしてしまい、妊娠中にだいぶ体重が増えましたが、子育て中にかなり減りました。精神的肉体的な負荷が減量の半々の原因だと思います。ちなみに地頭は「じとう」と読み、鎌倉幕府、室町幕府の頃の役職名です。つまり権力者だそうです。何を言っても何をしても勝つことはできないから逆らっても無駄という相手に泣く子と権力者を同列で扱うのはどの時代も権力者には並々ならぬ鬱憤を抱えているのかもしれません。

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なきにしもあらず

【漢字】なきにしもあらず 【読み】なきにしもあらず 【意味】ないわけではない。少しはある。 【例文1】相手は甲子園出場常連校だけど、チャンスはなきにしもあらずだから全力を尽くす。 【例文2】20年落ちの中古車なのでいつ壊れるか。なきにしもあらず。 【例文3】築50年なので倒壊の恐れがなきにしもあらず。 ラニーニャの影響で2017年の日本の冬は極端に寒い日が続きます。これは赤道付近にある海水面が例年に比べて低いときに起こります。その逆に赤道付近の海水面が例年に比べて高いときはエルニーニョが発生します。どちらも構造的には似ていますがラニーニャの方が寒くなります。異常気象が続いているので冬でも台風が来ることがなきにしもあらずです。日本周辺の冬の海水温は低いので台風上陸する可能性は低いですが、フィリピン近海ではラニーニャの影響で台風が発生しています。ジェット気流の流れが寒気を伴う動きになってきているので、日本海側の雪が例年より積雪が多くなっています。急に大雪が降ってくると山間部で走っている車が渋滞をしてしまい、立ち往生する危険もなきにしもあらずです。何年か前に立ち往生したときは自衛隊が出動する騒ぎになり、車の中で夜を明かし命さながらの状態でした。ラニーニャは春ごろまで続くともいわれており農作物への被害も心配されます。野菜が高騰していくと生活にも圧迫していくので、異常気象となった冬は春になると値上げすることが懸念されます。海流の流れも変化していくので、取れる魚が取れなくて普段いない魚が取れたりすることも、なきにしもあらずとなってしまうことが予想されます。

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泣きっ面に蜂

【漢字】泣きっ面に蜂 【読み】なきっつらにはち 【意味】困っている状況においてさらに災難に遭う。 【例文1】財布を落として探していたら、終電に乗り遅れて泣きっ面に蜂状態だ。 【例文2】風邪が治っていないのにスキーに行って悪化して泣きっ面に蜂だ。 【例文3】激太りで洋服が全部入らない泣きっ面に蜂だ。 私は昔、階段を踏み外して転げ落ち、足を骨折してしまった事があります。 この時は痛くて痛くて、涙が出るほど辛い思いをしました。 骨折をして休まなくてはいけないという事をアルバイト先の上司に告げると、労ってもらうどころか、「忙しいのに面倒な事をしてくれたね」と言われてしまいました。 これはまずいと思い、完全に骨折が治る前にまた働きだしたのです。 しかしそれが災いして、治りかけた骨折が悪化してしまったのです。 それでまた、アルバイトを休む事になってしまいました。 それから数日が経った時のある日、アルバイト先の上司から電話が来て、「新しいアルバイトを雇ったから、君はもう来なくて良いから」と言われてしまったのです。 こうして私は、骨折した事により、仕事を失ってしまったのです。 なのですぐに次のアルバイト先を探そうとしましたが、まだ骨折が完治しておらず、また慌てて働きだして骨折がひどくなってはいけないと思い、しばらく職探しはしませんでした。 ですがそうしている間にも生活費はどんどんなくなってしまい、ついに貯金がゼロとなってしまいました。 友人や知人に事情を話して、お金を貸してもらったのです。 こうして私は骨折をきっかけに泣きっ面に蜂状態となり、ひどい思いをしてしまったのです。

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流れに掉さす

【漢字】流れに掉さす 【読み】ながれのさおさす 【意味】流れを止めたり、流れに逆らうと間違って認識されているが、棹とは船頭が舟を進める道具で、正しくは川の流れに掉をさして舟を勢いに乗せることから、順調に物事が進む様子を言う。 【例文1】流れに掉さす人生を送れて幸せだ。 【例文2】このまま流れに掉さして彼女にプロポーズする。 【例文3】結婚を機に流れに掉さす。 「流れに掉さす」とは「掉を使って流れを下るように、物事が思うように進んでいくこと」です。掉とは船を進めるのに使う長い棒のことで、古くは枝を取り払った竹の幹で作られていました。掉が長い棒という認識から、たんすや長持ちを担いで運ぶ時に用いる長い棒も掉と言いますし、旗を通して掲げる長い棒も掉ですね。そこから、たんすや長持ちも一掉、二掉と数えますし、旗も掉が単位となっています。掉物と言われる和菓子、羊かんや州浜も一掉、二掉で数えます。とはいえ、羊羹は一度切ってしまえば、一切れ、二切れですが。「掉さす」という言葉がいつ頃から使われていたかというと、万葉集の巻の十八に載っている和歌に出てきております。 「4061 堀江より水脈みを引きしつつ御船さす賤男しづをの伴は川の瀬申せ」「4062 夏の夜は道たづたづし船に乗り川の瀬ごとに掉さし上れ」で、前の歌は掉は出てこないのですが、この2首は「右の件の二首歌は、御船綱手を以ひきて江より泝のぼり遊宴うたげせる日作めり。伝へ誦よむ人は、田邊史福麿なり。」と万葉集に書かれていることから、同じ人が詠んでいることがわかる歌なのです。大伴家持が越中富山へ赴任していた時に、知人か友人が宴で楽しく酔い船で帰途に着いた様子を詠んだと思われます。ほろ酔い加減で川風に吹かれながら、船で帰るのはさぞや気分の良いことだったでしょうね。

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名が通る

【漢字】名が通る 【読み】ながとおる 【意味】世間に広く知られている。 【例文1】父の会社は地元では名が通る。 【例文2】長男が名が通った企業に就職が決まった。 【例文3】甲子園で優勝して名が通る。 オリンピックでの成績次第では、マイナースポーツがメジャースポーツになるということもあります。 例えば、その一つに卓球があります。 中国やドイツではプロリーグもある卓球は、日本ではまだメジャースポーツまでには至っていません。 しかしながら、リオのオリンピックでは、卓球の選手団の活躍が、大変目を見張りました。 特に男子水谷選手のメダル獲得のニュースは、日本に卓球界の名が通った瞬間でもあったと思います。 さらにドイツで行われていた世界選手権のメダル獲得ラッシュ、そして中学生の張本選手の健闘は、日本の卓球界の成長と、若手の台頭というダブルでの喜びがありました。 このようにオリンピックや世界大会を通じて、これまでのマイナースポーツがメジャーに近しい存在になっています。 さらに、この背景にはメディアの力があります。 世界選手権の試合を放映することにより、世間に知られるようになります。 卓球も世界卓球という名でテレビ中継されました。 中継においては、卓球の醍醐味である迫力あるラリー、選手の熱のこもった掛け声など、見応え十分です。 また改めて感じたのは卓球の試合はテンポが良く、また見飽きないスポーツと思いました。 卓球の次に名が通るスポーツが何か、楽しみです。

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鳴かず飛ばず

【漢字】鳴かず飛ばず 【読み】なかずとばず 【意味】将来の活躍の機会を待っている様子。 【例文1】鳴かず飛ばずの下積み生活を5年送っている。 【例文2】鳴かず飛ばずの生活で嫁に苦労をかけている。 【例文3】会社の利益が鳴かず飛ばず。 この前ある芸人さんの下積み時代のドキュメンタリーをテレビで見ました。 テレビでブレークするまでの道のりを年表で紹介していたのですが、その中で鳴かず飛ばずの時代が10年以上ある方もいて今は輝いているけれど大変な思いをしてここまで登りつめたんだなと思うと何だか考え深い気持ちになりました。 この鳴かず飛ばずという言葉は芸能人にだけでなく私達一般人にとっても関わりがあると思うのです。 一般人の下積み時代というと恐らくは学生時代ではないでしょうか? 学生時代に学問という下積みをどの様に過ごすかによって将来大きく羽ばたくかどうか決まって来ると思います。 他にも人には様々な下積み時代が存在すると思います。 鳴かず飛ばずな時は挫けそうになるけれどいつか人生を成功させたいと思っているとなんだか少しばかりやる気が溢れてきますよね。 この下積み時代に自分をいかに信じれるかが1番の成功の秘訣ではないでしょうか?

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名が売れる

【漢字】名が売れる 【読み】ながうれる 【意味】世間に名前が知られ有名になる。 【例文1】何回もミスコンテストで優勝して名が売れる。 【例文2】文学賞を取り一気に名が売れる。 【例文3】不名誉で名が売れる。 良い悪いは別として、世の中に名が売れるということは何か大きなことをやって、そうなると思っています。良い意味で名が売れる場合には、嬉しいことですが、悪い場合だといくら有名になったとしても、避けて通りたいことです。 名が売れるということは、私のような一般的な立場ではあまり関係ないことですが、芸能人の場合特に大切な部分だと思います。一度名が売れてしまえば、テレビ出演を始め様々な種類の仕事が増えて成功へと繋がります。 よく売名行為などと言われる芸能人がいますが、それだけ売れる為には世の中に周知してもらうのが重要なんだなと思います。しかし、名が売れるには悪い時もあります。例えば、芸能人がスキャンダルなどを起こすと、世の中に広まり仕事が減り大変な思いをすることになります。スキャンダルの内容によっては、テレビから姿を消すことになり復帰も難しくなってしまいます。 同じ名が売れるという言葉でも、内容によっては天と地の差があると感じました。スポーツ選手の場合には、成績や活躍次第によって有名になり、実業家や政治家などは実績によって有名になります。

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長い物には巻かれろ

【漢字】長い物には巻かれろ 【読み】ながいものにはまかれろ 【意味】権力のある人には従った方が良いという教え。 【例文1】長い物には巻かれろで世渡り上手に生きている。 【例文2】今どき、長い物には巻かれろは通用しない新入社員。 【例文3】長い物には巻かれろと威嚇する。 長い物には巻かれろとは、権力や集団など大きなものに逆らわず従っていくべきだという考えです。この言葉について、私にはいくつか述べたい意見があります。 この言葉は特に社会で生活する上でなくてはならない考えです。自分が生き残るためにはまず何か大きなものに頼る必要があります。しかし当然この考えに凝り固まるような人は決して大成できません。常に右に倣っているような考え方では、生産性のある発想は生まれないからです。今の日本ではいい大学を出て大企業に就職することがあたかも王道のように崇められています。勿論それもいい事ではありますが、そのなかで歯車の一つに収まってしまうような人物は優秀ではあっても特別ではありません。 なのであくまで自分の意思をもって行動することが大事です。 しかし逆に、この長い物には巻かれろという言葉を否定することも良くありません。上述の通り、コミュニティにおいて協調性という物は重要な要素の一つです。 最近は若い人も上司に意見し、有休休暇などを積極的に取ることができる社会になりました。これ自体は当然の権利なのでいい事かもしれません。上司の意見に常に従う必要はありませんが、空気の読める人であることは有能な人材であることの立派な必要条件です。仕事ができる人も斜に構えず、時には巻かれてみることも考えましょう。 

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長い目で見る

【漢字】長い目で見る 【読み】ながいめでみる 【意味】気長に将来を見守る。 【例文1】子どもの成長を長い目で応援する。 【例文2】どこまで一人で出来るのか長い目で見てやろうじゃないか。 【例文3】まだ若いから長い目で見てやってくれ。 長い目で見るとは、物事に対して現状の情報のみで判断せずに将来を考えることです。様々な観点からこの言葉を使うことが出来ますが、ここでは教育についてこの言葉を議論したいと思います。 現代社会では義務教育を筆頭に安定した教育機関が設けられています。結局のところ教育機関というのは平等を体現したような存在です。皆が足並みをそろえて学習し、また足並みを揃えること自体を教えています。 そしてテストや入試といった定量的な数値で子どもの能力を把握し、個人の性格に対する偏見に囚われない形を実現しています。しかし果たしてこの形は効率的でしょうか。 そんなはずはありません。まず、勉強ができるかどうかという新たな偏見的姿勢が生じています。もちろん勉強ができる人と頭がいい人は相関が十分にありますが、現代の子どもはもはや勉強ができる人を目指して勉強をしており、その先を見据えた教育がなされていません。細かいことを言うと当たり前ですが人は皆個性があります。本質的には足並みを完璧に揃えることは不可能なのです。つまり教育機関が多かれ少なかれ才能の芽を摘んでいることは確実なのです。 学歴などの定量的な数値に囚われず、先を見据えたそれこそ長い目で見る教育を意識して、教育に幅を持たせてみることも必要だと考えます。

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内憂外患

【漢字】内憂外患 【読み】ないゆうがいかん 【意味】国内の問題事と海外から受ける問題事。組織や個人にも使う。 【例文1】日本は少子高齢化問題とミサイル問題に内憂外患で悩まされいる。 【例文2】嫁と母親の間で内憂外患だ。 【例文3】社内の内憂外患で身動きが取れない。 日本国内では有効求人倍率がバブル期の水準を上回っているというニュースがありました。 これにより国内景気が上向きになればよいのですが、給与の水準や正社員求人の水準がバブル期を上回っているとは言えないのが現状のようです。 この数字だけを見てアベノミクスが成功していると言えるのかどうかは微妙であり、景気が良くなった実感が持てないことがその要因になっています。 このまま行けば数年後には消費税が増税されることになると思いますが、結局は増税の負担だけが残ってしまうのではと心配になります。 テロ等準備罪の成立や、加計学園の問題など総理の政治的な問題も取りざたされるなか、国内だけでなく日本の外でもきな臭い動きが続いています。 北朝鮮のミサイル開発をけん制するアメリカの強硬な姿勢にも動じることなく、ミサイル発射を続ける北朝鮮の動きに緊張感が増していますが、北朝鮮が攻撃の意思を持ってミサイルを発射すれば日本が標的にされる恐れもあり、政府からはミサイルが発射された際にとるべき行動が発表されたこともあり、いよいよ有事が迫っているような緊張感がだだよっています。 まさにかつてないほどの内憂外患にある日本ですが、果たしてこのままでよいのか、そのような国が近くにあることを踏まえて将来に向けた国づくりをしていくべきではと考えさせられます。

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ない物ねだり

【漢字】ない物ねだり 【読み】ないものねだり 【意味】ない物を無理に欲しがること。 【例文1】ない物ねだりであと10cm身長がほしい。 【例文2】彼女のような頭脳がない物ねだりで羨ましい。 【例文3】髪の長い短いの意見はない物ねだりだ。 のくせ毛と量の多さににコンプレックスがあった私は、直毛の友達を羨ましく思っていました。 肩にあたると外側に跳ねてしまうくせ毛だったので小さな頃から髪の毛を肩より短く切る事はありませんでした。いつも胸くらいの長さでちょっとうねった髪の毛を一つにくくっていました。髪の量が多い事も嫌でした。梅雨の時期や雨の日には広がってまとまってくれません。 いつも美容院に行くとすけるだけすいて髪の毛の量を減らしてくださいとお願いしていました。 そんな時知り合いの美容院に行く機会があり、いつもの様にお願いすると、できない。と言われました。こんなスカスカの髪の毛だとまとまるものもまとまらないよ。と、私の美容院に通って髪の毛をキチンとケアしてほしい。と言われ、少しでも髪の毛がまとまるならと思い通い始めました。通い始めて一年たたないうちに自分の髪の毛が綺麗になって行くのがわかりました。同じ美容院でのカラー剤というのもあって痛みが減った事と、髪の量にしてもすかずに伸ばし、重さで広がりを抑える事を教えてもらいました。乾かし方でくせ毛も綺麗なパーマの様に見えるやり方も教えてもらい、直毛の友達にもその美容院をお勧めしました。 そこで初めて聞いたのは、直毛すぎて、髪の毛のアレンジがほぼできない、してもすぐに真っ直ぐに戻ってしまうという髪の毛の悩みでした。パーマをかけても1週間持たずにとれてしまうなど、私の髪の毛では考えられない事でした。 私はずっと友達の髪質に憧れていましたが、友達もまた私のくせ毛でアレンジのしやすい髪質に憧れていたそうです。お互いないものねだりだね。と2人で笑い合いました。 ない物ねだりという言葉はご存知かと思います。 意味は、そこにない物を、無理を言ってほしがる、ねだることです。 ねだるは、感じでは「強請る」と書きます。まさに、ない物ねだりは、漢字の意味どおり、ない物を強く要請することを言います。 どのような場面で使うでしょうか。 例えば、子供のない物ねだりは多いですね。テレビでみたお菓子やゲーム、オモチャをみて、欲しいという場合はありますが、泣きながら欲しいと訴えると、それはない物ねだりになります。 このような子供の行動に対して、子供の成長の過程において仕方がないことですし、親としては諭してあげる必要があると理解しています。 一方、子供だけではなく、大人もない物ねだりをしている方が決して少なくはないと思います。 例えば、企業のトップにはない物ねだりをする方が多いのではないでしょうか。 企業の事業規模を拡大するにあたり、その企業にない職種の事業を統合していく手法は、まさにない物ねだりによるエゴに見えることがあります。 このない物ねだりにより、事業は拡大しても業績がついて来ず、やがて企業が衰退していく場面を何度か見たことがあります。 このように、ない物ねだりは決して子供に限ったことではないのです。 わたしには、娘が一人います。 が、今は独身でシングルマザーをしています。 毎日、仕事に家事に育児にと時間に追われ、自分の時間はほとんどなく、体が休まる暇もありません。 世の中の親は皆さんそうだと思うのですが、日々の暮らしで、ない物ねだりをどうしてもしてしまったりします。 平日は、それこそ毎日仕事や家事育児で過ぎていくのですが、遊びたい盛りの子供を休日遊びに連れて行ったりするときなんかに思います。 遊園地に行っても、動物園に行っても、映画館に行っても、どこに行っても休日はパパ、ママ、子供の家族連れで溢れています。 外食するにしても、いつも二人きり。 子供には一切そんな顔や態度を見せなくても、内心少し寂しく思ったり切なく感じたりすることがあります。 子供がグズっても、体力的にずっと抱っこすることもできず、肩車もしてあげられない。 男手は必要だなぁと感じることもしばしば。 子供の行事にも、母であるわたし一人で心細かったり。 子供の成長を共に分かち合う人がいないのは寂しいものです。 ですが、旦那の浮気の心配や、喧嘩や悩み事は一切ありませんし、洗濯物の量や食事の量も負担がなく、 何よりも旦那がいないのでわりと自由にママ友や昔からの友人と子供を連れて遊びに出かけられますし、 いつ家に友人を呼んでも文句を言う人がいません! 友人の話なんかを聞いていると、家事や育児に協力的ではなかったり、大きい子供のように手がかかるだけだったりという話を聞くと、 旦那がいないのって楽だなぁと感じることもしばしば。 そういう悩みがなくていいなぁ、なんて言われることもありますし、 結局何が良いのかなんてわかりませんが、ない物ねだりはどこの家庭にもあるようです。

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泣いても笑っても

【漢字】泣いても笑っても 【読み】ないてもわらっても 【意味】泣くような結果になっても、嬉しい結果になっても最後の段階にきているという意味。 【例文1】泣いても笑ってもこれが最後の勝負だ。 【例文2】最後まで出し切ったから泣いても笑っても悔いはない。 【例文3】泣いても笑っても今年がラストチャンスだ。 人生最後のチャンスかも、と思う瞬間と言うのはどんな時でしょう。 受験や結婚、出産や就職、出世や転職・・・人それぞれにあると思います。 私の「泣いても笑ってもこれが最後だ」と思った瞬間は、高校時代の部活動でした。 最後の大会、吹奏楽部でサックスを吹いていた私は「これが最後の演奏になる」とステージの横で緊張していました。 仲間同士で励ましあいながら本番を迎えたとき、一瞬一瞬が心から長く感じ、緊張と感動で胸が震えました。 その時思ったのです、泣いても笑ってもこれが最後なら思う存分楽しもう、これ以上ないくらいに楽しもうと。 大会の結果は私たちには十分すぎるほど素晴らしい結果でした。最後の大会で自分たちの実力を出せたこと、それが結果に反映されたことは今でも心に刻まれています。 結果よりも私の心に残っているのは、結果でも成績や評価でもない、あの舞台に上った際の自分たちの足音や楽器のきらめき、これまでにない集中した瞬間、 仲間同士で見えない絆をその瞬間しっかりと音の中に感じた事でした。 泣いても笑ってもこれが最後、と思える瞬間というのは人生にそう多くは訪れません。 でもそう思える瞬間がもし訪れたとして、その瞬間を心から集中して堪能できれば絶対に後悔はないと思うのです。 全てのことを「これが最後」だなんて思うことは難しいけれど、それでもどんな瞬間も「最後になるかもしれない」瞬間であることは事実です。

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泣いて馬謖を斬る

【漢字】泣いて馬謖を斬る 【読み】ないてばしょくをきる 【意味】可愛がっている人や仲が良い人が悪い事をすれば、(泣く泣く)厳しく注意しなければならないという意味。 【例文1】友人が万引きをして泣いて馬謖を斬る。 【例文2】同僚の横領に泣いて馬謖を斬る思いで告発する。 【例文3】二股を掛けている友人に泣いて馬謖を斬る。 アメリカでFBIのトップ、コミー長官が突然解任されるというニュースを見ました。 コミー長官が自身の解任をテレビで知ったという話しからも、その解任がいかに突然であったかが分かります。 コミー長官といえばアメリカ大統領の選挙戦中に、ヒラリー・クリントン元国務長官のメール問題を調査し、結果的にそれが大統領選に影響したと言われておりFBIの政治介入ではないかとも指摘されていました。 トランプ大統領にとっては恩人のような人であるようにも見受けられますが、今回解任したきっかけは、ヒラリー氏のメール問題を訴追しないという判断を問題視したためとも言われています。 これはFBIに混乱を招いたコミー長官をトランプ大統領が「泣いて馬謖を斬る」という思いで解任したようにも取れますが、報道ではトランプ陣営とロシアの関係性について捜査していたFBIの動きを止めるため、という噂もあります。 これが本当であればコミー長官は自分の責務を遂行した末に解任されたということになります。 大きな政治スキャンダルをはらんだこの問題で、泣いて馬謖を斬ったのは果たしてトランプ大統領かコミー長官か、ぜひともFBIには真相を究明してほしいと思っています。

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ない知恵を絞る

【漢字】ない知恵を絞る 【読み】ないちえをしぼる 【意味】大した知恵はないが、一生懸命考えれば良い考えが浮かぶかもしれない。 【例文1】ない知恵を絞って考えたイベントなので、成功してほしい。 【例文2】専門外の分野だが、ない知恵を絞る。 【例文3】ネタ切れでない知恵を絞る。 ない知恵をしぼるとは、切羽詰まった状態か、精神的に追い詰められた時など、緊急事態が発生した時に使われることが多い表現です。 例えば、何か決断を下さないといけない場合など、自分1人で考えて判断しないといけない時には、プレッシャーを感じながらも結論まで導きださないといけないので、必死になって考えるでしょう。 大事な決定事項を、周りに協力者が一人も下すことは、とても不安で孤独なものです。 ましてや、自分には分不相応で荷が重い仕事であったら、なお更そんな気持ちになるものでしょう。 そして、状況がその場から逃げだすことを許さない状況であるがこそ、ない知恵を振りしぼる、という矛盾した言葉になってしまうのです。 固くしぼったタオルから、さらに絞り上げて水を出すことは、並大抵の苦労ではない、という意味にも取ることができます。 別の使い方として、対外的には謙遜したり、多少自虐的な言い回しでもあります。 本当は、自分の能力ではそんなに苦労しないはずの決断でも、人にはそのように言ってみるとか、自分のアイデアを自慢気にしないようにするためのものです。 あまり得意気に自分の知恵をひけらかすと、あまりいい印象は与えないことを知り尽くした人の使い方だと思います。 

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ない袖は振れない

【漢字】ない袖は振れない 【読み】ないそではふれない 【意味】昔は着物の袖に小銭を入れていた事から、実際にないものはないという意味。 【例文1】お金を貸してと言われてもない袖は振れないからどうしようもない。 【例文2】いくらせがまれてもない袖は振れない。 【例文3】援助はしてあげたいが、ない袖は振れない。 先日、姪っ子が高校に合格しました。弟はあまり収入が多い仕事はしておらず、義妹もパートに出て生計を立てているのですが、贅沢はできない生活です。でも、姪っ子の進学先は私立の学校だったので、大丈夫かな?と少し心配でした。 ある日、義妹から電話があって弟には内緒でお金を貸して欲しいと言われました。心配していた予感が的中したので、とにかく貸せるだけは貸してあげたのですが、しばらくしてからまた連絡が。。無理は承知でもう少しだけ貸して欲しいとの事でした。 もちろんて助けてあげたかったのですが、主人に内緒でそんなにお金を貸してあげる事は出来なくて断りました。私のへそくりがたくさんあればよかったのですが、ない袖は振れない状態でした。結局、義妹はパート先から融資を受けられる事になったので何とかしのげたようです。学校生活も落ち着いてからは、お金の面も大丈夫になったとの事でした。 今でも貸したお金は返してもらっていませんが、返してもらおうとは思っていません。弟夫婦はいつも本当につつましく生活している事は知っているので、よっぽど困って相談してきたんだろうなぁと思うからです。それよりも、困っている弟夫婦を助けてあげられなかった自分が情けないなぁと反省しました。これからはきちんと貯金して、頼られる姉になろうと思います。

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内助の功

【漢字】内助の功 【読み】ないじょのこう 【意味】夫の活躍を陰でサポートする妻の功績をいう。 【例文1】私が執筆に専念できるのも内助の功のおかげだ。 【例文2】家族が健康でいられるのも栄養管理をしてくれる内助の功に感謝。 【例文3】妻は内助の功の鏡だ。 外で働く夫の為に留守の家庭をしっかり守り、良き妻として夫を影となり支える妻は精神的そして肉体的にも、まさに縁の下の力持ち的存在です。 この「影」という所が内助の功としての一番のポイントです。手当たり次第、食事、洗濯等、夫の身の回りの世話を焼けばいいというものではなく、夫を内面から支えて経済面、精神面、健康面で表に立たず夫をサポートし帰宅した家庭で気持が和む空間作りも大切です。 経済面の事では、家計のやりくりです。収入に見合った身の丈の生活をし、支出を抑え少しでも貯金に回し急な出費にも対応できる事が経済的内助の功です。 精神面の事では、仕事の悩みやプライベートの悩みを隠さず打ち明けやすい雰囲気作りを普段から心がける事です。悩みのアドバイスも必要ですが先ずはじっくり聞き役に徹して夫の気持に寄り添う事「どんな事があっても私だけはあなたの見方だから」という言葉で救われるはずです。 健康面の事では、夫の健康管理です。人間、何をするにも健康な体があってこそ、体が資本です。毎日の食生活を中心に体調を影でそっと見極める事が重要です。 そして、夫も時には妻への日頃の感謝の言葉を忘れないでほしいです。「空気の様な存在」では夫婦関係は破綻します。夫の妻への労わりの気持を持つ事によって、 お互いを思いやり家庭円満からの生活の安定にも繋がると思います。 「内助の功」は「内部から与える援助、特に妻が家庭内で夫を助けることによって功績が上がること」です本来は。というか昔はそうであったと思います。よくノーベル賞を受賞した方の奥様や、お嬢様による内助の功により、研究に時間と労力と情熱を捧げることができて、研究成果に繋がったという話が新聞紙面を賑やかせます。その通りだと思います。良妻賢母の奥様の苦労ありきでなければ、家庭を持つ男性が研究に心血を注ぐことなどできません。同様に、最近では女性の社会進出が目覚ましいので、逆のバージョンもアリだと認知されてきています。一番話題になったのは宇宙飛行士の向井千秋さんです。彼女は、やはり宇宙飛行士を夢見ていたご主人と結婚し、千秋さんが宇宙飛行士の訓練生になると、ご主人の全面的なサポートを受けて、念願の宇宙飛行士になりました。宇宙からご主人にメッセージを贈る姿がテレビで話題になりました。その後、女性宇宙飛行士がだんだん増えて、「内助の功」を発揮するご主人にもスポットが当たるようになりました。この頃では「内助の功」は野球の捕手に贈られることが目立ちます。野球のバッテリーはキャッチャーが女房役として位置づけられ、うまくピッチャーが押さえて加点されずに済むと、キャッチャーの球種判断が良かったことも「内助の功」を奏した、などと表現されます。「内助の功」が妻限定だった時代は昔むかしになりましたね。

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内柔外剛

【漢字】内柔外剛 【読み】ないじゅうがいごう 【意味】内心気は弱いが、外見は強そうに見える。 【例文1】彼はガタイがよく強面だが、内柔外剛だ。 【例文2】横着なのに先方が乗り込んで来ると内柔外剛だ。 【例文3】見た目が内柔外剛で損をする。 「内柔外剛」とは「内面は気が弱く小心者なのに、外面では強がって威勢よくみせること」です。言葉にしてしまうと、特別威張っているイメージがありますね。でもこれは程度の差こそあれ、日常の中で誰もが取っている姿勢なのではないでしょうか。例えば「男、一旦家を出れば七人の敵がいる」など昔は言われましたが、今では女性の社会進出が目覚ましいので、男性に限りません。「誰も一旦家を出れば7人の敵がいる」わけです。「7人の敵とやり合って帰ってくる亭主を優しく迎えるのが妻の仕事だ」などと妻の心構えを説かれたのは、はるか昔のこと。それでも社会に出れば7人とは限りませんが、敵味方相混じり、やりあって帰宅することになります。だからこそファンキーモンキーベイビーズの「ヒーロー」で背中を向けて改札を抜けていくお父さんの姿が家で見せるよりも勇敢に見えるという意味の歌詞が共感を得るのです。まさしく「内柔外剛」ですが愛おしく感じます。病気の時に弱気になっていても、見舞客に励まされると「頑張るね!」とカラ元気でも出しますよね。そうやってカラ元気でも強気を装うことで病に打ち克つパワーも出てくるのです。この「内柔外剛」も健気に感じます。只々、気持ちと裏腹に威張り散らしている人のような「内柔外剛」は願い下げですが、愛すべき「内柔外剛」は案外あちらこちらに散らばっているのかもしれません。

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