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手作り言葉辞典について

手作り言葉辞典では、ユーザーが疑問に思って検索してきそうな言葉の を載せています。 検索して調べてきそうな言葉とは、ここでは「ことわざ」「慣用句」「四字熟語」「故事成語」の4つになります。 それぞれの意味は下記の通りです。 古くから言い伝えられてきた、教訓または風刺の意味を含んだ短い言葉。生活体験から きた社会常識を示すものが多い。 二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表すもの。 漢字4字で構成される熟語。 故事をもとにしてできた言葉。特に、中国の故事からできた語。 Powered by 手作り言葉辞典

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運を天に任せる

【漢字】運を天に任せる 【読み】うんをてんにまかせる 【意味】自分ではどうにもならない事について、自然の成り行きに任せる。 【例文1】運を天に任せて合格祈願をする。 【例文2】採用を運を天に任せ。 【例文3】成功を運を天に任せる。 プロ野球も終盤に差し掛かりました。 高校野球が終わると高校ジャパンがあり、それが終わった頃ちょうどプロ野球が盛り上がっている頃でその後にはドラフト会議、そして日本シリーズ、その間も神宮大会など控えており野球ファンにとってとても忙しく楽しすぎる時期に差し掛かりました。 毎日忙しく野球情報をチェックするのですが、今年も我が贔屓球団はリーグ優勝を目前に控えありがたい限りです。 本拠地から離れたところに居住しているため、なんとか今住んでいる関東のセリーグ球団にがんばってもらい、日本シリーズは関東でやってもらえないかと運を天に任せる気持ちでいます。 横浜でも巨人でもヤクルト(はさすがに今年は無理かな)でもいいからがんばって下さい! もし、関東での日本シリーズが実現したら(いや、関東じゃなくても)・・・おそらくそれはプラチナチケットとなり、かなり取れにくいだろうということは予測てきます。 ああいうチケットは取れた試しがないのですがみんなどのように手に入れているのか気になります。 みんな運を天に任せるだけなのか、コネクションがあるのか、高額で買い取っているのか・・・ 一度でいいから日本シリーズを現地で見てみたいです。 普段は神様を拝みもしない人に限って苦しいときの神頼み、そのような願いが易々と通るはずもありません。 運を天に任せるなどという状況に追い込まれている時点で成功する確率はほとんどないと言っているようなものです。 人事を尽くして天命を待つという言葉もありますが、それは人として出来ることは全てやり尽くした後の話となります。 出来ることを全てやり尽くすなど大抵の人は出来ていませんし、効率が悪すぎます。 余程のことでない限りそこまで注力することなどまず有り得ないでしょう。 将来の全ての事象を見通すことなど人の身では出来ないので、これまでの経験や不確かな情報から推察することになります。 最悪に備えて準備万端整えようするのは非常に安全な策に思えますが、それでは世の中は回らないのです。 適当に見極めて余剰な労力を削りとることで、出来る限り金銭を節約しようとするのが一般的に当たり前な考え方です。 運が良ければというか悪くなければそれで何事も起きずに済みますが、往々にして運悪く用意してなかった部分の粗が目立つことになります。 大きな失敗をしたくなければ、その原因を排除することで安全を買うより他に手はないでしょう。 その労力や金を出し渋るのは、博打を打ち続けて破綻するのを待っているようなものです。

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雲泥の差

【漢字】雲泥の差 【読み】うんでいのさ 【意味】比べ物にもならないくらい大きな差。 【例文1】痩せてイケメンになったね。昔とは雲泥の差だよね。 【例文2】収入が雲泥の差。 【例文3】学力が雲泥の差。 わたしの部署には女性が15人います。 平均年齢は・・・正式に皆さんの年齢は聞いたことがないけれど、恐らく余裕で35歳は超えていると思います。 もともと社内の平均年齢が55歳で我が部署の平均年齢は43歳らしいので、まあそんなものだと思います。 他部署では年配の女性社員も現役でバリバリ仕事をされており、とても環境には恵まれているのだと感じます。 一番若いのが女性で25歳、わたしはアラフォーなので若くはないけれどこれでも若い方に入るようです。 が、女性社員の中で格差があるようです。 わたしは25歳の子と席が近いのですが、その子の元にはちょいちょい男性社員が出向いてきて飲み会のお誘いをしているようですし、個人的にLINEをしたり、社外での交流があるようです。 一方わたしやそれ以外の女性社員のもとに男性社員が来るのは伝票を持参する時のみ、いう寂しい状況です。 飲み会が少なくてこの部署最高!などと思っていましたが、決してそうではなく、飲み会はあるところにはあるんだということを知りました。これは雲泥の差です。 部内の雰囲気はとても良く、恵まれていると思っていたのですが知らないところで格差は生まれていたのです。 他の女性社員はこの格差に気付いているのか・・・気になるところではあります。

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雲散霧消

【漢字】雲散霧消 【読み】うんさんむしょう 【意味】雲が散り霧も消えるように跡形もない様子。わだかまりが消えてスッキリした気持ちになる。 【例文1】友達と仲直りしてモヤモヤが雲散霧消。 【例文2】借金返済で雲散霧消。 【例文3】思い切って断捨離をして雲散霧消。 雲散霧消は跡形もなく消えてなくなるという意味です。 雲のように散り霧のように消え去ってしまう出来事は日常生活においてもあります。給料日のときに計画的に使わないとお金があっという間になくなるのと似ている感じがします。給料日前は計画的に使おうと思っていても、いざ現金を手にしてしまうと、月々の支払いの後に残った分は貯金に回せばいいのに騒動買いをしてしまったり、食事も節約すればいいのに外食して贅沢してしまったりします。給料日前はスーパーで割引セールの時間帯まで待ってお惣菜などを購入していても、給料日になると面倒になって通常の価格で買ってしまったりすることもあります。せっかくの収入を雲散霧消にしないためには、家計簿をつけてしっかりお金の流れを管理することが大事で、レシートなども保管しておく習慣を付けておくと雲散霧消にならないはずです。給料日後は賑わっていたファミレスでも給料日の1週間前の日曜日は人が少ないこともあり、世間一般を見渡しても雲散霧消のようだなと感じることがたまにあります。財布の紐が緩んだ瞬間に雲散霧消となり散在してしまいがちになるので、この四字熟語を肝に銘じて計画的にお金を使うことが大切だと思いました。

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上前を撥ねる

【漢字】上前を撥ねる 【読み】うわまえをはねる 【意味】仕事の売買や仲介者が受け取る手数料を自分のものにする。多くはピンはねとも言う。 【例文1】上前を撥ねて懐に入れる。 【例文2】バイト代の上前を撥ねる。 【例文3】上司が上前を撥ねる。 高校の時に手っ取り早いのが日雇いのアルバイトでした。その日1日重労働をすれば、日雇いの賃金がもらえます。しかし悪徳業者で賃金を上前を撥ねると言ったことをされてきつい思いをしたのに当時のお金で、4000円程度しか貰えませんでした。当時の日雇い労働の相場は6000円くらいだったので2000円も上前を撥ねるといった事になるでしょう。当時は高校生だったので我慢していました。ま夏の暑い中、土方の仕事で工事現場に行ってショベルを渡されて1日中穴を掘った覚えがあります。水もろくに飲まず、昼休みはパンをかじっただけででも当時は体力があったのでとても過酷な労働を1日やってのけたのです。単純作業はとてもきついものです。でも当時はテニスのラケットが欲しかったので自分で土方の日雇いバイトをして頑張りました。そして賃金を上前を撥ねることをされても一生懸命アルバイトに励んだわけです。今の自分だったら雇用主に一言文句でも言っていたに違い有りません。当時は高校生という弱い立場だったので黙って黙々と仕事をこなしていました。今になっては当時のようなきつい仕事は出来ないと思います。若さゆえに出来た。目的があったから頑張られたと思います。

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上の空

【漢字】上の空 【読み】うわのそら 【意味】ぼんやりして何も手につかない様子。 【例文1】デートのことばかり考えて授業は上の空だ。 【例文2】眠くて授業が上の空。 【例文3】スマホばかりいじって返事は上の空。 私が小さい頃、母はよく父に向かって「全然話聞いてない!」と怒っていました。男性は同時に2つの物事を行うのが苦手だと言われています。だから車の運転中に話しかけられると返事をするのが難しいという人が多いのですが、逆に女性は料理をしながらテレビを見つつ友達と電話でお喋りが出来てしまうという、同時進行の達人が結構います。学生時代はクラスメイトの男の子と話していて、特に同時進行が苦手だとは思いませんでした。しかし私も結婚し夫と毎晩話すようになると、生返事をしながら上の空な事がままあり、やはり女性とは違うと感じるようになりました。テレビを見ている時に話しかけても、ほぼ100%一回で返事が返ってきません。テレビの世界から戻ってくるのに少し時間がかかるようです。そして恐らく、このように他の事をしながら人の話を聞くのが苦手というだけでなく、私達女性の話は特に男性は集中して聞きづらいのだろうとも思うようになりました。中身の濃い話ではなく日常の取り留めのない話、特に話の中で何か解決すべき問題が提起されるわけでもなく淡々と続き、かと思えば突然全く関係のない話題へ飛んでいく…最初は上の空の夫にイライラする事もありましたが、最近では男性と女性は違うのだ、と思い直し大事な話さえきちんと聞いてくれれば良いと思うようになりました。仕事で疲れて帰った夫には、食事中に上の空になる時間も少し必要なのでしょう。

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噂をすれば影

【漢字】噂をすれば影 【読み】うわさをすればかげ 【意味】人の噂話をしていると、ちょうどその人が偶然に現れるもの。 【例文1】彼の話をしていたら本人が現れた。噂をすれば影で焦る。 【例文2】噂をすれば影と言うから噂話はほどほどに。 【例文3】ほら、上司の噂をすれば影だよ。 ことわざの中で思わずドキッとさせられるものがあります。その中でも「噂をすれば影」ということわざは、とりわけ男性より女性の方がドキッとしてしまうことわざではないでしょうか。 「噂をすれば影」というのは「ある人のうわさをしていたら、その人が予期せぬタイミングで自分の前に現れる」と言う意味です。どちらかというとあまり良い意味では使いませんね。つまり、「本人のいないところでその人のうわさをするのもほどほどに」という事を教えてくれることわざでしょう。 女性はとくに他人の噂話をするのが好きな傾向がありますから、気を付けなければなりません。私自身は、良い意味でも悪い意味でもこのことわざがずばり当てはまる状況に何度か遭遇しています。例えば、職場でいつも遅刻するAさんの噂話を皆でしていたら、いきなり背後から「おはようございます」と声をかけられたことがありました。これこそまさに「噂をすれば影」ですよね。また、よい意味では、あるスポーツをしていたときに「彼女が早く来てくれたら助かるんだけどなぁ」という話をチームメンバーがしていたときにそのうわさの彼女が現れた、というような奇遇な経験もあります。 この「噂をすれば影」ということわざは世界的にも知られていることわざのようで、英語で" Speak of the deveil, and he will appear "と言われているようです。悪い意味での噂は避けた方がよさそうですね。

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瓜二つ

【漢字】瓜二つ 【読み】うりふたつ 【意味】顔かたちがそっくりである。 【例文1】うちの子兄弟瓜二つだよ。 【例文2】母親に瓜二つだね。 【例文3】瓜二つの双子。 買い物に行く途中、双子の姉妹にあいました。本当に瓜二つで見分けがつきません。ひとりはメガネをかけた三つ編みで、もうひとりはボーイッシュな格好をしていました。違う服装をしているから見分けられるけど、お揃いの服だとわかりません。 双子といえば、母の友人にも双子がいて、よく入れ替わって遊んでいたそうです。ふたりは別々のクラスでした。担任の先生はタネ明かしをされるまで、入れ替わりに気づけなかったそうです。まさか「入れ替わっている」なんて想像しませんよね。 どうしても双子ときくと、子どもをイメージしてしまいます。もちろん大人の双子もいます。ですが、子どもの双子のほうが目立ってしまうんですよね。そもそも、大人になって兄弟そろって歩く人は、よっぽど仲の良い人達です。 小さい頃は手を繋いで仲良く歩いているから、まわりも比較できる。だけど大人になれば、それぞれが独立してしまうから双子だと気づけない。本人からの自己申告で初めて気づくパターンです。 ふたりで歩いているから、「この人達は双子だな」と認識できる。もしも、一人で歩いていたら気づきようがありませんよね。わたしだって五人兄弟の真ん中ですが、言わなければ伝わりません。

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瓜の蔓に茄子はならぬ

【漢字】瓜の蔓に茄子はならぬ 【読み】うりのつるになすびはならぬ 【意味】瓜の蔓に茄子はならない。平凡な親からは非凡な子はうまれないという意味。 【例文1】期待しても無駄。瓜の蔓に茄子はならぬ。 【例文2】瓜の蔓に茄子はならぬと言われたが、我が子は優秀だ。 【例文3】瓜の蔓に茄子はならぬと言うが、嘘だ。 瓜の蔓に茄子はならぬとは、平凡な親から生まれた子どもは、親に似て平凡であり、優れた子どもは生まれないということです。血筋は争えないということです。瓜の蔓には、瓜しかならず、形が似ていても茄子がなることはありません。ここから生まれたことわざです。昔は瓜に比べて茄子の方が数が少なく貴重なものだったのでしょう。もう一つの意味としては、ある原因から生まれる結果は、それに似たようなことしか起こらないというものもあります。では、親が普通の人であったなら、優秀な子どもは生まれないのでしょうか。 答えは否です。周りを見ても、親はそうでもないのに、とても頭の良い人もいますし、スポーツで素晴らしい記録を出す人もいます。ノーベル賞の受賞者も、親が普通の人だったという場合が多いようです。もっとも、親が平凡でも先祖に非凡な人がいることもあるでしょう。そうなると隔世遺伝のような形で、現れるのかもしれません。親が平凡だからと、諦めてしまうのもいかがなものでしょうか。せめて、親よりも一歩でも上を行こうと、頑張る方が生き方として充実していています。

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売り言葉に買い言葉

【漢字】売り言葉に買い言葉 【読み】うりことばにかいことば 【意味】相手が暴言を吐いたら、負けじと言い返す。 【例文1】売り言葉に買い言葉で、彼氏と喧嘩になる。 【例文2】売り言葉に買い言葉で、そっくりそのままお前に返してやるよ。 【例文3】つい、売り言葉に買い言葉で暴言が出た。 売り言葉に買い言葉とは相手になにか乱暴な言葉を投げかけられて自分の同じように言い返すことです。 よく恋人同士や夫婦間で売り言葉に買い言葉でケンカになるといった場面が見られますね。 気が強い性格の私は他人の発言に時々言い返すことがあります。ケンカになった事はありません。暴言とまでは思っていませんが、負けず嫌いなので自慢されたら自慢し返す程度です。 しかし、ひどい売り言葉に買い言葉を言われたらどうなるでしょう。たいていの人が黙って聞いているとは思えませんがね。よほどお人よしでない限りは、、。 去年、地元の同窓会に出席しました。居酒屋に20人ほど集まってワイワイがやがや盛り上がっていました。久しぶりに会った友人も何人かいて酒もだいぶん入っていました。2次会はカラオケに行こうとなり15人でパーティルームを貸し切りみんな気分よく歌っていましたが、酒に酔った一人が「下手くそーこんな歌聞けるかー」と叫んだのです。演奏を止められた相手も「お前にもそっくりそのまま返してやるよ」と口論になりました。大人げない喧嘩にせっかくの同窓会が台無しになりました。

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裏をかく

【漢字】裏をかく 【読み】うらをかく 【意味】相手が予想している事と反対の事をやってのける。 【例文1】相手の裏をかくのが得意だ。 【例文2】裏をかいて先回りする。 【例文3】PKで裏をかく。 競っている相手の予想を裏切り、別の事をして功を上げる作戦の妙を「裏をかく」と言います。「敵の裏をかいた奇襲作戦」や「正面から来ると見せかけて裏をかいて横から攻める」など、決して相手の予想通りに行動しない様に心掛け、常にそこから外れた事をやって相手に読ませずに自分のペースに持ち込みます。何をやって来るか判らないと思い込ませる事が出来れば、後は相手が勝手に深読みしてくれますのでわざと正攻法に戻しても上手く行く可能性は高くなります。つまり裏をかくとは相手を撹乱する為の作戦という側面があり、まずはあらゆる策を想定してこれはまずやってこないだろうと思う事を敢えてやり、心の動揺を誘います。更に第二第三と裏をかいて益々訳の判らなくなった状態に追い込み、一気にたたみ掛けてしまえば難無く勝利を手にする事が出来るでしょう。逆に言えばなるだけ沢山の想定が出来ていないと裏をかく事にはならず、自分の方が裏をかかれる憂き目に会うかもしれません。作戦を有利に進めるにはそれに見合う策士が必要不可欠であり、お互いの参謀の実力が拮抗していれば最後はどちらの読みが相手を上回るかに掛かっており、いわば「狐と狸の化かし合い」と言っても過言でないと思います。考えが行き詰った末に初心に戻った策が意外に上手く行くのは、それこそ裏をかけたという事なのです。

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裏目に出る

【漢字】裏目に出る 【読み】うらめにでる 【意味】いい結果を期待してやった事が逆に悪い結果になる。 【例文1】迷子らしき子どもに声を掛けたら、不審者と見られ裏目に出る。 【例文2】親切心が裏目に出る事もある。 【例文3】恋人に尽くしすぎて裏目に出る。 尽くす女という言葉があります。彼氏や旦那さんのためになんでもやってあげる、やってしまうという女性がいるのではないでしょうか。そうすることで相手に満足してもらい、自分のやりがいと感じたり、相手から必要とされていると感じたりします。ところが女性側は相手によかれと思ってやってあげていても、相手の男性はそれほどありがたいと思っていないこともあります。いつもやってもらうことで当たり前になってしまっているかもしれません。または女性がやりたいからやっていると思うかもしれません。この温度差が表面化すると関係がくずれる可能性もあります。女性はこんなにやってあげているのに男性はまったく感謝してくれないと言い、男性はやりたいからやっているのでしょと言うと女性としてはたまったものではありません。女性側としてはせっかく相手のためを思ってやっているのにそれが裏目に出ることになってしまいます。男性の発言も一理あり、女性は男性が必要だと思うからやっているだけで実際に男性がやってほしいと言ったわけではありません。相手がほんとうに必要かどうかは聞いてみなければわからないのです。女性がやってしまうことで、それが習慣になり男性がやらなくなり、女性がずっとやるようになるかもしれません。女性が相手のことを思って尽くしすぎてしまうより自分が好きなことをして自分の中で満足度をあげることで、相手にご機嫌で接することになるほうが関係がよくなるかもしれませんね。

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恨み骨髄に徹す

【漢字】恨み骨髄に徹す 【読み】うらみこつずいにてっす 【意味】骨の芯まで恨む。 【例文1】殺人犯を恨み骨髄に徹す。 【例文2】横領した従業員を恨み骨髄に徹す。 【例文3】解雇した社長を恨み骨髄に徹す。 私は高校を卒業したあと、将来建築関係の仕事をしたくて建築学科のある学校に入学しました。バイトをしながら学費を稼いで、毎日まじめに勉強をしていました。 ところが、クラスメートの中には、あまり真剣に課題をやっていない生徒も何人かいました。ときどき、授業で何人かのグループを組まされて、そのグループで制作をしなくてはならないことがあったんですけど、その中にファッションが独特ですごく派手な子がいて、性格はあまり評判がよくありませんでした。 ある日、グループのメンバーで集まってどんなものを作ろうかと話し合いをしていたときのことです。みんなちゃんと取り組んでいたのに、彼女が急に機嫌を損ねて、「こんなグループなんかでやってらんねえわ!!」と大声で叫んで教室を出ていってしまったことがありました。当たり前ですが、みんな呆気に取られてしまいました。 それから、クラスの中でもすごく大人しい女の子と一緒のグループになったときには、その子が誰にも声をかけずに勝手にバイトに出かけてしまったりして、本当に困っていました。その子は「おはよう」などのあいさつも自分からは全然しないし、こっちからしないと返してくれないので、自然と私からもしなくなってしまいました。 恨み骨髄に徹すという言葉がありますが、やはり私は前者の生徒に対してそんな気持ちを抱きました。

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紆余曲折

【漢字】紆余曲折 【読み】うよきょくせつ 【意味】曲がりくねった道のことだけでなく、人生の中で仕事や作業などがうまくいず、込みいった経過をたどる時にも使う言葉。 【例文1】何度もフラれ紆余曲折だったが、ようやく恋人が出来る。 【例文2】経営難で紆余曲折に陥る。 【例文3】会社が倒産して紆余曲折の人生を送る。 中学生のとき、私は学校生活がうまくいかなくて、不登校でした。卒業後すぐには高校にも入れなかったので、一年留年して私立高校を受験し、一歳年下の子たちと同じ学年になりました。 高校では親しい友達もたくさんできて、年上だからといって特別扱いする子はいなかったので安心しました。学科は芸術系で、卒業後はそこで仲良くなった男友達たちと同じ美術学校に入ることになりました。入学後もその子たちと一緒につるんで、楽しく学校生活を送っていました。 担任の先生に中学のころの話をしたら、「紆余曲折を経てきたんだねー」と言われました。確かにその通りだと思います。 ところが、途中から私の家庭にピンチが訪れます。うちは五人兄妹で、食費などがすごくかかっていました。しかも、両親はもう高齢者です。そのためお金の問題が出てきて、私はどうしても学校を辞めて働かざるを得なくなりました。友達にそのことを伝えると、「やめないで!」と言ってくれる人もいましたが、結局退学することになってしまいました。 退学してからは、友達の紹介で契約社員として働いたり、いろいろなバイトをしたりと一生懸命働きました。また学校で課題の制作をやったり、絵を描いたりしたいなあと思うこともあったのですが、仕方がなかったと思っています。 紆余曲折の人生ですが、がんばるしかないですよね。

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有無を言わせず

【漢字】有無を言わせず 【読み】うむをいわせず 【意味】相手の承知・不承知に関わらず強制的にという意味。 【例文1】有無を言わせず庭の草むしりを手伝わせる。 【例文2】有無を言わせず懇親会を開催する。 【例文3】有無を言わせず残業だ。 私は医療福祉関係の仕事をしていますが、入院費を払わない患者さんが時にはいらっしゃいます。そんな時は、有無を言わせず通帳をなどを押さえます。その患者さんは悪意がありお金は待っているのだけど、入院費が勿体無いのか一向に知らぬ存ぜぬです。再三の忠告にも関わらず入院費は1円も入れない状態でした。そして私は支払い計画書に印鑑を貰って期日迄にお金を支払わないとメイン通帳を預からさせていただくことを文章で取り交わしました。そして、期日の日がやって来ましたが、とうとう入院費はお支払い頂けなかったので、通帳と印鑑を預りました。そして、その通帳には2ヶ月に1回年金が入ってくるのでそこから入院費を支払ってもらうという形を取りました。何百万円もの入院費が貯まっていました。患者さんからも通帳を預かったおかげで、泥棒などの憎まれ口を叩かれましたが、そこは私の領域の仕事ですから淡々と業務をこなすだけのことでした。莫大な入院費は数年かかかって完済しました。時に人へ有無を言わせず業務を遂行するのが私の仕事です。

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海の物とも山の物ともつかない

【漢字】海の物とも山の物ともつかない 【読み】うみのものともやまのものともつかない 【意味】海で取れた物なのか山で取れた物なのか得体の知れないことから、この先どうなるかわからない、見通しがつかない。 【例文1】海の物とも山の物ともつかないギリギリの生活を送る。 【例文2】会社経営がこの先、海の物とも山の物ともつかない。 【例文3】独り身だと老後が海の物とも山の物ともつかない。 芸能界にはいろいろな人たちがいます。 ジャニーズという芸能界では有名な事務所では、「海の物とも山の物ともつかない」ような、まだまだ子どもというくらいの年齢の少年に踊りや歌などさまざまな芸事の技術を教えて、やがて青年となるころにはテレビでもよく顔を見るようになり、ファンクラブもでき海外でも人気が高いという結果を生みます。 それにしても、現在活躍している彼らの「海の物とも山の物ともつかない」ころの写真を見ると、どこにでもいそうな子どもだから驚きです。 それは磨けば光る宝石の原石を見分けるようなことなのかもしれません。 また、ジャニーズのようなタレントとはちがって、芸人と言われるような人たちにはもっと「海の物とも山の物ともつかない」ような人が大化けしてしまうことがあります。 そして、一般的な社会ではちょっと通用しないといったタイプの人が、案外芸能界ではトップの位置にいたりするので不思議です。 普通ではないからこそ、普通の我々から見れば輝いているタレントであったり、普通の範囲内では落ち着かないタイプだからこそ、たくさんの人を感動させる俳優になったり、面白い芸人になれたりするのかもしれません。 それを見抜く目を持つ人がいるのも芸能界です。 「海の物とも山の物ともつかない」とは「海とも山ともつかず」とも言います。「どのようになるか、どのようなものかいずれとも決めかねることの例え」です。これはもちろん、多くは成長過程の子供や新人会社員などに使われる言葉ですが、生物でいえば代表格はウナギでしょうね。ウナギは浜名湖などで養殖されていることから、淡水魚と思われていますが、実は東京大学の研究のよるとニホンウナギの産卵場はグアム島に近いマリアナ諸島西方海域の北赤道海流中にあるそうです。万葉集にも「むなぎ」として滋養強壮に良い食べられる生き物として出てくるにもかかわらず、その生態は謎に包まれていて産卵場が判明したのも最近のことです。不思議です。しかし、近年では絶滅危惧種に指定され、土用の丑の日に食べようとしても多くが中国からの輸入で、国産のウナギの値段は高騰しているのが実情です。そこで登場したのが、ウナギの蒲焼風蒲鉾です。うなぎの蒲焼をイメージした魚のすり身で作った練り製品で、皮の部分にも焼き目がついて香ばしく、しかも1枚でビタミンB1の成人男性の1日に必要な摂取量が摂れるという優れものです。お値段は国産のウナギに比べたら5分の1程度で、蒲焼のタレもちゃんとついているのです。よく開発したものだと思います。これも日本人のウナギ愛のなせる技かもしれません。これこそ「海の物とも山の物ともつかない」逸品です。

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生(産)みの親より育ての親

【漢字】生(産)みの親より育ての親 【読み】うみのおやよりそだてのおや 【意味】産んでくれた実母より、愛情持って育ててくれた親の方がありがたい。 【例文1】両親が夜遅くまで共働きのため、祖父母が生みの親より育ての親のようなものだ。 【例文2】施設から引き取ってくれた生みの親より育ての親に感謝する。 【例文3】ここまで育ててくれたのはやはり生みの親より育ての親のお陰だ。 「生みの親より育ての親」とは、自分を生んでくれた親よりも育ててくれた親の方が愛情も恩も深く感じるということで、自分を生んでくれたことの有り難さよりも自分を養い立派に育ててくれたことへの有り難さの方が大きいことから出来たことわざです。 子どもを生むこともやはり大変ですが、育てていくのはもっと大変です。時間も長いですしお金もかかります。ましてや生みの親と育ての親が違ってくると 子どもに対する精神的なケアも必要になってきます。 私の友達にも生みの親と育ての親との両方がいる子がいます。生まれてきた後に育てきれないからと施設に預けられたそうです。その後施設で育ててくれる方が見付かり、その子は新しい両親から愛情深く育てられました。思春期の時は親が違うとのことで少し荒れた時期はありましたが、大人になって自分も親になった今、生みの親にももちろん感謝はしているけど、やはりここまで育ててくれた両親への感謝の気持ちは表せないほど深いと言っていました。 最近では生むだけで育てられないと我が子を捨てる親も虐待する親もたくさんいます。そういうのは親とはいえないと思います。育てていく中で子どもと一緒に成長しながら親になっていくのだと私は思います。

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海千山千

【漢字】海千山千 【読み】うみせんやません 【意味】長い年月の経験で裏の事情まで知り尽くしている。したたかである。 【例文1】海千山千の政治家が私的の経費流用問題をうまく切り抜る。 【例文2】海千山千で帳簿を改ざんする。 【例文3】利用できるものは海千山千でも利用する。 「あいつは海千山千だから一筋縄ではいかない」とか、「あの社長は海千山千だから用心したほうがいい」というように使われる海千山千。 人生経験が豊富でものごとの表も裏も知り尽くしているため、したたかである様子を表現した言葉ですが、そこには「悪賢い」というニュアンスが含まれています。つまり、この言葉はネガティブな意味で使われると考えていいでしょう。 相手に対して、「あなたは経験豊富だから、さぞ海千山千でしょう」とほめ言葉のように使うのは誤りなわけです。 ところで、多くの人がよく使う言葉ではありますが、どうしてこの言葉にそのような意味があるのか、言葉の由来を知っている人はそう多くはないのではないでしょうか。 これは、「海に千年、山にも千年住んだ蛇は、龍になる」という中国の故事に由来しているとのこと。それだけの経験を積めば、確かにしたたかになるに違いありません。 人生長く生きていると様々な事が身に付いてきます。裏社会の事情にも詳しくなっていくのは自然な事でもあります。それを使うか使わないかは別として、なる者は裏事情を利用してずる賢くもわれるわけですね。法に触れない程度の事は私もしていないと言えばウソになります。もう今の街に住んで40年になります。年長の住民さんとの付き合いも長いことですし、町内会ではかなり優遇してもらっております。 学校事務の仕事をしていた時、出会った人たちは職場に独特の適応をしている方々がいらっしゃいました。 当時私の採用された県の小中学校の事務職員は非常勤の職員を除いて原則として、各学校に一人配置です。新規採用のときから一人で仕事をし、一人で感情労働で疲弊した教員たちの相手をしなければなりません。 大きな学校は事務職員が二人いる場合もあるのですが、私が新規採用のとき配属された学校もそういった学校の一つでした。 50代のベテラン事務職員といっしょだったのですが、この方が普通と言えば普通なのですが、ちょっと変わっていました。飲み会大好きで、声が大きく、口は悪いが、見ようによっては愛すべきキャラで、人生経験の浅い自分には魅力的に見える部分もありました。そう思い続けていたものの、なにかうまくいきません。いつまでたっても分かり切ったことを事細かに説明されるし、黙って仕事をしていると不安がられイライラされるし、他の職員の自分への当たりも変です。 その方は頭があまりよくないようでしたが、それをカバーするために私を貶めることを吹聴されているようでした。私が悪いのかなと思うように仕向け、本人にわからないように悪い噂を流すワザはとても自然でまさに海千山千、今にして思えば前近代的な雰囲気の学校を長年一人で渡ってこられた方のある意味生きる力だったのだなと、思い出します。

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馬の耳に念仏

【漢字】馬の耳に念仏 【読み】うまのみみにねんぶつ 【意味】馬に念仏を唱えても価値がわからないことから、相手に何を言っても全く聞かない、価値がわからないという意味。 【例文1】彼にブランド品を見せても馬の耳に念仏だ。 【例文2】馬の耳に念仏で世の中を知らない。 【例文3】頑固で馬の耳に念仏だ。 世の中には馬の耳に念仏のように、まったく人の意見に耳を貸さない人もいます。 私は今までいろいろな職場の人と関わってきて、馬の耳に念仏のような人を何度か見てきました。 中には表面上は上手くこちらの話に合わせていても、その場しのぎで、結局何もしていない人もいました。 また、本当に馬の耳に念仏の人もいて、言っていることが全く理解できていないという人もいました。 初めから聞く耳を持たないのかもしれませんし、聞いても仕方がないと思っているのかもしれません。 年を取ると頑固になっていくと言いますが、やはりそうなのかもしれません。 そのため、逆にあの人に何を言っても無視されるか反論されるだけだから、最初から何も言わないで見過ごしてしまうという人もいます。 それが続くと、一種の裸の王様のような状態になってしまうのではないかと思います。 それはそれで問題があると思いますし、自分はできればそうはなりたくないものです。 何でもかんでもイエスマンでも困りますが、やはり相手と意見が食い違っていたとしても、年齢や性別に関係なく、相手の言い分を効くことが大切だと思います。 初めから頭ごなしにこちらの意見を否定してくるような人もいます。 昔はそれで世の中が通ったのかもしれませんが、これからはそうはいかなくなると思います。 わたしの後ろの席の男性はいつも怒られています。 何度も同じミスをしてしまうようで、毎回同じようなことで怒られています。しかも派遣さんに。 その度に彼はいつも「あれ~?」「おかしいな~」と言っていて後ろで聞いていてもイライラします。 派遣さん・・・お察しします。 その派遣さんはとにかく仕事ができる方でミスが多いその彼に毎度「同じミスをしないようにメモに取っておいてください」と馬の耳に念仏のようにアドバイスしているのですが、一向にそのミスは改善されません。 彼はメモをしてこうなのか、メモをしていないのか気になるところではありますが、違うシマの方々なのでそこまではわかりません。 とにかくそのミスターミスはミスが多いくせにいつもふらふらと社内を徘徊しており、あちこちで誰かと談笑しています。 コピーを取る回数も非常に多く、シュレッダーも多く活用していて、いつも目に余るほどうろうろしています。 大変そうだなぁ~と思ってはいたのですが、遂にその彼のミスがわたしたちの業務にまで影響を及ぼすという最悪の事態が訪れてしまいます。 彼のチェックミス、伝達ミスから大きな事態を招いてしまったのに彼は一言も謝罪せず、「ちょっと僕にはわからないから一旦整理させてください」と言ったきりまたいつもの徘徊。翌日は有給を取られていました。

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馬には乗ってみよ、人には添うてみよ

【漢字】馬には乗ってみよ、人には添うてみよ 【読み】うまにはのってみよ、ひとにはそうてみよ 【意味】馬には乗ってみないと良し悪しはわからない、人は付き合いをしないと性格はわからない。つまり何事も実際に経験しないとわからない。 【例文1】馬には乗ってみよ、人には添うてみよで転職を決めた。 【例文2】馬には乗ってみよ、人には添うてみた事もない奴がよく言うよ。 【例文3】見かけではわからない。馬には乗ってみよ、人には添うてみよだ。 「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」ということわざの意味は「何事も経験してみなくては本当のところはわからないのだから、やりもしないで批判したり評価したりするべきではないということ」と意味が辞書に記載されています。確かに、そのとおりだと思いますね。 例えば、夫婦になる前は恋愛関係で男女は動いていますから、お互い見えない部分がまだまだ多くあると思います。しかし、実際に夫婦になり生活を共にすると、今までは発見できなかった相手の長所や短所など、またその人の癖などがあからさまに出てきたリします。ですから、結婚する前から結婚することに躊躇していても、何も始まらないんですよね。結婚後の生活なんてやってみないとどう動くかなんてわからないんですから。何事も行動ありき、ということが大切だということですね。 また、人はありとあらゆるものにおいて好き嫌いがありますが、何事においても試す前から「これは好き」とか「これは嫌い」などと決めつけるのではなく、まずは実際に試してみようという考えでも「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」ということわざが当てはまります。

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馬が合う

【漢字】馬が合う 【読み】うまがあう 【意味】乗馬は馬と騎手の息がぴったり合わないといけないことから、性格が似ていたり気が合う者同士をいう。 【例文1】地元の友人たちはみんな馬が合う。 【例文2】馬が合う仲間と飲み明かす。 【例文3】姉弟馬が合う。 結婚相手の選び方を間違えると、長い人生苦労することになります。失敗しないようにあれこれ条件を付けたがる人もいますが、一番大切なのは馬が合う相手かどうかということだと考えます。なぜなら、一緒に生活していく上で、考え方や距離感、空気感がしっくりこないとストレスが溜まってしまうからです。一緒にいて落ち着く、安心するという感覚はとても大事です。ちょっとした不満や違いはあっても、馬が合うと思える相手とならなんとかやっていけますし、相手も同じように思ってくれます。 生活していると、様々なことがあります。馬が合う人というのは、向かい合っていても、同じ方向を向いていても、一緒にやっていける安心感をもたらしてくれます。そんな人との暮らしは、穏やかで快適なものとなるでしょう。結婚生活は楽しいことばかりではありません。乗り越えなくてはならないことも出てきます。そこで夫婦の馬が合わないととても困難な状況になってしまいます。向かい合ったり足並みを揃えたりしながら、一緒に乗り越えていけるような相手であることが大切なのです。 馬が合う二人のまわりには、幸せな空気が漂います。歳をとっても、仲睦まじく暮らしを楽しめる夫婦が理想的ですね。

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鵜の目鷹の目

【漢字】鵜の目鷹の目 【読み】うのめたかのめ 【意味】欠点を鋭い目つきで探す。 【例文1】鵜の目鷹の目でライバルを見る。 【例文2】鵜の目鷹の目で相手チームを分析する。 【例文3】鵜の目鷹の目で威嚇する。 鵜の目鷹の目っておもしろい言葉ですね。 一見どんな目なんだよと突っ込みたくなりますが、鵜や鷹が獲物をねらうときの鋭い目つきの意味から少しでも見落とさないように熱心に探す様子で多くは欠点や欠陥を探すときの様子に使う言葉です。 何でもそうですが、才能も欠点も紙一重だなと思います。 人の粗ばかり探してくるという人が実際身近にそんな人がいたら厄介で困りものですが粗を探せるというのは良く言えばそれだけ物事を注意深く見れる観察力があるわけです。 それを上手く活用すれば物だったり人のいいところも見つけられるし、よくない点を指摘して改善できるということですよね。 つまり、みんな自分に欠点があったりコンプレックスをもっているわけですが、裏を返せばそれが実は魅力であったり才能であるということになかなか当人は気が付けないんですよね。 身近な人が、それは欠点じゃなくて魅力ですよと何度も何度も伝えてくれるといいですが恥ずかしくてなかなか言ってくれなかったりするものです。 だから皆、自分の欠点を隠して自分とは違う人間になろうと努力したり頑張ったりするのですが、実は自分の欠点が才能であると認めるということが実は一番自分が輝く方法なのかもしれないです。

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鵜呑みにする

【漢字】鵜呑みにする 【読み】うのみにする 【意味】言われたことを理解もせずに受け止める。 【例文1】ひとつの情報だけを鵜呑みにしては信ぴょう性がない。 【例文2】ネットの情報を鵜呑みにする。 【例文3】我が子の話だけを鵜呑みにする。 ネットの情報を鵜呑みにすると危険だ。とよくテレビやネットで耳にし、目にします。 わたしはどちらかというと俗に言うネット民で2ちゃんねる、Twitterをたしなみます。 結論から申しますと、わたしはネットの情報はあながち間違いだとは言いきれないと思っています。 むしろ、テレビや新聞、週刊誌では様々な不可抗力の影響で報道できない情報がネットにはあります。 デマが流れ、独り歩きすることもありますが、それはネットの悪いところではなく、ネットユーザーの悪いところであり、そういう早合点をしてしまうその人の人間性に問題があるだけの話だと思います。 2ちゃんねるの掲示板を見ていると「ソースは?」という文言をよく目にします。 ソースとは情報源のことで、つまりあなたが今言ったことは確かな情報ですか?どこで仕入れた話なの?ということです。 いじめや凶悪な事件が起こると、みんな事件の詳細を知りたがります。 でもテレビや新聞では伝えにくいこともあるのも事実。 ですがネットは目撃していた人、関係者からの新鮮な情報が入ります。 ネットであろうと、テレビや新聞、情報誌であろうとその情報源は確かなのか、その情報を鵜呑みにするべきなのか、それをすぐリツイートすることで問題は生じないのか、今こそ個の人間性が問われているのだと思います。 ネットにも正しい情報はたくさんあります。

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鵜の真似をする烏

【漢字】鵜の真似をする烏 【読み】うのまねをするからす 【意味】鵜もカラスも黒い鳥で見た目は似ているが、カラスと違って鵜は潜水が得意である。技術のない者がマネをしても失敗するだけという意味。 【例文1】料理番組を見て初めて料理をしてみたが、鵜の真似をする烏だった。 【例文2】簡単に出来ると思ったが、鵜の真似をする烏だった。 【例文3】簡単にできっこないよ。鵜の真似をする烏だ。 鵜の真似をする烏ということわざがあります。鳥の鵜も烏も同じように黒い鳥ではありますが、鵜は長良川の鵜飼に代表されるように川魚を巧みに捕まえることができます。それに対して、烏は人間にとって有益な働きはまったくといっていいほどしません。 そのため、「鵜の真似をする烏 」というのは、「人まねをしてもうまくいかない」という意味で使われています。 それはそれでいいのですが、私はこの言葉を自分なりにいろいろ考えてみました。 一つは「適性」ということ。最近の研究で、烏の知能の高さが判明されています。烏には人間がびっくりするような知能があって、場合によっては人間並みの判断をすることも可能なのだとか。 そうだとすれば、別に烏は鵜の真似をする必要はありません。川魚など捕獲できなくても、高い知能を使って、よりかんたんなエサの捕獲をすることができるでしょう。 今、日本人に「鵜と烏と比べて、どちらが知能が高いか」と聞けば、圧倒的に「烏」という答えが多いに違いありません。 鵜は川魚を捕まえて、それを人間に提供することができるために、人間に重宝がられているだけです。 烏は、時には人間を利用して、自分に利があるような行動をするのです。そう考えると、明らかに烏の方に軍配が上がるように思えます。 「烏の真似をする鵜」と言った方が、今の私たちにはピンとくるのかもしれません。 自身の能力をきちんと見極めずに他人の真似をして失敗してしまう事を鵜の真似をする烏と言います。どちらも羽の黒い鳥なのですが、鵜は水中へ潜る事に特化した鳥であり、烏にその能力は備わっていません。そんな烏が鵜の様に潜水しようものなら、まず溺れてしまうでしょう。烏は本来頭の良い鳥ですからそんな行為に及ぶとは思えませんが、もしそれを過信してやったら間違いなく沈没する運命が待っています。鵜は確かに空を飛べるみたいだし、潜水も出来る万能な鳥に見えますが、歩くのはヘタな鳥です。烏は潜水は出来ないけど鵜よりはうまく飛べると思うし歩きもお手の物です。それこそがそれぞれの得意分野であり、そこで大いに力を発揮出来ると思います。技術を磨く為の方法として上手い人の真似をするのは確かに理に叶っていますが、しかし本質を理解しないままそれを習得しようとするのはかなり難しい話だと思いますし、多くの時間と労力を費やしても然程の成果は期待できない気がします。自己満足の域で良いのであれば周りがとやかく言うのもどうかと思いますが、それがとても重要性の求められる事であるなら任せる訳には行きません。それはもはや真似をして失敗したでは済まない事になるからです。

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鰻登り

【漢字】鰻登り 【読み】うなぎのぼり 【意味】うなぎを捕まえると上へ上へ登ることから、急激に上昇する様子。 【例文1】塾に通いだしたら成績が鰻登りで上がる。 【例文2】営業成績が鰻登りだ。 【例文3】観光客が鰻登りで店が繁盛する。 ウナギをつかもうとすると上へ上へと勢いよく川をのぼることから、地位や物事の段階がみるみるうちに上昇することを言います。 実生活でもよく見られる現象ですね。 例えば「スーパーのリニューアルで鰻登りに売り上げが伸びた」と身近かで使えそうです。 私の身の回りで起きた体験談をお話しします。農協に務めていたころの営業成績を張り出されるのが苦痛でたまりませんでした。同期はうなぎ登りで上がっていくのに私のノルマは不安定でした。2年務めたのち結婚と同時に転職しました。どうも営業職は向いてなかったようです。 やがて子どもが生まれ、小学生になると公文塾に通いました。成績はそこそこでした。このままいくだろうと思っていたが、中学にあがり、部活も休みなく励みすぎたのか、成績がクラスの真ん中まで落ちていきました。これはまずいと思って近所で評判の塾をリサーチして体験塾に2校行きました。子どもが相性が良いと思った塾に決めて通いました。2ヶ月で成績が鰻登りで上がりだし成果を発揮できました。お陰様で進学校に合格することができました。

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鰻の寝床

【漢字】鰻の寝床 【読み】うなぎのねどこ 【意味】奥行きが細長い場所。建物。 【例文1】反物を張り渡す作業スペースが必要なので、鰻の寝床が適している。 【例文2】密集地の狭小住宅で鰻の寝床だ。 【例文3】子どもが走り回るので鰻の寝床が最適だ。 「鰻の寝床」は入り口が狭く、細長い建物なんかを例えて言った言葉で、かつて京都の町では家の税金、今でいう固定資産税を間口(玄関)の広さを元に決めていたため、住人はできるだけ税金を安くするために、間口を狭くして細長い建物をたてたそうです。そんな家を、細い生き物の代表格であるウナギを使って「鰻の寝床」と言ったのが語源だという一説があります。 ところで、ウナギは実際にはどんな所で寝ているのでしょうか?まずウナギが生まれるのは海です。ニホンウナギの場合マリアナ海域で生まれたウナギの稚魚が日本まで泳いでくると考えられています。この稚魚のことをシラスウナギと呼び、シラスウナギを収穫して育てたウナギが養殖ウナギと呼ばれるもので、卵から稚魚、成魚、そして産卵させる完全養殖は、現在でも研究中です。 よって、ウナギの稚魚がどのようにして寝るのか、又は成魚が海の中でどのようにして寝るのかは余り分かっておりませんが、ペットとして又は食用前に一時的に飼われているウナギは、細いパイプ状のものの中に入って寝ることが観察されています。もちろん例外もいて、広い場所で堂々と寝てしまう固体も報告されてはいます。 つまり、ほとんどのウナギは正に「鰻の寝床」のような場所で睡眠をとっているのです。細い筒状のものを使ってウナギ漁をするのもこの性質を利用したものだと考えられます。 昔は鰻の寝床的な建物が各地に存在していて、今でも古い町並みを残しているような場所では、この鰻の寝床的な建物が存在していところがあります。 間口が狭くて奥行きが長いこの鰻の寝床形状の建物は、一見すると使いにくいように思えてしまいます。 ですが実際に住んでみると、意外と使い勝手が良い事に気が付くのです。 特に店舗と住まいを兼ね備えている場合には、この鰻の寝床的な建物の方が使い勝手がいいと言えます。 例えば道に面した側に店舗を構え、奥に住居を構えるようにすれば、店と住まいを分離する事が出来ますから、モノを売るにしても、生活をするにしても、使い勝手がいいと言えるのです。 またモノを作って売るお店の場合は、人通りの多い道に面したところに店を置き、奥に工場などを設置すれば、衛生的にも良いと言えます。 鰻の寝床的な建物は縦に長い構造をしていますから、風が通り易くなっています。 ですから夏季などの気温が高い時期には、風が良く通り、涼しく過ごす事が出来るのです。 クーラーなどの人工の風ではなく、自然の風に因って涼しくする事が出来ますので、人間の体にとても良いと言えます。 このように鰻の寝床的な建物には、良い面が数多くありますから、もしこれから家を建てようとお考えの方は、検討してみるのも良いと思います。

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独活の大木

【漢字】独活の大木 【読み】うどのたいぼく 【意味】うどの茎は大きいが柔らかく材木にも適さない。体ばかり大きくて何の役にも立たない者をいう。 【例文1】引越しの荷物運びをお願いしたが、体の割には力もないし動きも遅いし独活の大木だな。 【例文2】君は図体ばかり大きくて独活の大木だな。 【例文3】体ばかりの独活の大木でがっかりだよ。 「独活の大木」は「独活は茎が長大でも、柔らかくて役に立たないことから、身体ばかり大きくても役に立たない人のたとえ」を言います。、1971年度青少年 読書感想文全国コンクール課題図書に「かたあしだちょうのエルフ」という絵本があります。 作者は小野木学さん。エルフは子どもたちを背中にのせて走ることができるほど、巨大なダチョウ。ある日子どもたちを乗せていた時にライオンに襲われて片足を失います。片足で満足に動けず、餌もとれなくなったエルフ。しばらくは仲間や子どもたちが餌を運んでやっていましたが、次第に忘れ去られやせ細っていきます。ある日、ヒョウに襲われたエルフは子どもたちに背中に乗るように言うと、必死でヒョウと戦い撃退します。子どもたちがお礼を言って降りると、エルフは木になっていたというお話です。ダチョウは黒いので、黒が特徴的な迫力ある絵本です。最期にエルフが木になってしまいますが、それでもエルフはみんなのことを見守り続けるというラストは大人でも心に染み入るものがあります。片足というハンデを負ったことで役に立てないような気持ちで悲しくなっていたエルフで、周りからは「独活の大木」のように見られていた彼でしたが、命を懸けて子どもたちを守り抜くのです。一度読んで欲しい一冊です。

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腕を磨く

【漢字】腕を磨く 【読み】うでをみがく 【意味】自分の力を発揮できるように努力する。 【例文1】腕を磨くためにアメリカに語学留学を決めた。 【例文2】豊富な人生経験が腕を磨く。 【例文3】料理の腕を磨く。 家事をするうえで1番苦手だなと感じていることは料理です。新婚当時、掃除全般は出来るものの何故か料理だけは基本がわからず苦労したことを想いだします。何を作るにしても基本が根本的に出来ていなかったため、試練の連続でした。特に今でも覚えていることは炊き込みご飯。水の分量を間違えたのか、調味料が何か足りなかったのか今でも答えが出ていませんが、とにかく完全なる失敗に終わりものすごく肩を落としたことを覚えています。今では笑い話ですが当時はきっと必死だった様子を思い浮かべます。料理が嫌いなワケではなく、ただ作り方を知らないというレベル。初歩から前進するには「本」だけが頼りの綱でした。料理の腕を磨くのに毎日の日課となったことは、台所に本を置き手順や調理法を見ながらのご飯作りでした。献立を本の中から決めて真似るという技、今では考えられませんが上達する唯一の近道だったように記憶しています。勿論、日がたつごとに少しずつこなせ、ペースもつかみ料理もそこそこですが板についたように思えます。美味しいものを作りたい、美味しいねって言われたいという気持ちが料理を上達させる=腕を磨くことにつながったように感じています。目標を持ち腕を磨きたいという気持ちがそうさせたんだなと、今では懐かしい記憶の1ページです。

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腕を振るう

【漢字】腕を振るう 【読み】うでをふるう 【意味】自分の技術を発揮する。披露する。 【例文1】内定祝いは腕を振るってごちそうを作る。 【例文2】バレンタインデーは手作りチョコで腕を振るう。 【例文3】誕生日ケーキは手作りで腕を振るう。 バレンタインデー。彼女はいないので、もらえるのは会社の同僚やおばちゃんたちからの義理チョコ。いや、ありがたいですよ。ほんとに。さみしい心の中に、しずくが1滴ポチャンと垂れるようにフワッとあったかい気持ちになれます。もらったときは。家に帰って義理チョコ見たときにため息出るんですけどね(皆さんごめんなさい)。 義理チョコといえども貰ったものは返さなくてはいけません。しかし、ウチの会社はやけに女性比率が高く、お返しの購入だけでも、だいぶいい金額がスットンでいきます。今年も何をお返しにしようかと、普段は行かない高級デパートなどを物色。何度も行われているやり取りのため、どうしても同じようなものばかりがお返しになってしまう。何かいい手はないかと思って探すも、決め手になるようなものはありませんでした。 そこで意を決し、手作りのデザートをふるまおうと思いました。友人からは好評のデザート群。こいつをお返しにしようと思い付きました。大量かつ、材料費がそこそこで、みんなが大好きなもの。加えて持ち運びが簡単。選び出されたのはシュークリームでした。 そしてホワイトデー当日、みんなに渡すと歓喜の悲鳴が発生。一躍人気者になれました。また、よろしくとも言われ、それ以降、腕を振るうチャンスが増えました。人気が上がるのはいいのですが、ネタも無限じゃありませんので、どんどん新作を覚えないとという違う気苦労が増えてしまいました。

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腕を買われる

【漢字】腕を買われる 【読み】うでをかわれる 【意味】才能や技術が認められる。 【例文1】学力が腕を買われ、学費が免除になる。 【例文2】料理の腕を買われ、板前に誘われる。 【例文3】腕を買われて引き抜きをする。 腕を買われるとは才能や能力が認められることです。 必死に勉強や仕事をして自分の能力を認められて高校や大学に合格したり会社で昇進すれば嬉しいことですよね。 ただ努力をしたからと言ってみんながみんな腕を買われるわけではありません。 またはいとも簡単にできる人も中にはいるんですよね。 私の知り合いに、学歴はなくとも手先が器用な少年がいました。 15歳のころから原付バイクに乗りまわし、バイクのメンテナンスも自分でこなすほどバイクに夢中になっていたようです。そのバイクにはコンポやピカピカ光るライトもつけて配線やらもなんなくできるそうです。 飽きやすく職を転々としている少年ですが、整備のメンテナンスの腕を買われて地元の整備工場に就くことができたようです。 3年間高い学費を出して専門学校に通う生徒に比べたらずいぶん早道をしている人生ですね。ある意味羨ましいです。ケンカっぱやい彼のことですから、将来的には独立も考えていることでしょう。 わたしもいつかは報われると信じて頑張り続けます。

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打てば響く

【漢字】打てば響く 【読み】うてばひびく 【意味】反応が早い。 【例文1】彼女なら打てば響くから敏速な対応ができるはずだ。 【例文2】ライバルの情報に打てば響く。 【例文3】恋愛話には打てば響く。 どんなところにもその筋の名人達人というのはいるもので、まして古くから日本の文化の担い手として活躍してきた人たちはさすがと感嘆するようなことが多いものです。 歌舞伎の世界などにもそういう場面が多いのではないでしょうか。 成田屋、中村屋、澤瀉屋などといった屋号を持つ有名な家柄の歌舞伎俳優たちには、それぞれに代々の当主に使える弟子がいます。 高齢になったお弟子さんたちは、当主の前の代の当主、あるいはその前の当主から仕えているということがあります。 そういった人たちは正に生き字引。 どんなことでもしっかりと記憶に残していて、現在の当主が恥をかかないようにまた伝統が崩れないように、きっちりと伝えることができます。 そういったお弟子さんたちは、聞かれたことに「打てば響く」ように答えることができ、そうした陰の仕事を若手のお弟子さんたちに身をもって教える役目も担っています。 亡くなった十八代目中村勘三郎さんのお弟子さんの中村小山三(こさんざ)さんは、先代の十七代目が子どものころからの弟子で、亡くなった勘三郎さん、その子どもの勘九郎さん、七之助さん、さらに勘九郎さんの子供まで見届けて亡くなりました。 一生を歌舞伎と中村屋に捧げた人生だったと言えるのではないでしょうか。 多くのお弟子さんの立場の人たちが、中村小山三(こさんざ)さんのような生き方をお手本に今も修行していることでしょう。

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腕に縒りを掛ける

【漢字】腕に縒りを掛ける 【読み】うでによりをかける 【意味】腕前を発揮しようと張り切る様子。 【例文1】合格祝いで、腕に縒りを掛けてごちそうを作る。 【例文2】息子が恋人を連れて来るので、腕に縒りを掛けておもてなしをする。 【例文3】腕に縒りを掛けて誕生日ケーキを作る。 「今度お客様がいらっしゃるから、腕に縒りをかけてご馳走を作って、おもてなししなければ」よくこんな表現が使われます。 「腕に縒りをかける」という言葉は、自分が何かについて自信を持つほどの腕前を持っているとき、その実力を十分に発揮する、という意味です。 しかし、そもそもこの「縒りをかける」というのは、そもそもどういう意味なのでしょう。 「縒り」とは、もともとは糸をねじり合わせることです。 糸はそのままでしたら弱い糸のままですが、何本かを一緒にねじり合わせることで強度を増し、丈夫な一本の糸になることができます。 弱い糸を、まとめて縒り合わせねじり合わせることは手間ひまがかかりますが、その手間をかけることで丈夫な糸を作り出すのです。 つまり、自分の力を示すため、手間暇をかけて実力を発揮するというほどの意味になります。 上記のように「腕に縒りをかけて・・・」という言葉は、お料理を作るときなどによく使われますが、大事な誰かをもてなすために、自分の持てる力を出し切って料理をする、という行為はとても美しいものですね。 自分がそうされたら嬉しいものですし、逆に誰かをもてなすときにも、このような心構えを大事にしたいものです。

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腕に覚えがある

【漢字】腕に覚えがある 【読み】うでにおぼえがある 【意味】自分の腕に自信を持っている。 【例文1】職人堅気の父は70歳になっても腕に覚えがある。 【例文2】記憶力だけは腕に覚えがある。 【例文3】誰にも負けないと腕に覚えがある。 自分に自信があること、これなら誰にも負けない!という事を一つは持っていたいといつも思っています。自分にとって腕に覚えがあることってなんだろう?とふと考えてみました。まず真っ先に浮かぶのは手先が器用なことですね。小さい頃から何か手を動かしていないと落ち着かない性格で、ぼーっとテレビを見るということが出来ませんでした。編み物をしてみたり何かしながらテレビをみていました。 多分これは母譲りの性格だと思います。そんな母は誰から譲られたかというと母の母、つまり私にとっては祖母です。 祖母はとにかく手先が器用で木彫りの先生をしていました。自分で読んだ俳句に自作の絵で木彫りの版画を作っていました。年をとって目が悪くなるまでは木彫りの先生をしていました。小さい頃に祖母の家に行くと木彫りの作品が所せましと並んでいたのを覚えています。今はボケも始まって木彫りの方はまったくやっていませんが、俳句はよく作っているそうです。俳句作りも祖母にとっては腕に覚えがあることの一つです。何か印象的な出来事があると紙とクレヨンを持ってきて俳句と絵を描いてくれます。 そんな祖母を見ていると自分が年をとってボケてしまった時にもこんな素敵なおばあちゃんでいたいなと心から思います。

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腕が鳴る

【漢字】腕が鳴る 【読み】うでがなる 【意味】持ち前の技術を発揮したくなる。 【例文1】久々のピッチングに腕が鳴る。 【例文2】OB対現役で腕が鳴る。 【例文3】後輩への指導に腕が鳴る。 自身の力量・才覚を発揮することを強く待ち望んで黙っていられない状態を、「腕が鳴る」と表現します。 指の関節をバキバキ鳴らしているのは、腕が鳴るではありません。鳴っているのは指です。 肩の関節をゴキゴキ鳴らしているのも、腕が鳴るとは違います。鳴っているのは肩です。 肘の関節がグキッと鳴ったり、腕の筋肉がミシミシと音をたてるのも違います。 手持ち無沙汰で関節をパキパキならしたりする事は、リラックスするために必要な人もいますが準備運動としては効果が無さそうです。 ウォーミングアップのために準備運動が必要な場合もありますが、仕事前の社会人が熊のようにうろつくのはいかがなものでしょう。 元気溌溂なのは結構なことなのですが周囲の迷惑になってはいけません。 落ち着きのない人間というイメージが貼り付けられるのも避けたいところです。 そして経験上、仕事前の口数が多い人間に仕事が出来る方は少ないような気がします。 仕事が出来る人の言葉は簡潔明瞭、必要なことが確実に伝わるように配慮し、他人の言葉を聞く耳を持っています。 他人の言葉に耳も貸さないような自己主張の強いだけ人間は、自分の力量に自信が持てないことの反動から多弁になっているのでしょう。 そのような人と仕事をするときは、とりあえず仕事を頑張れと伝えますが実際にはほとんど期待することはないです。 もしもあなたの特技を人前で披露するとなったら、どんな気持ちになるでしょうか。不安や緊張など、人それぞれで感じ方は違うと思います。でもできれば、マイナスな気持ちよりもプラスな気持ちを抱くことができると楽しいですね。そんな風に腕が鳴る瞬間を手に入れるためには、どうすれば良いと思いますか。簡単に手が付けられるのは、イメージトレーニングです。 イメージトレーニングをするのがそこまで大事だろうかと感じる方もいるかと思います。しかし人間とは不思議なもので、やったことがないことについてイメージトレーニングをしてもあまり効果がないそうです。ですが反対に、やったことがあることについてイメージトレーニングをすると、頭の中できちんと再現ができるため、実演でも効果があるとのことです。特技とはつまり、特技と言えるまでにたくさんの練習や実践を積んできたということでしょうから、イメージトレーニングの効果を得やすいと考えられます。 学生のサークルや会社のイベントで、人前で何か特技を披露することになった場合、まずはイメージトレーニングをしてみませんか。何度もイメージトレーニングを繰り返すことで、特技を披露することに対して自信がつきます。そうなれば本番前に、早く特技をやりたくてたまらない気持ちになるかもしれませんね。

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腕が立つ

【漢字】腕が立つ 【読み】うでがたつ 【意味】技術が優れている。 【例文1】彼は新入社員のなかで一番腕が立つ。 【例文2】長年の経験で腕が立つ。 【例文3】腕が立つ人材を求む。 腕が立つとは鍛えられた人の腕前が、発揮されるときに使います。 私の知り合いにも腕が立つ新人がいます。彼は16歳の時から大工見習いとして働いてもう7年になります。父親と二人三脚になってがむしゃらに働いてきたそうです。 私の家の外壁や玄関アプローチ周りはこの知り合いの親子に頼んでいます。 玄関周りに至っては彼一人で作業してくれました。母の理想通りに仕上げてくれて大満足です。ここ数年で立派になったねーと声をかけると彼はまだまだですと謙遜してます。ゆくゆくは棟梁みたいに現場を仕切って従業員を雇って育成していきたいそうです。 父親にはまだ一人前だとは認めてもらえないそうですが、わたしから見たら立派な腕が立つ職人だと思います。 さて私はというと、外国短期大学を出ていますから、日常生活レベルの英会話は困りません。母とランチに出かけた時に欧米人に道を聞かれました。場所を教えてあげましたけど、わからない様子だったので、目的地の近くまで案内しました。母から少しは腕が立つじゃなーいと茶化されました。

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腕が上がる

【漢字】腕が上がる 【読み】うでがあがる 【意味】技術が上達する。 【例文1】彼女の料理の腕が上がる。 【例文2】書道の腕が上がる。 【例文3】練習のおかげで腕が上がる。 先日自宅近くに、色々なスポーツが出来る複合施設がオープンして、オープン記念で割引があるというので、小学6年の娘を連れてバトミントンをやりに行きました。 子どもとバトミントンをしたのは、2年ぶりで当時打ち返すのがやっとだったという印象があり、最初は軽めに打っていました。 しかし、やたらと良いスマッシュを打ち返してくるので、真面目にやらないと打ち返せない状態でした。知らない間にバトミントンの腕が上がるには、何か理由があると思い子どもに聞いてみました。 すると、学校のクラブ活動でバトミントンクラブに入り、上手な子に教えてもらっているとの事で、やっぱりそうかと思いました。 今迄は、子どもとスポーツをする時、手を抜いて子どもがやりやすい事を意識してやっていましたが、腕を上げたので一緒に楽しめるようになり、楽しい時間を過ごせました。 オープンしたスポーツ施設には、リップスティックやスケボーなどもあって、平然と乗りこなす子どもを見て成長を感じ、嬉しい気持ちになりました。 その反面、若い頃はスケボーを乗りこなしていた私ですが、身体と頭が連携されず思うように乗れなくて、老化を感じ少し複雑な気持ちになりました。 1人暮らしのおかげで…料理の腕がみるみる上がっています。 私は、もともとは家にいて家族と過ごしていましたがとある理由で一人暮らしにしました。 昔は料理なんかは家族が作っていたので自分が食べるだけでしたが1人暮らしになったら料理をする機会が増えます。 コンビニとか外食で済まそうと思っていたのですがどうしても値段が高くついて、採算が取れないので自炊をすることにしました。 人は必要なことになると全力を注いで上手くなるのかなあと最近は実感しています。 最初はめんどくさいなーと思っていた、じゃがいもの皮むきも今ではピーラーを使わず包丁でしています。 魚をさばくのも気がつけば普通に3枚におろしています、以前は購入するのもめんどくさかったのに…。 ある日、実家に帰って料理を振る舞うって言ったら家族が猛反対、それはまぁもともと料理していなかったので…。 その日は肉じゃがを作りましたが、家族曰くいつの間にこんな料理の腕が上がったんだよと一斉にツッコミが入りました。 料理の腕を上げるコツは、クッキングスクールや本よりも、自分の生活の為に料理を作る事なのかなぁとしみじみ実感しています。 あ、もうすぐオーブンにいれていたグラタンが焼きあがる・・。

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現を抜かす

【漢字】現を抜かす 【読み】うつつをぬかす 【意味】夢中になって正気な心を失う。 【例文1】女に現を抜かしてるから仕事がおろそかになるんだよ。 【例文2】みんなが遊びに現を抜かしている間、受験勉強に励んだ。 【例文3】仕事ばかりに現を抜かして家族を失う。 皆さんも「~に現を抜かすのはやめなさい」と親や先生に叱られたり、怒られた経験があるのではないでしょうか。ゲームや漫画、もしくは恋愛に夢中になってしまい、学業を疎かにしてしまった経験は誰にでも少なからずあると思います。 「~に現を抜かすのはやめなさい」の「現を抜かす」という言葉の意味は皆さんも知っているように、「ある事に夢中になってしまい、心を奪われてしまう」という意味です。「現を抜かす」の意味は知っていても、語源や「現を抜かす」の「現」の意味は分からない人がいるのではないでしょうか。 「現を抜かす」の「現」は現実や本心、もしくは正気等を意味します。現を抜かした状態は意識がはっきりしていない状態であることを意味することから、現実ではなくある物事に心を奪われている意味となりました。 「現を抜かす」の類語として、「憂き身をやつす」(うきみをやつす)や「汲々とする」(きゅうきゅうとする)、「血道を上げる」(ちみちをあげる)があります。 「現を抜かす」という言葉は、普通はあまり喜ばしくない言葉として認識されていますが、逆に考えると「現を抜かす」ほど夢中になるものや熱中することがあることは素晴らしいことだと思います。 現(うつつ)を抜かすというくらいなので、現実の生活にも多大な影響がありました。 ゲームで遊ぶこと自体も現実の生活の一部ではあるのですが、他の生活からは全く切り離された時間になってしまいます。 寝食を忘れてとまではいきませんでしたが、毎日数時間以上の時間がゲームに奪われました。 メンテナンス時間という運営会社の都合で強制的にゲームができなくなる事態が発生しなければ日曜祝日など一切関係有りません。 むしろ日曜祝日のほうが長時間ゲームに拘束されるくらいです。 ただひたすらに経験値とアイテムを集めることに没頭する日々でした。 現在、そのオンラインゲームで遊ぶことはありません。 思い立って自発的に辞めたのではなく、運営会社が一方的にサービス終了を宣言しただけです。 収益が減ったり、ゲーム人口が減るたびにサービス終了の危機が叫ばれましたが何事もなく数年以上続いてきただけにショックでした。 MMORPGと呼ばれるジャンルのゲームだったので、特にサービス終了の波には逆らえなかったようです。 ブラウザゲームや携帯電話で出来るゲームですら危うい状況だったのでどうにもなりません。 現を抜かすというより人生の一部になるくらいにのめり込んでいたので、終了後しばらくは魂が抜けてるような状態でした。 レトロなゲームだったのですが、それなりに執着する人も多く現在はエミュ鯖なるものすらあるという話です。 さすがに違法ゲームに手を出す気にはなりませんが、正式な復活があったら元の木阿弥で復帰してしまいそうで恐いです。 世の中には色々な趣味を持つ人がいます。その数はスポーツ、音楽、読書など、細分化すれば数え切れないくらいあるでしょう。趣味が無いと感じる人は、何かしら趣味を見つけることをおすすめします。なぜなら趣味があると、それだけで人生が楽しくなるからです。特にバイトや仕事をしていると、仕事が終わったあとの趣味がより一層楽しみになることが多いです。仕事が終われば「家に帰って好きなドラマを見る」「休日に登山に出掛けたりする」といった趣味ができると考えて、バイトや仕事も頑張ろうという気持ちになれる人もいることでしょう。人間にとって趣味とはそのくらい大事なものと言えるのではありませんか。 もしも無趣味であると、あまり体を動かさなくなってしまって身体的な病気になってしまったり、あるいは精神的な病気にかかる恐れがあります。こういった病気を予防するためにも、趣味はあった方が良いです。かといって無理やり趣味をつくるのは大変なので、まずは色んなことに挑戦してみて、自分にあった趣味を見つけるのが良いのではないでしょうか。特に現を抜かすほど好きな趣味が見つかると、人生は更に楽しいものになります。ですが趣味に没頭しすぎて、たまにご飯を食べ忘れてしまうという人も見かけますので、そういった生物的な営みは忘れないようにお気を付けください。

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有頂天になる

【漢字】有頂天になる 【読み】うちょうてんになる 【意味】大喜びで舞い上がる。 【例文1】高い倍率を勝ち抜いて有頂天になる。 【例文2】大手企業に採用され有頂天になる。 【例文3】彼女から交際OKをもらい有頂天になる。 考えてみると、私の人生で有頂天になったほど喜びを感じたことは無い気がします。その事実に気づいた時に、自分の人生のつまらなさに絶望しました。 世の中には有頂天になってしまった出来事を持つ方がたくさんいると思います。学校で好意を寄せる異性と会話ができて有頂天になる、会社で営業成績がトップとなり有頂天になるなど、大喜びする様を表す「有頂天になる」は、よく使用される言葉でもありますね。 「己を忘れるくらいに喜ぶ」という意味もあるらしく、周りの目を忘れるほどの喜びを感じたことがある方は大変羨ましいです。それだけ人生の経験が豊かで、充実した時を過ごしたことがある方なのでしょう。 自分の人生と他人の人生を比較して「羨ましい!」と感じることは、まさしく「有頂天になる」ほどの喜びを感じたことがあるのかだと思います。それだけのイベントを少なからず一度は経験したいものですね。 現在、私生活が充実する方たちはそういった経験を毎日にように体験していると考えられます。凄く羨ましいですが、そこに行きつくまでに相当な努力をしたはずです。有頂天になる喜びを感じるためには、それなりに努力をして良い結果を出す必要もあると思います。

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内弁慶の外地蔵

【漢字】内弁慶の外地蔵 【読み】うちべんけいにそとじぞう 【意味】家の中では弁慶のように威張っているが、外では地蔵のように黙っている人。 【例文1】夫は家では威張っているのに、内弁慶の外地蔵だなんて信じられない。 【例文2】上司は会社を出れば内弁慶の外地蔵だ。 【例文3】会社でのストレスが溜まり内弁慶の外地蔵だ。 私の父親はまさに「内弁慶の外地蔵」な人です。この「内弁慶の外地蔵」(うちべんけいのそとじぞう)という言葉は、ことわざの一つであり、意味としては、弁慶のように家では偉そうな態度や威張ったりしているのに、外ではお地蔵様のようにおとなしいことを表すことわざです。家にいるときは弁慶のように威張って、偉そうな態度を取ったりしているが、外では誰に対してもよく見られようとして、お地蔵様のようなおとなしくしているということです。 私の父親はまさにこのことわざのように、家では私を含めた家族に対して威張り散らしていることが多いのですが、外、特に近所の人からの評判を聞くと、聖人君子のような人と父親を褒め称えることが多いことを考えると、外での父親の態度はまさに誰に対してもよく見られるような振る舞いをしているのではないかと思ってしまいます。普段の家での態度を考えてみると、本当に笑ってしまいます。家では、ただの厄介者と思っていましたが、聖人君子として扱われていたとは本当にびっくりしまいました。 私も子どもの頃は、内弁慶の外地蔵と、親から言われていました。その原因は、親にあると私自身は、感じています。こどもの頃から「可愛い、可愛い」で、育てられました。何不自由もない生活。両親も仲良かったのですが、問題は、2人共おしゃべり好きだったのです。田舎なので、特に母は、井戸端を、家でもするのです。自分の子と、他の子を比べるのです。母のようになりたくないと、自然と外では口数が少なくなりました。見た目も物静かな感じなので、人様から「大人しくて、良い子」というイメージが作り上げられたのです。何か問題を起こすと必ず言われる言葉「先生、裏切られました。素直で、良い子だと思ってたのに、信用取り戻すのは、大変な事にのよ!」何人かの先生に言われました。(が.何言っての?この先生、上辺しか見てないのあんたの方でしょ!ぐらいにしか思ってません。)結局家に帰れば、誰かに気を使う必要が無いため、好き放題です。長女である姉が気に入らず、追い掛け回し意地悪をしたりした事もあります。上辺の自分と本当の自分とのギャップに長い間苦しみました。内弁慶外地蔵は、少なからず大人達が、そんな子どもを作り上げている事を気づいて欲しいです。

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うだつが上がらない

【漢字】うだつが上がらない 【読み】うだつがあがらない 【意味】なかなか出世しない、向上しない。 【例文1】これだから、いつまで経っても君はうだつが上がらないんだよ。 【例文2】性格に問題ありでうだつが上がらない。 【例文3】ノルマが達成できずうだつが上がらない。 「うだつが上がらない」とはいつまでも出世出来ず、地位も向上せず、金銭的にも恵まれず生活が良くならないので幸せになれない事を意味します。 その語源にはいくつかの説があります。まず「うだつ」というのは元々は密集している町家などで見る事が出来ますが、火事になった時に燃え広がるのを防ぐ為に作った仕切りを指します。その後飾りとしても使われる様になっていきました。その「うだつ」は梁と棟木の間に立てる柱なのですが、構造上上から押さえつけられている様に見えるので「うだつが上がらない」と言われるようになったのが一つです。他にはその「うだつ」自体が無い家を指し、棟上げも出来ないくらいの境遇に置かれているという意味から使われているという説が二つ目です。他にもありますが、この二つが有力視されています。「いつまでもうだつが上がらない人と一緒にいては幸せになれない」の様に使う事が出来ます。 「うだつが上がらない」はあまり自分には使われて欲しく無い言葉ですが、古い町並みが残っている所に出かけた時は是非町家を見上げてみてください。徳島県美馬市などでは「うだつの町並み」を掲げて昔ながらの「うだつ」を大切にしています。他にも岐阜県美濃市では「うだつの上がる町並み」として観光地にもなっています。「うだつを上げる」為に尋ねてみるのも良いかもしれません。皆様の「うだつ」が上がる事を心より願っています。 先日、内の小学6年生の子供が学校の先生から、うだつが上がらないなー!と言われたらしく私に質問して来ました。 先生からうだつが上がらないと言われる事は、余程子供に悪い行いがあったのかと思い、何をしたら言われたのか子供に質問しました。 どうやら、宿題や課題の提出物を忘れる事が多いとの事で、先生から注意されているみたいです。何回か先生から注意され、子供も心を改め提出物を忘れないようにしていたのですが、何かしら忘れてしまうので言われたと思います。 うだつが上がらないと言う言葉は、言われたら恥ずかしい事なので、子供に言葉の意味を教えながら、提出物をしっかりするように注意しました。 注意するだけでは改善されないので、親として教育する為にも毎日確認するようにしていて、最近ではしっかり自分でやれるようになりました。 内の子供はプライドが高いらしく、うだつが上がらないと言われた事が心に響いたみたいです。この言葉は、言われたくはない言葉ですが、良い結果に繋がったので良しとして、今後人から言われないように教育していこうと思っています。 人の心を動かすのは、怒鳴ることや言い聞かせるなどをしなくても、その時相手にとって意味のある言葉を伝える事が大切なんだなと思います。

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嘘も方便

【漢字】嘘も方便 【読み】うそもほうべん 【意味】嘘をつくのは良くないが、場合によっては嘘が必要な時がある。 【例文1】嘘も方便で本当の病名は告知しない。 【例文2】ノルマを達成するには嘘も方便も必要だ。 【例文3】営業トークには嘘も方便も必要だ。 私は基本的にあまり嘘を付くことは好きではありません。 しかし、場合によっては嘘を付かなければいけない事があります。 嘘も方便で嘘を付いた方が、物事が上手く納まるのであれば、それは良い嘘なのかもしれません。 良い嘘なんて存在しないかもしれませんが、それでも何でもバカ正直でいることも時には人間関係を悪化させてしまう原因となってしまいます。 嘘ばかり付いてしまうと、後で収拾がつかなくなってしまうこともあります。 嘘はたいてい辻褄が合わないものです。 しかし、その嘘が自分のためだけではなく、相手のためになるのなら、多少の嘘は仕方がないと思います。 テレビで見るパターンで言うと、社宅などは夫の階級で奥様方の上下関係が決まります。夫に差し支えが出ないように嘘も方便を並べ立てていますね。 実生活などでは店の店員さんがお客さんに嘘も方便を言いまくり褒めあげます。 まあ悪い気はしないのでついつい買ってしまうものです。 正直言って真人間で生きることは疲れてしまいますよね。ましてや一生懸命に正直者を貫くことも並大抵のことでは出来ないです。 そんな時は「嘘も方便」で楽に生きることも選択肢に入るのではないでしょうか。もちろん嘘をつくことは悪いことですが、本当にたまに自分の人生を豊かにするために付く嘘だったら正義に燃える方でも見逃してくれると思いますね。 もう倦怠期に入った夫婦でも好きでもないのに「愛している」と嘘を付いていればその嘘も本当になるかもし、夫婦仲の均衡を保てます。嫌いな上司に対しても嫌なそぶりを見せずに尊敬しているフリをすれば、昇進に向かって話が進むなんてことがあるでしょう。 そのような良い意味で嘘も方便を使いこなせば、自分の人生がより良いものになると考えています。時には嘘が自分の身を助けてくれるということです。お酒も一緒で、百薬の長と言いますが、使用方法を守ればそれは良いものとなり、思いもよらなかった成果を上げる場合もあります。 子どもたちに「嘘を付くことはいけない」と教育することは大切ですが、「時には嘘を付いた方が良い」と気づかせることも重要ではないでしょうか。嘘も方便はたった4文字でそのよう意味を理解させてくれますね。

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嘘八百

【漢字】嘘八百 【読み】うそはっぴゃく 【意味】すべて嘘だらけという意味。 【例文1】嘘八百のガセネタ。 【例文2】嘘八百のタレコミ情報。 【例文3】嘘八百並べやがって! インターネットは何かを知りたいと思った時、直ぐに知る事が出来るので、これほど便利なツールはないと考えられます。 昔は何か調べたい時に辞書を引っ張り出して来て、時間を掛けて調べていたので、便利な時代になったものだと思う事があります。 しかしインターネットには、全幅の信頼を置くような事はしない方が賢明です。 なぜならインターネットには、嘘八百の内容の物が星の数ほどあるからです。 例えばダイエットをしたいと考えた時、インターネットには色々なダイエット法が掲載されていますが、中には何の根拠もないでたらめなダイエット法が掲載されている場合があります。 たくさんの人に読んでもらいたいがために、奇抜な方法のダイエット法をでっちあげ、さも効果があるように歌っている物があります。 この様な物を信じてダイエットをしても、効果は全くありませんから、騙されないように注意が必要です。 またインターネット上には、様々な口コミが掲載されています。 商品やお店を選ぶ時に、この口コミが大いに役に立つ時があります。 しかしここにも嘘八百を並べ立てる人がいて、役に立つ口コミを邪魔する輩がいるのです。 インターネットの中は真実とウソが玉石混交となっているので、使い方を誤らないように十分注意する必要があります。 嘘八百とは、嘘だらけなことをいいます。 この「八百」は、江戸市中に町数が多いことを言った「八百八丁」や大阪市中に橋が多いことを言った「八百八橋」などの八百と同じ意味を示していて、数の多いことを意味しています。昔から8という数字は「数多く」を表していて仏教の考えからきているとされています。このように多くの嘘をつくということから、嘘だらけという意味です。 例文として「変な勧誘がウチに来たので嘘八百を並べて帰してやった。」や「普段から嘘八百ばかり並べ立てると誰にも信じてもらえなくなるよ。」などと使うことができます。 私もよく家にセールスマンが来た時は嘘八百ばかりを言って切り抜けたりします。嘘ばかりつくのはよくありませんが、時と場合によっては嘘八百を並べ立てるとかもあると思います。 悪いことばかりに使わない嘘であれば多少ならば問題ないとは思いますが、八百も嘘を並べてしまうと後々大変なことになったり、何かあった時に嘘は必ず自分に戻って来ますので人に嘘をつく時は、八百ではなく程々にしておいた方が自分のためにも相手のためにもいいですよね。もちろん嘘をつかない自分に正直にいるのが一番いいとは思いますがそうはいかない時もありますからね。

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嘘つきは泥棒の始まり

【漢字】嘘つきは泥棒の始まり 【読み】うそつきはどろぼうのはじまり 【意味】平気で嘘をつくとやがて泥棒も平気でするようになるという戒め。 【例文1】嘘つきは泥棒の始まりだと親が子どもに教える。 【例文2】嘘つきは泥棒の始まりだと生徒を叱る。 【例文3】嘘をつき始めると嘘つきは泥棒の始まりと言って罪悪感すらなくなる。 私は嘘をついてもすぐにバレてしまいますし、嘘を黙っている自分に耐えられないので、なるべく嘘は付かないようにしています。 嘘は泥棒の始まりと言われるように、やはり悪いことなのだと思います。 誰も見ていないからと言って泥棒をしたとしても、必ずお天道さまは見ています。 これと同じで嘘を付いたことは、当然お天道さまにはお見通しです。 嘘を付くということは、自分の中にやましい気持ちを持つことになります。 それに一生耐え続けられるような自分ならまだしも、自分が言わなくても周りからバレてしまうことは良くあります。 この自分から白状しなくてもバレてしまうということは、やはりお天道さまの力なのかもしれません。 どんな時でも嘘を付かないように気をつけたいものです。 かなり前になりますが、良いところへ就職するためにはコネが必要だと言われたことがありました。 それが当たり前の時代だったのですが、私はそれが不正に思えて、自分に嘘を付きたくないと思い、コネを使ってまで良い仕事に就きたくはないと断ってしまいました。 後になってコネで良い仕事に就いた人は能力不足で退職したと噂で聞きました。 嘘をつくことに良心がとがめなければ、そのうち盗みを働くこともいとわなくなるという意味です。 嘘をつくことが悪いことなのは理解できるし、社会の規範を無視して他人の財産をちょろまかすようになるのも想像できます。 嘘をついた時点で、自分が咎められるはずの責を回避し相手に某かの損失を与えていることを考えれば、権利や財産を奪ったとも表現できるのでしょうか。 嘘や泥棒にも色々あります。 某有名映画の泥棒は少女の心というとんでもないものを盗んでいったようだが、嘘をつくどころか言ったこと全部を本当にしようとしたほどです。 創作物の中に登場する架空の人物ではあるが、希少な美しい例外とも言えます。 最近の悪代官的な地位にある者達は、嘘は言っていないが、本当のことも言っていないというロクデナシです。 最終的に追い詰められると「黙秘します」などと言い出す面の皮の厚さは、永久保存で子々孫々まで飾っておけと言いたいです。 盗む以上の大迷惑を数えることも不可能なくらい多くの人々にかけても平気でいられる神経の図太さは如何なる嘘をつき続けてきた結果でしょうか。 生まれついての悪人など存在しないと思いたいが、どのような生い立ちをたどれば世にこれほど悪人があふれるのか知る必要はあるのかもしれないが、詳しく知りたいとも思えません。 主に幼少の子どもが嘘をつき出した頃に諭す手段に用いる用語です。 成長過程、あるいは大人になっても言われている人もいますので、一概に子どもにしか使用しない用語とは言い切れない場合もあります。誰しも一度は親もしくは身近な大人に「つまらない嘘をつく奴は将来泥棒になるぞ。昔からよく言うじゃないか、嘘つきは泥棒の始まりと」などと聞かされた事があると思います。(最近の子達が果たして言われているかは不明ですが)それ位ある意味親しみのある言葉とも言って良いかもしれません。嘘を付けば本当に皆泥棒になると思いながら注意する人はそうそういないと思います。あくまでも一つの考え方、注意の方法で言っているだけの日本人にとって只の戒めとして使いやすい言葉になっていると思います。子どもが軽い気持ちで嘘をついていると段々嘘に対する罪悪感が薄れて行き、泥棒さえ抵抗なくやってしまうかもしれない可能性を危惧し、そうならぬ様早めに嫌な可能性を潰しておきたいに過ぎない思いが「嘘つきは泥棒の始まり」をつい使わせる要因でしょう。実際、泥棒に手を染めた人には中々諭す言葉も難しくせいぜい「逃げ得は許さない」位でしょうか? 幼心に芽生え始めたズルさに対し、楔を打っておきたい時用いる便利な格言というのが妥当な所だと思います。

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嘘から出た実(誠)

【漢字】嘘から出た実(誠) 【読み】うそからでたまこと 【意味】嘘をついたことが偶然にも真実になる。 【例文1】夏休みは海外旅行に行くと言ったら、嘘から出た実で家族で海外旅行に行くことになった。 【例文2】エイプリルフールにゲームを買おうと子どもに言ったら、本気で喜んでしまい可哀想になり買う事になった。嘘から出た実だ。 【例文3】友人に彼女だと紹介したら、彼女になってくれて嘘から出た実だ。 生まれて初めてオーストラリアに行きました。 仕事と恋愛に行き詰って、計画性なく1年ほど日本を飛び出す無謀な行動でしたが、それほど精神的に追い込まれていたのです。 滞在が1年ともなると、どうしても車が必です。 到着した翌日、ガイドマップに載っていた中古車ばかりが軒を連ねるストリートに出かけました。 私が探していたのは、手ごろな値段のセダンでした。 どのヤードに行っても口の上手いセールスマンが「カモが来た」とばかりにわんさか寄ってきては、ボロボロな割に高額な車を勧めてきます。 その日は10件ほど周り、どれも気に入らず、次の日には私の人相も険しくなっていました。 2日目の5件目のヤードで、全く商売い気の無い、かなり年上のオージーが「あなたとは以前、会ったことがある」と言い出しました。 「あーはいはい。会った。会った。どこでだっけ?この車の試乗していいですか?」 一昨日、生まれて初めてオーストラリアに来たばかりで、そんなこと絶対にありえないと即断して、適当に調子を合わせました。 あわよくば値引きに持って行けないかと悪知恵も働き、危ない英語で交渉します。 オーストラリアの試乗には、セールスマンが同乗するのがルールで、その人も助手席に乗ってきました。 セールスマンは「日本で会ったことがある。私が船員だった頃、横浜のカメラ屋で」と詳しいディテールを、興奮気味に話し続けます。 私はうるさいなぁと思いつつ、車の乗り心地に集中しています。 全くとんちんかんな会話が続き、彼が遂に「一緒に写真撮ったよ。あなたは学生服だった。もう一人の友達と一緒で」と言ったのです。 その言葉を聞いて、ヤードを訪れてから1時間以上も経って初めてまじまじと彼の顔を凝視しました。 「中学3年生だって言ってた。カメラ屋で値段の交渉を手伝ってくれた。結局買わないのかーって笑って」 そういえば、薄っすらそんなセピア色の記憶があるような・・。 「この車の値引きはしてあげられないけど、これから色々案内してあげるよ」 それから10年間、ずっと一緒に暮らしています。

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有象無象

【漢字】有象無象 【読み】うぞうむぞう 【意味】数ばかり多くて役に立たない。 【例文1】有象無象でなくて優秀な人物が1人いればいい。 【例文2】野次馬ばかりで有象無象だ。 【例文3】敵は有象無象ばかりで恐れる事はない。 「有象無象」という言葉が存在しますが、取るに足らない集団のことを指す意味に使われますね。難しい言葉ですが、いったいどういった場合に使用される言葉なのでしょうか。 私が最初に野次馬たちのことを表現したのではと考えました。例えば交通事故の場面に遭遇した人たちが、けが人を助けようとしないで、クラッシュした車を夢中でスマホで撮影している人たちを言うのかと思いましたね。しかし無象という物体がない人物が出てこないので、少し違う気がします。 かっこいい・かわいいアイドルのファンが、他のファンから言い寄られることを恐れることは有象無象に入るのか疑問です。ロクでもない人たちやくだらない人たちを表す言葉でもあるので複雑ですね。 数だけは多いがくだらない集団とは何か、やはり私は野次馬の方たちだと思いますよ。無象とは意味が違うかもしれませんが、時間が経てば野次馬もどこかへ消えてしまうので、意味としては合っているはずです。 普段の生活で使用する機会は滅多にないですよね。小説では何度か見掛けてたことがありますが。頻繁に使われる世の中を想像したら、それはそれで恐ろしい世の中だと思います。日本語の難しさを再確認できた言葉でした。

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兎死すれば狐これを悲しむ

【漢字】兎死すれば狐これを悲しむ 【読み】うさぎしすればきつねこれをかなしむ 【意味】 【例文】 「兎死すれば狐これを悲しむ 」と言うことわざ。これの意味は「同類に起こった災いを縁者が悲しむことの例え。明日は我が身」みたいなことのようですが。 この言葉を聞いて最初に思ったのは「え?兎と狐って仲良かったっけ?」と言う、ことわざが表していることとは大分ズレた疑問でした。 だって兎も狐も基本的には単独行動を好む動物じゃないですか。人に飼われていたりすると話は変わるのかもしれませんが。 自然界で二匹が仲良くしているのなんて聞いたことがないし見たことがないです。兎と狐がこのことわざに登場する動物に何故選ばれたのか不思議です。 私が知らないだけで兎と狐が仲良くしているエピソードがどこかにあるのかもしれませんが。だとしたら相当恥ずかしいですね私。 明日は我が身と言うのも最初はピンとこなかったのですが、思えば自然界は厳しい世界。 身近な者(縁者)が命を落としたのなら、次は自分の番と思ってもおかしくないかもしれませんね。もしかしたら兎は捕食動物に食べられてしまったのかも。 ついさっきまで元気だった動物が食べられていなくなるなんて普通にある世界なんですよね。残酷ですけどそう言う風に出来ているから。 このことわざに登場する狐がいつか天寿を全うした時、兎と再会出来たら良いね。少し切ない気持ちになりつつ、そんなことを考えました。

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後ろ指を指される

【漢字】後ろ指を指される 【読み】うしろゆびをさされる 【意味】常識がなかったり、損害を与えたりして周りから陰口を言われる。 【例文1】彼は反省も謝罪もなく、後ろ指を指されて生きている。 【例文2】後ろ指を指されて人付き合いがなくなる。 【例文3】後ろ指を指される自覚がない。 私は今まで後ろ指を指されるようなことはしてきていないつもりです。 しかし、中には私のことをそう思っている人がいるかもしれません。 確かに今まで出会ってきた人の中には、後ろ指を指されるようなことをしてきた人もいます。 直接本人から聞いていないので確かではないですが、そういう噂が流れてしまうのも、また火のない所に煙は立たないのかもしれません。 私は人の噂を鵜呑みにしないようにしていますが、それでも直接本人から事実を聞かされると、本当だということが判明してしまいます。 後ろ指を指されるようなことをしている本人は、悪い事をしているという自覚はないようです。 逆に言えば、後ろ指を指されるようなことをしているという自覚がないからこそ、そういうことができるのかもしれません。 人の価値観は人それぞれで違います。 しかし、その行動があまりにも道徳に反していると、やはり人間性を疑ってしまいます。 また、後ろ指を指されるような人は何らかのトラブルを抱えていることが多く、その被害を目の当たりにすることもあります。 結局、後ろ指を指されるようなことをしていれば、自覚があってもなくても、そのような結末になってしまうのだと思います。 そういう人を見てきて、改めて後ろ指を指されるようなことをしてはいけないと思うようになりました。 私は子どものころから親に指導されてきたことの一つに、「後ろ指を指される人にはなるな」と言い聞かされていました。 後ろ指を指されるとは「当人の知らないところで悪口を言われる」という意味です。 誠実にまじめに生きていくことに何の疑問を持つことなく過ごしてきました。 しかし大学生、社会人となっていきどうしても私にも悪感情というものがなかったかというとそういうわけではありませんでした。 女性に対しての下心や、上司に対する不満など、ごく一般的に言われるような悪感情は持っていたと思います。 そんな中最近ちまたでよくニュースになっている痴漢のニュースを見ていました。 私も調布駅から新宿駅まで自分の体が浮くくらいの満員電車に乗っていましたので、他人のことと思えなかったのです。 私はつり革に左手を右手に書類などを入れるバッグを持っているのでどうしても手が下になりがちでした。 抱えるにもバッグが重かったのです。 私はまだまだ基本的には世の中男性は誠実な人が多いと思っているので、 ニュースになって冤罪と思われる男性に同情しました。逃げてもだめ、そこで抗議しても結局疑いが完全に拭われることはありません。 そんなに世の中は男性に対して不審に思っているのでしょうか。 自分がまじめに生きてきた分性善説で考える私は今の女尊男卑の社会は不満で仕方ありません。 皆が誠実であればもっと気持ちい世の中になるのにと今は亡き親と相談してくなる今日この頃でした。

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後ろ髪を引かれる

【漢字】後ろ髪を引かれる 【読み】うしろがみをひかれる 【意味】未練があり、その場から離れられない。 【例文1】後ろ髪を引かれる想いで、子どもの初登園バスを見送った。 【例文2】終電の時間が迫り、後ろ髪を引かれる想いで会場を後にした。 【例文3】後ろ髪を引かれる想いで乳児を保育園に預ける。 辞書的な意味ではきっぱりと思い切れず、未練を感じていること、字面の通り、後ろの髪を引っ張られてそこから進むことができない様です。未練ということは髪を引っ張ているのはきっと大切な人を指すのでしょう。そんな後ろ髪を引かれる思いを抱いたことがある人は大勢いるはずです。何も後ろ髪を引いてくるのは人間だけではないはずです。自分が欲しかったものや居心地の良い場所などに後ろ髪を引かれることもあるでしょう。 私はこれは悪い思いではないと思います。未練を感じるのは、それはあなたが好印象を持っているからです。物でも場所でも人でも、それらを大切に思うからこそ未練が生まれるのです。単純な例えになりますが、友達と楽しく遊んでいる途中で自分だけ帰らなければならないといった時、これも後ろ髪を引かれる思いで帰宅することでしょう。しかし、その思いの分だけ次回への思いも膨らみます。その思いは温かな思いのはずです。したがって、未練とは良くない意味で捉えられることばかりではありません。温かできれいな未練もあるのです。 後ろ髪を引かれる思いをよく抱く方、それはあなたが良い物・良い場所・良い人と多く出会えている証拠です。その出会いを大切にしてください。後ろ髪を引かれた思いの分だけ、あなたの思い出になることでしょう。

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氏より育ち

【漢字】氏より育ち 【読み】うじよりそだち 【意味】人は身分や家柄よりも、育った環境や躾の方が大事である。 【例文1】お金持ちのお嬢様はわがままだ。結婚相手は氏より育ちの女性がいい。 【例文2】金持ちでも躾がされていないのは勘弁。氏より育ちだ。 【例文3】氏より育ちの娘さんを紹介する。 「氏より育ち」の「氏」とは家柄や身分のことで人は家柄や身分よりも育ち方や育てられた環境が大きく影響するため大切であるという意味です。確かに良い家柄や高い身分に生まれたからといってもロクでもない人もいれば家柄も悪く低い身分に生まれても後世に名を残す偉人となった人も大勢いますし、その逆もしかりです。生まれる家は自分で選ぶことはできませんし、幼いころに育つ環境も自分で変える事はなかなかできません。 しかし人はいくつになっても学ぶことはできます。育った環境では得られなかったものも自分の努力で手に入れることは可能です。親が教えてくれなかったことも先生や友達・会社の同僚や先輩または上司を通じて学ぶこともできますし、インターネットで知識を得ることもできるでしょう。親が教えてくれなかったから、育ちが悪いからといって知らないことを仕方がないと努力することを放棄している人もたくさんいます。人は氏でも育ちでもなく知る努力を怠らないことが大切です。子どものころや若いときには知らないことが多くても大目に見てもらえるし親切に教えてくれる人もいるはずです。

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牛の歩み

【漢字】牛の歩み 【読み】うしのあゆみ 【意味】進み方が遅い。 【例文1】連休中は牛の歩みで渋滞だ。 【例文2】未熟児で産まれたが、ゆっくり牛の歩みで成長している。 【例文3】人気レストランの行列に並ぶが、牛の歩みだ。 牛の歩みと聞くと思い出されるのは悪名高き「牛歩戦術」です。 時間切れという理由で議論を切り上げ採決に移ろうとした多数派に対して、少数派は投票までの短い距離を長時間かけて歩いて抗議しました。 ろくに議論をせずに数の暴力で事を決定してしまおうとする多数派の乱暴な手段は納得できるものでは有りません。 対して、立ち止まったり足踏みしたりを繰り返すことで抗議になると考えた少数派には呆れるほかないです。 民主主義とは、自分のことは自ら決定するという覚悟精神であるはずです。 ただ単純に多数派の意見が常にまかり通るのであれば、それは多数決でしかありません。 何が正しいか意見をぶつけ合い議論することなく、都合が良いと思った方を選ぶだけならば国民全員に○×のスイッチでも持たせれば済みます。 ネットワークを利用すれば、瞬時に選択・投票・集計・発表と一連の作業から結果を導き出せるでしょう。 判断の対象となる○×問題を官僚が必要に応じて出題してくれるなら、政治家の存在すら不要になりそうです。 新しい法律を起案するためにも政治家は必要だと言うかもしれません。 古い法律は見直すことも無く、新しい法律が必要になっても「これから勉強します」程度の政治家ではもはや存在する必要がないです。 民主主義国家の政治化を名乗るならば、相手を納得させるまでいかなくても言い負かす程度のことはして欲しいものです。 取り繕うための議論では社会の進歩など全く期待できないので、短時間でも本音で話し合う姿勢を望んでやみません。 こないだ幼稚園の年少さんの息子の学級懇談会がありました。幼稚園が始まって、約1ヶ月半。先生から今の子ども達の幼稚園での様子をいろいろ聞いてから、お母さんから自分の子どもの様子を話すことになりました。だいたいのお母さんが、始めの頃は泣いてお母さんと離れるのを嫌がっていたのが、ようやくそれもなくなって、家でも少しずつ幼稚園でのお話しをしてくれるようになってきたという話でした。 うちの息子は始めの頃は何がなんだか分からないままで行っていたのが、最近になって幼稚園に行くのを嫌がるようになったタイプでした。毎朝、制服に着替えるところからなかなか進行しなくて、私が毎朝イライラ。ようやく幼稚園に着いても、教室まで一緒に行ってお着替えをするところまでして、ようやく私は幼稚園から帰れるという状態です。もう、周りのお母さん達の話を聞いて、うちはいつになったら幼稚園での様子を家で話すようにまでなってくれるのかと不安になってきました。そこらへんはもううちの息子は牛の歩みでしか成長していかないんだと諦めなくてはいけないと思います。帰ってからのぐずぐずもまだまだ続くことを覚悟しなくちゃいけないと腹を括ることにしました。

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牛に引かれて善光寺参り

【漢字】牛に引かれて善光寺参り 【読み】うしにひかれてぜんこうじまいり 【意味】長野県にある善光寺近くに住んでいた欲深い老婆が持つ布が、牛の角に引っかかったので、追いかけて行くうち善光寺に辿り着き参拝するうち、信仰したという民話から、思ってもいなかったことや他人の誘いによって、良い方向に導かれること。 【例文1】誘われた社交ダンスを始めてから、牛に引かれて善光寺参りがきっかけで、健康的に痩せてきた。 【例文2】明るい性格の友人といると、牛に引かれて善光寺参りでこっちまで自然に笑顔になる。 【例文3】誘われて入った教室がボケ防止で牛に引かれて善光寺参り。 長野の方言で、「ずくをだす」という言葉があります。 不精なめんどくさがり屋に対して「ずくだしなさい」となどと使う言葉で、一般的な言葉ではずく=一生懸命・根性・やる気、などの意味に置き換えられます。 また、有名なことざわに「牛に引かれて善光寺参り」という言葉がありますよね。 この言葉は元々、信仰心がなく傲慢な老婆が布を盗んだ牛を追いかけていくうちに善光寺にたどりつき、その牛が菩薩の化身だったことに気付いて信仰心をもったことで極楽浄土を遂げた、という言い伝えからできた言葉です。 たまたま出会った縁や、起きた出来事もそれは何かしらの「必然」であり、そこに導かれて得たものを素直に受け入れていけば、自分の心と向き合って今後のやるべきことも見えてくる、そんな風に解釈することもできますね。 私の出身地でもある長野県の善光寺は、毎年多くの参拝客でにぎわいます。 どんな宗教も受け入れてくれるこの地は、肌の色や目の色、言葉や生い立ち関係なく自分と向き合える場所でもあるのです。 もしまだ善光寺に来たことがない、という人がいるならば、ぜひ来ていただきたい。 長野の方言で言えば「ずくだして、牛に引かれて善光寺参りに出かけてね(出かけてね、はおいでね、の意味)」といったところでしょか。 「牛に引かれて善光寺参り」とは思いがけず他人に連れられてある場所へ出かけることまたは他人の誘いや思いがけない偶然で良い方向に導かれることのたとえです。これは善光寺にまつわる昔話が元になっています。昔信濃の国の小県の里にケチで信仰心のない老婆が暮らしていました。ある日軒下に干そうとしていた布をどこからかやってきた牛が角に引っ掛けて走り去ってしまいました。腹を立てた老婆は牛を追いかけて善光寺の金堂前に辿りつきましたが牛の姿は見えなくなってしまったそうです。日も暮れてきてお堂に入った老婆は光明に照らされた牛のよだれが「牛とのみ思いすごすな仏の道に汝を導く己が心を」と読めました。老婆の心には信仰心が芽生えその夜は善光寺で念仏を称えながら夜を明かしました。家に戻りこの世の無常を嘆いて暮らしていた老婆がある日近くの観音堂へお参りすると牛が引っ掛けて逃げた布が観音様の足下にありました。老婆はあの日の牛はこの観音様の化身と知りますます善光寺への信仰を深め極楽往生を遂げました。この観音様が布引観音と言われている観音様で長野県小諸市にある天台宗の名刹行基創建の断崖絶壁にかかる観音堂に安置されているそうです。

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雨後の筍(竹の子)

【漢字】雨後の筍(竹の子) 【読み】うごのたけのこ 【意味】雨が降った後はタケノコが次々生えてくる。成長が早いと多用されがちだが、正しくは物事が次々に現れるときに使う言葉。 【例文1】最近の商品は雨後の筍でオリジナルがない。 【例文2】毎年お笑い芸人が雨後の筍で生き残るのも激戦だ。 【例文3】新商品が雨後の筍だ。 雨後の筍(たけのこ)とは物事が相次いで現れることです。 筍は成長が早いので成長が早いという意味は間違いです。 わたしも間違った認識で勉強になりました。 近年でいえば家電が雨後の筍だと思います。 今使っている電子レンジは15年前のものです、最低限の温め・解凍・オーブンでも十分でした。しかし壊れてしまい電子レンジを購入すべく家電品屋さんに走りました。値段は1万円から高いのは10万円の商品が並んでありました。店員さんに説明を聞くと、スチームや過熱水蒸気を使って調理を行うもの、ターンテーブルがない庫内で大きなお容器もむらなく温めやすいもの、食材の脱油もバッチリでヘルシーに仕上がるものなどなどたくさんありました。しかし料理が上手ではないわたしにとっては家族がチンさえできればいいので普通の機能だけで十分2万円の電子レンジにしました。電子レンジを購入したあと他にもぶらっと店内を見て回りました。電気スタンドまでもがLEDだったり、扇風機のマイナスイオン機能やエアコンのお掃除機能が当たり前のようについていて便利なものが開発されたと感心しました。

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烏合の衆

【漢字】烏合の衆 【読み】うごうのしゅう 【意味】決まり事がなく、まとまりのない集団。 【例文1】烏合の衆だから、意見がバラバラでなかなか決まらない。 【例文2】烏合の衆のチームをまとめるのは大変だ。 【例文3】烏合の衆で敗北する。 烏合の衆とは、見下された表現として使われます。 中国後漢書の出典によるもので、役立たずの群衆や軍隊を総じて言います。 烏合とは、カラスの集団のことで、たくさん集まってもただうるさいだけで、まとまりもなく、何の知恵もないということです。 戦場でどんなに数で勝っていても、軍隊が烏合の衆であれば、恐るるに足らずと判断されるのです。 どんなにたくさんの人数が集まっていても、それぞれに知恵がなく、規律が守れない人間ばかりであれば、何の役にも立たないのです。 逆に、人数は少ないけれども、各自がしっかりと目的意識を持って統率の取れた行動をすれば、戦いには勝てるのです。 数に頼ろうとすると、意識の低い人ばかりが寄り合ってしまい結局、事を為すことは出来ません。 人間が集団で行動する時には、一人一人が自立しつつ、同じ意思を持ち、規律を守ることが大事なのです。 烏合の衆を率いるリーダーが、どんなに名将であっても、勝利することは困難でしょう。

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有卦に入る

【漢字】有卦に入る 【読み】うけにいる 【意味】幸運に恵まれて良い事が続く。 【例文1】人生が結婚を機に有卦に入る。 【例文2】兄は大手に就職が決まり、妹は受験に合格して我が家は有卦に入る。 【例文3】2人子宝に恵まれ有卦に入る。 「有卦に入る」は「うけにいる」と読みます。 陰陽道に由来する言葉で、幸運に恵まれた状態が継続するという意味です。 始めて聞いた時点では何のことやら全く分りませんでした。 有卦とは陰陽道の五行相克に基いて想定された期間で、誕生年の干支で計算され七年間も福が連続するといいます。 説明を受けても、ネットで調べてもよく分かりません。 京都には有卦船なる郷土玩具・御守りがあり、それは福にちなんで「ふ」の字から始まる縁起物を七つ積んでいます。 福助・富士山・福寿草までは納得できましたが、分銅・文箱・筆・袋には少し困惑しました。 とりあえず長周期のバイオリズムみたいな感じのものだろうと無理矢理に自分を納得させました。 そもそも七年も幸福が続くなどという状況が思い浮かびません。 そして有卦が終わると無卦という不幸な五年があるという理不尽な理論にはイラッとしました。 この表現のほうが神経を逆なでしてしまいそうですが、そうせずにはいられない理不尽さです。 そんな極端な幸福や不幸が交互に訪れる未来など御免被ります。 そもそも五年もの長い期間にわたって不幸が連続するなどとても耐えられません。 とりあえず何事も無い平穏無事な日常が続くことを祈って神棚の御神酒を取り替えておきました。 競馬のビギナーズラックや麻雀のひとり勝ちなど、運気には流れのようなものがあります。 仕事にプライベートなど何をやってもうまくいくような時期もあり、そのようなときは「有卦に入る」とも言われますが、ネガティブで小心者の人間にとってはこの「有卦に入る」時期はあまりうれしくないものです。 普段からネガティブな人間は基本的に良いことが立て続けに起こるようなことなどありえないと考えています。 もしそんなことが起こればそれは誰かに騙されているか、これから不幸なことが起こる前兆のように感じられ、素直に喜ぶことができないのです。 では逆にネガティブな人間は悪いことがあったときに強さを発揮できるのかというとそういうわけでもなく、ただ耐えられるというだけです。 少しぐらい運の悪いことが起こってもそれが当たり前だと思えることが強さでもあるのですが、だからこそ幸運が立て続けに起こることはネガティブな人間にとって非日常的なことであり、警戒してしまうのです。 幸運の内容が大きい場合にはもはやそれは偶然起こったという意味では事故のようなものであり、悪い方の事故が起こったときと同じぐらいのショックがあります。 幸運は雲一つない青空に心が躍るくらいのささやかなものの方が心穏やかに過ごせるような気がします。

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浮足立つ

【漢字】浮足立つ 【読み】うきあしだつ 【意味】不安や恐怖で落ち着かない様子。 【例文1】初めて飛行機での海外旅行に浮足立つ。 【例文2】見慣れないおじさんが家の周りをウロウロしているので、浮足立つ。 【例文3】バンジージャンプを経験して浮足立つ。 私はシーカヤックに40歳の時に初めて乗って病みつきになり、毎日仕事の合間にシーカヤックに乗って無人島へのツーリングを2時間ほど行うということをやっていました。 そのうちにシーカヤックレース大会に出ることを勧められて、初心者コース5キロの部に初めて参加して2位でした。それで嬉しくなって、中級者以上が出場する10キロを超えるシーカヤックレース大会に出ることを決意しました。初めてレースの会場に着くと、ブログなどで見たことがある人やシーカヤック歴何十年という人たちばかりで、シーカヤックもカーボン製だったりとなにやらすごいとこに来たなと感じました。自分がその中にいると思うとなんだかふわふわとした感じでした。 そして20キロのレースが始まりました。海は最初は波が弱く順調に進み、私は全体の真ん中くらいでした。折り返し地点が近づくと横波が少し強くなってきました。そして私はシーカヤックもろとも海の中に半回転して落ちてしまいました。もちろん沈没したときの状態から再乗艇する訓練はしていたのですが、早く乗ってレースに戻らなければという焦りから、なかなかシーカヤックに乗り込むことができません。そのうちに浅瀬にシーカヤックと共に打ち上げられて、そこでやっとシーカヤックに乗ることができました。これが初めてシーカヤックレース大会に出て「浮足立つ」という経験をさせていただきました。ちなみに順位は後ろから数えたほうが早いという結果でした。 浮足立つとは、不安な気持ちから平常心を失ったり、気持ちがそわそわし、逃げ腰になるという状態のことを言います。 そもそもの浮足とは、足のかかとが地についておらず、つま先立ちの状態であり、状態として不安定な状況です。 このような状況のさまを落ち着かない態度や逃げ出しそうになることを浮足という言葉で表現しています。 つまり、気持ちが不安定となっており、またマイナスとならざるを得ない状況から逃げ出したくなるという意味です。 このように浮足立つという言葉自体はマイナスなイメージとして捉えられますが、一方で、最近はこの浮足であるさまを地に足がついていない状態と捉え、気持ちがプラスの時にも表現する場面が出てきており、本来の意味とは異なる表現が多くなっています。 これは、地に足がついていない状態を、気持ちが向上し、落ち着きがないさまとしてとらえ、表現する場合があります。 例えば、「初デートで浮足立つ」という表現がよく言われます。 本来の言葉の意味からは、デート自体はマイナスで、その場から逃げ出したくなると捉えることになりますが、浮足立つというさまをプラスのイメージとしてとらえ、落ち着きがなくウキウキした状態を表しているといった、間違った場面で利用されることがあります。

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浮かぬ顔

【漢字】浮かぬ顔 【読み】うかぬかお 【意味】落ち込んだ顔つき。 【例文1】今日試験の合格発表日だったが、彼は浮かぬ顔していたから声をかけなかった。 【例文2】経営がうまくいかず浮かぬ顔をしている。 【例文3】フラれたらしく浮かぬ顔している。 浮かぬ顔とは人の顔の表情で落ち込んだ様子を表します。 私は喜怒哀楽がはっきりしているので友達はどんな気持かすぐにわかるようです。だから楽しい時は一緒に喜んで、困った時は相談に乗ってくれる友人にとても感謝しています。 友人のように浮かぬ顔をすぐに見抜く人もいますが、中には鈍感な人もいてなかなかそれに気がつかない場合もあります。 会社だけの付き合いの人にはなるべく喜怒哀楽表情に出さないようにしていますが、普段おしゃべりな私の口数が減ると 「今日どうしたの~?やけにおとなしいじゃなーい」と冗談ぽく言ってきます。 喜怒哀楽の哀なら、ほっといてほしいが、やはり週末のデートやライヴチケットが取れた時の喜びは隠せなかったです。自分では気付かなかったけど鼻歌歌っていたらしいです。

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魚心あれば水心

【漢字】魚心あれば水心 【読み】うおごころあればみずごころ 【意味】相手に誠意が見られればこちらもそれに応えようとする姿勢。 【例文1】魚心あれば水心で今日の取引は成功した。 【例文2】近所付き合いは魚心あれば水心で接する。 【例文3】魚心あれば水心で示談成立。 魚に水と親しむ心があれば、水もそれに応じる心があるという意味だそうです。 魚が水とは、魚に意思があるかどうかはよくわかりませんが、まあ水を好むというところでは納得です。 しかし水もそれに応じる心っていうのはちょっと無理があるよな気がします。しかしそういわれているのであれば、きっと水にも心はあるのでしょう。もうちょっと具体的な意味を調べてみます。 魚と水に例えはしましたが、相手が好意を示せば、自分も相手に好意を示すという意味のようです。これは実際には難しい話ですね。 実際これまで生きてきて幾度好意をもって告白して、幾度フラれたことでしょう。 現実は悲しいことに魚心あれば水心通りにはなかなかうまくいきません。 相手を嫌いに思えば相手も自分のことを良く思っていないことは多々あることですので、普段人と接するときはその方のいいところを見つけて好意をもって接するようにすれば人付き合いもうまくいくであろうという意味でとらえて実行して行きたいと思います。 人間関係を円滑に保つためにこの慣用句は欠かせないかもしれません。魚心あれば水心とは相手の出方次第でこちらの態度が変わるという意味です。例えば好意をもって接してくれる相手はとても印象が良くて同じようにこちらも相手に対して好意を持つと思います。またその逆も言えます。のっけからファイティングモードで接してくる相手に対してはこちらもかなり心を頑なにして戦闘モードで接すると思います。要は人間の気持ちは鏡のようなものだと言えます。自分が発した雰囲気がそのまま鏡に反射するかのように相手から帰ってくるのです。 友人関係や職場の人間関係の中でもこの魚心あれば水心というのは頻繁に感じることがあります。なので私は出来るだけ苦手な人がいたら積極的に自分から話しかけるようにしています。何か共通の話題とかを見つけて一日一会話のやり取りでもすることで、「アッこの人はそれほど嫌な人ではないんだな」と思えることがあります。何か嫌な感情をその人に抱いていたとしても、決して悪意があってのことではないのかな?と思えたりもします。 魚心あれば水心は相手の出方次第という意味ですが逆の視点でみると私の出方次第で人間関係がうまくいくという風にもとらえることが出来ます。人間関係は良いに越したことはありませんからね、これからも苦手な人にどんどん声をかけていきたいと思っています。 人に好かれるためにはどうすれば良いでしょうか。簡単な方法として『自分から相手に好意を示すこと』が挙げられるでしょう。自分から相手に話しかけに行って好意を伝えるのが良いです。しかしその際に「あなたが好きだから話しかけてみた」と言うと、相手に怖がられる恐れがありますね。なので「周りの人からあなたの話を聞いていて、それで話をしてみたくなった」などと言ってみると、自分が相手に興味を持った経緯を話すことになり、それを聞いた相手も何か話をしてくれるということがあります。このように最初は、軽微なやりとりで構わないでしょう。この段階ではまだ相手は自分に好意までは抱いてくれないかもしれませんが、興味ならば持ってくれると考えられます。 水心あれば魚心ありといったように、人に好かれるためには自分が好きになった相手に好意を伝えましょう。無論自分が好きになったからといって、誰からにも好かれることはありません。だけど自分から好意を示すことで、自分のことを好きになってくれる人だっています。もしかすると初対面では不愛想だった相手も、いずれは温和な態度で接してくれるようになるかもしれません。親睦を深めたいと思える人がいたら、まずは自分から相手に好意を示してみてはどうでしょうか。

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右往左往

【漢字】右往左往 【読み】うおうさおう 【意味】あっち行ったりこっち行ったり混乱している状況。 【例文1】初めての海外旅行で搭乗口すらわからず右往左往した。 【例文2】都心の地下鉄はたくさんあって右往左往する。 【例文3】バーゲンセールで右往左往する。 実家の老朽化が酷いので建て替えすることになり、建築期間中近くのアパートを借りることになりました。 長年住んでいる実家だけに、荷物の量が半端なくて捨てる物とアパートに運ぶ物の分別だけでもかなりの日数がかかりました。余裕を持って引っ越し準備を始めたつもりでしたが、工事期間まで後1週間になっても、荷物の移動が終わっていませんでした。 家族全員と親戚にも来てもらい、正に総動員体制で引っ越しをしました。実家から仮住いするアパートは、歩いて5分程の場所にありそれ程遠くなかったので、私は台車を使いひたすら運びました。 兄はレンタカーの軽トラを使い、大きめの荷物を運ぶ担当で効率を上げる為に、それぞれやる事を分担化しました。私が台車を押しながら道路を進んでいると、目の前で軽トラから降りた兄が、右往左往していました。 落ち着かない様子で軽トラの下を見たり、左右の側溝を見たりと焦っている様子が見え、兄にどうしたのか尋ねると、軽トラの荷台から扇風機を落としてしまい、フタが外れて羽を固定するネジが無くなったという事でした。 羽根を固定するネジがないと、扇風機は使えないので焦って、右往左往する気持ちがわかり一緒に探しました。 翼を固定するネジは大きいので、すぐ見つかると思いましたが、結局見つからず扇風機は廃品回収に出しました。

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上を下へ

【漢字】上を下へ 【読み】うえをしたへ 【意味】本来、上にある物が下へ、下にあるものが上にあることから混乱した様子をいう。 【例文1】メダリストの凱旋パレードに街中が上を下へ大混乱となった。 【例文2】デパートでは半額セールがあり、客が上を下へ押し寄せ大混雑だ。 【例文3】俳優が空港に現れファンが上を下へ大騒ぎする。 日本人の多くが間違って使っている言葉の一つに、「上を下へ」という表現があります。「上を下への大騒ぎ」というような使われ方をしますが、その意味は、「ひどく入り乱れて大混乱、大混雑している状態。多くの人があわてふためいている様子」ということになるでしょう。 例文を拳げるなら、「花火大会は大変な人出だった上に、にわか雨が降り出し、会場は上を下への大騒ぎになった」というように使われます。 この「上を下へ」という言葉、文化庁の「国語に関する世論調査」によると、間違って使っている人の方が、実は多数派なのです。よく誤用されるのが「上や下への大騒ぎ」という使い方。「自分も『上や下へ』と言っている」という方も少なくないでしょう。 ほかにも、「上へ下への大騒ぎ」という誤用をする例も少なくありません。 正解は「上を下へ」ですが、これはつまり、「本来は上にあるべきもの、上にあったものが下になってしまう」というところからできた言葉です。上下が逆転してしまうほどの混乱ぶりを表現したと考えれば、 「上のものを下へ」と覚えると、正しい使い方ができるに違いありません。

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有為転変

【漢字】有為転変 【読み】ういてんぺん 【意味】世の中は常に移り変わっていくはかないものだと嘆く。 【例文1】5年ぶりに田舎に帰省したら空き地がマンションばかり建って、有為転変で少し寂しい。 【例文2】携帯ゲームの普及で子ども達が体を動かす遊びをしていないのが有為転変で残念だ。 【例文3】森林が減り有為転変だ。 「有為転変」は仏教の言葉です。有為というのは、因縁によって生じたこの世のあらゆる存在や現象のこと。つまりこの世のすべての物事は常に移り変わるものだというのが、有為転変の意味です。 おそらく多くの人は「諸行無常」という言葉を連想したことでしょう。こちらの方が有為転変よりもよく知られている言葉かもしれません。諸行無常も仏教用語で、その意味は有為転変と同じです。 この考え方は仏教思想の根幹にあるもので、ですから、有為転変という言葉を理解できれば、仏教の根っこのところは把握できたことになるわけです。 小野小町の「花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」や、古今和歌集の「世の中は何か常なる飛鳥川昨日の淵が今日は瀬になる」、あるいは鴨長明『方丈記』の「ゆく川の流れは絶えずして」という有名な書き出しも、すべて仏教の無常観にもとづくものと考えていいでしょう。 つまり、日本人は、なんとなく感覚で無常観を理解できている民族なのかもしれません。 「無常」は「無情」と混同されがちですが、要注意。「無常」と言うのはあくまでもこの世の真実のありようを説明した言葉であって、「情のあるなし」とは関係ありません。 有為転変、諸行無常であるという考え方にもとづけば、「今の辛さや悩みも移り変わるものだから、くよくよ思い悩むことはない。いずれ時が解決してくれる」というポジティブ思考も生まれるでしょう。 仏教は、決してネガティブなニヒリズムではありません。この世を楽に生きるための考え方を教えてくれている人生哲学なのです。 有為転変は世の習い、これはこの世は常に激しく移り変わりとどまることなく変化することで仏教の世界観そのものを表す言葉です。この言葉で思い浮かぶのが平家物語の冒頭の「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響き有り」ですね。盛者必衰の大きな物語のテーマが最初に謳われています。いろは歌にも「色は匂えど散るぬるを わが世誰ぞ常ならむ 有為の奥山今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず」とこの世の無常をうたっています。少しもの悲しくなる響きですがこれは無常を嘆いているせいでしょうか。移り変わり行く世の中を静かな境地で見つめているのではないかとも思えます。赤ん坊が寝返りをし、やがてはいだし歩き出す、無常であるからこそ人生は成り立っています。人の心も変わります。様々なことが変わっていくのには原因も条件も違いますがそれを受け入れてその上で自分もまた変化していくことが大切なのではないでしょうか。過去や物欲に固執することは有為転変を受け入れられない不幸に己を落とします。無常はそれを否定するものではなく受け入れるもの、そしてそれを楽しむことができたらどんなに気が楽でしょうか。人は何十年もかかってその無常を受け入れ、己もまた土に帰るものだと思います。

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